9月26日に行われた牝馬の準重賞『ヴィーナススプリント』は9番人気ビーコンプリートの勝利で幕を閉じました。
"逃げるのはアテナリ"と思われて、実際それを期待されて1番人気にも推されていた同馬だったのですが、蓋を開けてみればハナを奪ったのはビーコンプリート。最後まで続いた二頭の競り合いでしたが結果的にはビーコンプリートが譲らず、アテナリの追撃をクビ差凌ぎきってゴール。岩手転入後の初勝利、さらには2歳時以来2年1ヶ月ぶりの勝利が準重賞という嬉しい結果になりました。
9月27日に行われた古馬・芝の地方競馬全国交流重賞『岩手県知事杯OROカップ』。8月のせきれい賞で上位に入った遠征馬達対地元勢の戦いは大井・ブラックバゴが差し切り勝ち。せきれい賞4着の雪辱を果たしました。
直線はロワアブソリュー、ロードヴァンドール、アップクォークの先行勢の争いかと思われたところを外からフジノロケット、さらにはブラックバゴが一気に伸びてきてゴール寸前で大勢一変。伸び脚鋭かったブラックバゴがクビ差先着していました。JRA時代には芝重賞でも好走していた同馬でしたが重賞はついに手にできず。地方に転じて8歳にしての待望のタイトル獲得となりました。
つい先日までは暑さにうだっていた盛岡ですが、ここ数日は肌寒く感じるほどの気温になってきました。来週はダービーグランプリ、そしてその翌週はマイルチャンピオンシップ南部杯。何度も書いたような気がしますが、南部杯の頃になると"岩手山に初冠雪"というニュースが流れてきたりします。秋から冬へと加速していく季節になりましたね。
さて9月28日のメインレースは第9Rになります。JRA条件交流の『東京カップけやき賞』。JRAは2勝クラス、岩手はA級との対戦になるという、1年の間にこのレースだけの条件の戦いです。発走は16時20分といつものメインレースより早いですのでお忘れ&お間違えなく。
本命は(5)アポロマーキュリーを採りました。JRA2勝クラスで連続掲示板確保とはいえ牝馬限定戦のものですし、近二走は特に、人気薄からの上位突入でしたから着順を単純に信用するわけにはいかないかもしれません。しかしダートのマイルから中距離で発揮している先行力、東京ダートマイルで勝ち星を挙げているなどの左回り経験の豊富さ。それは武器になっていいでしょう。程々の頭数のここは流れにも乗りやすいはず。
対抗は(12)レコンキスタを。未勝利-旧500万下を連勝して旧1000万下にあがり、一旦降級して再度2勝クラスに上がってきたという戦績の馬。2勝クラスでは勝ち切れずにいますが掲示板を大きく外すことも少なく、キャリアと実績のバランスは一番いいようにも見えます。
例年夏場は休養して秋口に始動するパターンを採り、今回もその休み明け初戦。そこが気になる材料ですが休み明けは決して悪くはない印象です。
三番手は(2)リキサンダイオー。先行力を見せているけれど勝ち切れないという戦績は先の二頭に似ていますね。つまり◎○とは同型、兼ね合いがカギになるわけですが、好枠からすんなりなら粘りを発揮してもいいはずです。
ヒモはまず(9)アドマイヤメテオ。JRA時代の終盤は旧1000万下にいた馬ですからクラス的なひけはとっていません。年齢の分はコース経験でカバー。(8)ティーコアは地力なら遠征勢でも最上位ではないかと思う馬ですがいかんせん長期休養後は使い込めない。大型馬の一息後でもありますし、当日気配や馬体重を見てから取捨を決めても遅くはないように思います。
●9Rの買い目
馬単(5)=(12)、(5)=(2)、(2)=(12)、(5)=(9)、(5)→(8)
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