10月24日に行われた芝1000mの重賞『OROターフスプリント』は前哨戦ハーベストカップを制して挑んだ2番人気ツーエムマイスターが逃げ切り勝ち。地方の芝スプリント戦線の頂点に立ちました。
絶対にハナは譲らないと決めて望んだという鞍上・岩本怜騎手。ハーベストカップ同様のナリタスターワンとの先行争いを制するとあとは影をも踏ませぬ快速ぶりを発揮、最後は4馬身差を付けての逃げ切り勝ちで重賞初制覇を達成。管理する飯田弘道調教師も嬉しい初重賞タイトル獲得となりました。
2着はナリタスターワン、3着には川崎からの遠征馬ウインオスカーが入り、1番人気に推されたケンガイアは10着に終わっています。
続いては10月25日に行われた3歳牝馬三冠の最終戦・新設重賞『OROオータムティアラ』。ひまわり賞を制しているマルケイマーヴェルが1番人気になりましたが、勝ったのは2番人気のセシール。重賞初挑戦で勝利という"シンデレラ"の誕生です。
逃げたムーンライトリバーの2番手に付けたセシール、中団5番手あたりに付けたマルケイマーヴェル。3コーナーから一気に攻め上げたマルケイマーヴェルでしたがセシールの脚も衰えず、むしろ最後はセシールの方が差を拡げ始めたところがゴール。同馬は岩手転入後8戦7勝の成績で重賞初制覇を成し遂げました。
10月26日のメインレースは第12R、ダート1400mのA級特別戦『スプリント特別』です。
10月も下旬となって秋というよりは冬の寒さを感じるようになってきました。最低気温もそろそろマイナスに入ってきそうです。盛岡競馬はまだあと1ヶ月ほど続きますが、現地で観戦される方は寒さ対策の準備を万全にしておいでになる事をお勧めします・・・。
さてスプリント特別の本命は(8)ラブバレットとしました。
5月以来ちょうど5ヶ月ぶりの復帰戦となるラブバレット。今年は未だ未勝利という事で、9歳を迎えてさすがのスプリンターも年齢を感じるようになってきました。
とはいえ、例えば5月の2戦にしても"この馬らしくない"と見られたものの、内容としては重賞3着、オープン級の特別4着。これだけの実績を持っている馬だからこそ物足りなく感じるだけで決して悪い成績ではありません。
休養を経て立て直してきた今回は以前よりも状態良化がうかがえます。高齢馬の休み明けという点はいくらかの割引が必要なのかもしれませんが、まずは力が出せる状態で挑んでくると見て良いでしょうし、であれば中心視が妥当と考えます。
対抗は(3)タイセイブラスト。5月の転入初戦ではラブバレットを破って名を上げた馬。重賞級では勝ち星に手が届いていないもののA級特別では4戦4勝と安定しています。1400mも最も戦いやすい距離。
三番手は(6)スティンライクビーでどうでしょうか。遠征に重点を置いたローテーションが続いていているために白星からは1年ほど遠ざかっています。しかし遠征競馬の厳しい展開の中でもこの馬の持ち味は発揮していますから、地元のオープン特別ならもっと違う結果、良い結果も期待して良いのでは。
ヒモはまず(5)ミスティカル。最近は1800mでも健闘したりしていますが本来は1200~1400mあたりがいいスプリンター。いかにも好調さを感じる近走だけに適距離でより見せ場を作ってくる事を警戒しておきたいもの。(10)イーグルカザンは年齢が年齢だけに常に強気に狙うわけには行きませんが、しかし近走は着順の数字から受ける印象よりずっと状態は良い模様です。1400mも相性が良い戦績ですし、この馬にも注意をしておきたいですね。
●12Rの買い目
馬単(8)=(3)、(8)=(6)、(8)=(5)、(8)=(10)
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