25日メインは3歳・地方競馬全国交流「第9回ハヤテスプリント」(盛岡ダート1200m)。
創設は2013年で当初5回は地元同士の3歳重賞で行われ、盛岡ダート1000mで実施。第6回(2018年)から地方競馬全国交流へ昇格。舞台もダート1200mへ替わった。
地方競馬の全国的な傾向だと思うが、短距離路線が非常に充実してきたのを実感する。一つの例では古馬だが、習志野きらっとスプリント。この船橋1000m戦の創設に連動し、全国でスーパースプリント戦を実施。岩手でも早池峰スーパースプリントが2016年に始まり、流れが大きく変わった。
3歳路線でもダート短距離がウイナーカップ(1400m)からスタートし、ハヤテスプリントが3歳短距離の頂上決戦となったが、一つ提案がある。ハヤテスプリントをJpnIII・クラスターカップの対象レースにしてはどうだろう。
クラスターCの負担重量は基本54キロ(牝馬は2キロ減)。あとはダートグレードの勝ち星によって負担重量が増えていくが、逆に3歳馬は負担重量が51キロ。牝馬の場合だと2キロ減だから49キロで出走できる。
今回で言えば仮にソロユニット、セカイノホシなどの牝馬が勝ってクラスターCへ挑戦すれば49キロが負担重量(ソロユニットはJpnIIIを勝っているが、2歳時なので対象外)。
実は第1回クラスターカップは3歳牝馬トキオクラフティーが優勝。25回の歴史で3歳馬優勝はこの一度のみだが、当時の規定で負担重量は53キロ。現在の牡馬51キロ、牝馬49キロのアドバンテージは大きい。今年のハヤテスプリントは過去最強のメンバーがそろった。勝ちタイムにも注目してほしい。
ソロユニットは重複するが、JpnIII・エーデルワイス賞を4馬身差で圧勝。JRA勢も相手に圧倒的な強さを見せつけた。続く東京2歳優駿牝馬は8着に終わったが、今季スタート戦の門別1200mを快勝。北海道一冠目・北斗盃でも1600mを我慢して3着に粘った。
それに対し、1200mは4戦4勝とパーフェクト成績。左回りは未経験なのが唯一の不安点だが、ワンターンの盛岡なら影響なし。希望を込め、ハヤテスプリントを強いレースで勝ち、クラスターカップへの道筋を切り開いてほしい。
相手筆頭はアイスボウルとした。1400m戦を一度使って2着以外はすべて大井1200m戦という徹底ぶり。デビュー5戦目に初勝利をあげると2連勝を飾った。優駿スプリントはいきなりメンバーが強化され8着に終わったが、これは今後へのステップ。今回にその経験が間違いなく生きる。
ミラコロカナーレは優駿スプリントでアイスボウルとは0秒1差10着。前半は追走に手こずったが、直線の伸びはマズマズ。羽田盃へも挑戦した実績もあり、アイスボウルに強い印を打てば、必然的に高い評価が必要となる。
セカイノホシは北海道3勝から川崎・ローレル賞へ挑戦。果敢に逃げてケラススヴィアの2着に粘った。その後の3戦は自分の競馬ができず二けた着順に沈んだが、今年春の牝馬交流・留守杯日高賞へ参戦。マイペースの逃げに持ち込み、スマイルミュのタイム差なし2着に粘った。レース間隔は若干開いたが、スピード上位は明らか。次位筆頭の見方も十分できる。
アウトレイジングは中央芝1200m2着、ダート1200m3着。今年5月に岩手入りし、初戦を圧勝。2戦目2着、3戦目・ウイナーカップ2着に敗れたが、ウイナーCはジェフリーの直線一気に遭ったもので仕方なしの結果。盛岡ダートを使った強みがある。
ラペルシェールは大井3勝2着2回。遠征前の大井1400mで古馬B3級馬を一蹴し、弾みがついた。
◎⑤ソロユニット
〇②アイスボウル
▲⑪ミラコロカナーレ
△⑨セカイノホシ
△④アウトレイジング
△⑧ラペルシェール
<お奨めの1頭>
1R フレアリングスター
南関東C1から岩手C2最下級編入は恵まれすぎ。2018年3月以降、白星から遠ざかっているが、久々の美酒を味わう