6月5日に行われたダート850mのスプリント重賞『早池峰スーパースプリント』はキラットダイヤが人気に応えて優勝。2着馬に7馬身差をつける完勝で昨年に続いての連覇を達成しました。
「前走時がこの馬の持ち味である加速力を発揮できずに厳しい競馬。今回ももし同じようになったら・・・とスタート前は心配していましたが、今日は二の脚が違いました」と振り返った鈴木祐騎手。ゲートが開いた瞬間こそ他の馬が速かったように見えたものの、鞍上の言葉通り二の脚の加速が全く違っていて次の瞬間には先頭、3コーナーに入る頃には手綱を抑える余裕すら見せたほど。結局、激しくせめぎ合う後続を全く寄せ付けず悠々とゴールして7馬身差完勝。短距離性能の違いをまざまざと見せつける勝利でした。
6月に入った水沢競馬ですが気温低めの日が続いています。月曜日なども、1日雨模様のグズグズした天気ということもありましたがストーブを付けたくなるくらいの肌寒さ。5月の連休の頃は半袖で良いくらいの暑い日が続いたのが遠い昔のようです・・・。
水沢競馬場では先週からの中間に雨が降り馬場傾向、レースの展開がそれまでと少し変わった印象になりました。加えて月曜から火曜にかけては強めのまとまった雨にもなり、この火曜日はさらに状況が変わってきそうです。
今年これまでの傾向だと重・不良で水が浮くくらいのコース状態になるとタイムが大幅に高速化する印象。火曜日の状況がどうなっているか?には十分注意を。
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6月7日のメインレースは12Rです。A級三組ダートマイルの『撫子特別』。本命は(6)サンエイロードを採りました。
B1級からA級二組への昇級となった前走は1番人気ながら7着に敗戦。その結果だけを見ると"さてはクラスの壁か?"と思ってしまうのですが、しかしサンエイロードは昨秋にはA級で勝ち星を挙げるなど安定して戦っていたのですから、そう判断するのは今の時点では早計でしょう。もともと好凡走の幅が大きめにも感じるタイプ。前走は本来の力を出していなかった、凡走後にこそ何事も無かったように巻き返してくる・・・と考える方がベターでは。
そして馬場状態。今年勝った時、あるいは昨年10月の転入初戦快勝の際などは水気を含んだ脚抜きが良い馬場でした。これが水が浮くビシャビシャの馬場だとどうか?は未知数ですが、そこまでではない状態なら、この馬向きの馬場状態と見ることもできるでしょう。
対するは(2)レインハートを。昨季終盤はリズムが狂った感があった同馬でしたが、今季はまだ未勝利ながらも安定感を取り戻したと言える近況。昨年の今頃はB1特別快勝→A級二組優勝と、ちょうど◎と同じ臨戦過程でもありました。水沢あるいは右回りが良いという可能性を考慮するならコース替わりが近づいている今が狙い目という計算も。
三番手は(3)ツーエムアリエス。この馬の徹底先行はA級でも通用。スピードが活きる雨馬場もこの馬の味方になってくれるでしょう。
(1)レールガンの近走は重賞やA級でも上位メンバーと戦ってのものゆえ着順の数字の大きさだけで判断はできません。それでいえば着順ほど調子が悪くは感じない近況ですからここで一変しても不思議無し。ただ差し届かない馬場は不利な材料に。(4)アドマイヤホルンも前走の大敗が気になったりしますが、こちらも(1)と同じくA級上位の相手に先行策を挑んでのこの結果なら悲観するのは早いはず。同型散在も馬場状態によっては"行った行った"まで。
●12Rの買い目
馬単(6)=(2)、(6)=(3)、(6)→(1)、(6)→(4)
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