30日、水沢1900mを舞台に行われた「第46回ビューチフルドリーマーカップ」はアッキーが4馬身差で圧勝。昨年2着の雪辱を果たし、六甲盃(園田)に続いて重賞2勝目を飾った。
高松亮騎手「真向勝負をしてほしいと指示されましたから、強気の競馬に心がけました。返し馬の感触もすばらしく昨年よりも幅が出た印象。ここにきて実が入ったんだと思います。強いレースをしてくれて乗っている自分も驚きました」
一方、1番人気に支持されたクレイジーアクセルは3コーナーで早々と一杯になって6着。前走・兵庫サマークイーン賞はスタートで出遅れたのが致命傷。ポツンと最後方から競馬から5着だったが、メンバー最速の上がりを披露。
負けても実力の片りんを見せたが、今回は好スタートを決めて予定どおりの逃げ。勝ちパターンに持ち込んだと思ったが、3コーナーで抵抗なく交わされて2秒5差6着。
敗因はいろいろと考えられるが、おそらく一番大きいのはメンタル面。このまましぼんでしまうのか。それとも反撃に転じるか。クレイジーアクセルの動向に注目していきたい。
2週間の水沢競馬が終わり、今週から戦いの舞台は盛岡競馬場。9月5日から11月24日までノンストップで突っ走り、ビッグレースも目白押し。
5日、開催替わり初日メインは2歳重賞「第38回ビギナーズカップ」(盛岡ダート1400m)。2歳第一弾の重賞・若鮎賞は芝1600mが舞台。今度はダート1400mに替わり、力関係が変わるかがポイントとなる。
マツリダスティールはデビュー戦の芝1000mを7馬身差で圧勝。2着に7馬身差をつけ、重馬場で59秒1の好タイムもマークした。
2戦目・若鮎賞は初戦のパフォーマンスから1番人気に支持されたが、スタートであおって最後方からの競馬。2歳戦でこの不利は致命傷とも言えたが、向こう正面から大外を回って進出。直線は内で粘るゴールデンヒーラーをキッチリ交わして快勝。着差はアタマだったが、内容は文句なし。能力の違いが明らかだった。
今度はダート戦。実戦経験ないのが不安だが。スケールでカバー。あとは若鮎賞スタートであおったように気難しい面が出ないか否か。仮にビギナーズカップも制するようだとスター誕生と判断してもいいだろう。
リュウノシンゲンはデビュー戦の水沢850m、2戦目の盛岡ダ1400mを完勝。着差以上に強さが際立っていた。前走・若鮎賞は初芝にもとまどって3着だったが、ダートに戻れば反撃必至。マツリダスティールとの同厩対決が見ものとなる。
ポップディーヴァは門別1000mの2歳新馬・フレッシュチャレンジを逃げ切り勝ち。大外強襲サンケイワールドの追撃をクビ差封じた。2戦目9着、前走は6着に終わったが、勝ったソロユニットはリリーカップを圧勝。地区レベル、層の厚さを比較すれば初戦からアッサリのシーンまで。
スターサーバルはデビュー4戦目の門別1500mで初勝利をあげ、直後に転入。若鮎賞で果敢に逃げたが、未経験の芝で直線失速9着。ダートで巻き返しなるか。
シタベッドはデビュー2戦2着。若鮎賞は初芝がこたえたが、それでも5着確保し身上の渋太さを披露。ダート戦に戻ればマーク欠かせない。
ファイントリックはエンパイアペガサスの半妹。400キロ前後の小柄な牝馬だが、レースセンスは兄譲り。スタート決めたいところ。
◎⑤マツリダスティール
〇②リュウノシンゲン
▲⑩ポップディーヴァ
△⑦スターサーバル
△①シタベッド
△③ファイントリック
<お奨めの1頭>
8R ラハイナヌーン
中央未勝利ながら芝で2着5回。園田2戦凡走は明らかにダートがこたえた。盛岡芝で新境地を切り開く