5月19日(日) 「第12回イーハトーブマイル」(3歳 盛岡ダート1600m)
1枠を引き当てたコンバットスプーンが逃げを主張。2番手にミヤギシリウス、3番手セイバイラック、その外にサンエイキャノンがつける。5番手リトルカリッジ、インにドリームキャッチ。1番人気レッドオパールは馬群の中に入れて7番手を追走。3番人気バウンスライトは後方4番手に控え、その後ろに2番人気サクラトップキッド。
マイペースに持ち込んだコンバットスプーンは4コーナーを回っても先頭に立っていたが、3コーナーから徐々に前に接近したレッドオパールが直線入り口で並びかける。しかしレッドオパールは追い出しを我慢し、残り200mでゴーサイン。その指示に鋭く反応したレッドオパールが3馬身差で完勝。2着には逃げ粘ったコンバットスプーン、3着にはレッドオパールに次ぐ上がり脚を駆使してバウンスライトが突っ込んだ。
1着・レッドオパール=山本聡哉騎手
「ポジションは特に考えてはいなかったが2、3番手の外は避けてポケットに入れたいと思っていた。道中の手ごたえは十分。あとはコーナーをうまく回り、直線でまっすぐ走るかを気をつけた。今日の感じだとレースに集中できれば、距離が延びても問題ないと思う。岩手を代表する3歳牝馬ですからね。これからも応援よろしくお願いします」
菅原勲調教師
「今回が初輸送、初の左回りだったが、かえって落ち着いていたので盛岡の方が合うかもしれない。入れ込むタイプですからマイナス9キロは想定内。いい競馬だったと思う。次走はウイナーカップ。連闘になるが、1400mの距離も合うはずです」
勝ったレッドオパールは岩手転入後、6戦4勝3着2回。重賞は寒菊賞に続いて2つ目。前走・留守杯日高賞で岩手最先着3着を確保し、牝馬No.1の座を不動のものにした。
ただ中間の追い切りではコーナーで外に膨れるアクシデントがあり、左回りに若干不安を残しながらの出走。公式コメントには記さなかったが、"勝ちに行こうとすると気がはやるので、まっすぐ走らない可能性があった。それで追い出しを我慢させて『勝ちに行かない競馬』をさせた"。誤解される可能性があるが、これまでも掛かる癖を見せており、前半は控えさせていた。ただ追い出しからの反応がすばらしく、それをどこで使うか。難しいところはあるが、山本聡哉騎手はレッドオパールのひと脚を信頼していればこそ、今回のレースができた。次走は菅原勲調教師のコメントどおり6月2日、「第48回ウイナーカップ」(水沢1400m)へ向かう。
2着・コンバットスプーン
昨年7戦2勝。ネクストスター盛岡で2着、ビギナーズカップ3着(いずれも優勝はフジユージーン)と重賞でも好走。南関東では苦戦を強いられて4戦とも着外に終わり、帰郷初戦のダイヤモンドカップでも7着凡走。結果、9番人気の低評価だったが、逃げの手に出て2着に粘った。
3着・バウンスライト
中央芝3戦着外から転入。下級条件で2連勝を飾り、強気の重賞挑戦だったが、メンバー2番目の上がりで3着確保。重賞でも通用することを証明し、今後も目が離せない存在となった。
今週の岩手競馬
5月26日(日) メイン10R 「第25回あすなろ賞」(オープン 盛岡ダート1800m)
5月27日(月) メイン12R 「陽光特別」(A級二組 盛岡ダート1600m)
5月28日(火) メイン11R 「スプリント特別」(オープン 盛岡ダート1200m)