先週から始まった盛岡開催だったが、大雨の影響で7日メインの「レインボーカップターフチャレンジ」が芝からダート変更。また逃げ有利になったり、差し有利になったり捕えどころのない3日間となった。
その中で8日、重馬場の芝で行われた3歳交流「第19回オパールカップ」は北海道・スタークニナガが優勝。鞍上・瀧川寿希也騎手を背に4馬身差で圧勝。2歳時、知床賞に続いて重賞2勝目を手にした。
この時点ですでに門別、盛岡、水沢、園田、笠松、中山芝、東京芝を経験した強みとタフさが生きた一戦だったとも言えるだろう。
瀧川騎手「2歳の知床賞も騎乗予定でしたが、ケガのために乗ることができなかった。それでも馬主さんが寿希也に重賞を取らせたいとチャンスを下さった。その期待にも応えることができてうれしいです」
実際、瀧川騎手のアシストもすばらしかった。ここ2戦連続で出遅れを喫したが、好スタートを切らせて絶好の5番手をキープ。途中で前が相手と判断して逃げた1番人気ナムラバンザイを早めに交わしたのも勝因だった。
余談だが、知床賞は水の浮く不良ダート。そして今回は水をかなり含んだ重馬場の芝。もしかするとスタークニナガは、芝ダートを問わず雨馬場が好きなのかもしれない。
14日メインは"GRANDAME-JAPAN2018"古馬シーズン・ビューチフルドリーマーカップのトライアル「第19回フェアリーカップ」(盛岡ダート1800m)。有力各馬が死角を抱え、波乱の要素たっぷり。自信度=Cの一戦だ。
ユッコはメンバー中一番の実績。昨年、岩手の根幹重賞・シアンモア記念を制し、最優秀牝馬にも選ばれた。
ただ今シーズンは本来の動きを取り戻せず4戦とも着外。相手を考えれば仕方ないが、大敗が気になるところ。
それでもシアンモア記念9着ながら走破タイムは1分39秒8。果たしてほかの馬が好調でもマークできるかどうか。
さきたま杯も4秒差10着に終わったが、前走は走路悪化のため競走取り止め。遠征疲れを考えたらちょうどいい休養になったかも。ここはユッコの地力に託す手か。
フレンドパリは中央ダート1400m1勝から転入。いきなりオープン格付けで入着止まりを繰り返していたが、前走・水沢1600mを逃げ切って快勝。待望の岩手初勝利を飾った。
距離1800m対応に若干不安があるが、盛岡ダ1800mは総じてペースが落ち着き、展開有利は明らか。自分の競馬ができれば距離も克服。
ダンストンレガーメは水沢なら本命視までの存在だが、盛岡は反応ひと息。2歳時の知床賞1勝のみにとどまっている。
とは言え、今季A級で2、3着それぞれ1回。みちのく大賞典でも5着入線し、牝馬同士なら盛岡でも勝ち負けに持ち込めるか。
ファイトウィンは牝馬らしく切れ勝負派。前々走のC1・大井1400mでタイム差なし3着にまとめた。直線長い盛岡なら移籍初戦で準重賞制覇の可能性もありそう。
スパンコールは4年連続で出走し、過去3着1回4着2回。昨年の交流・ビューチフルドリーマーカップ2着の実績を誇るが、地元1800m戦は流れが合わない印象。突き抜けるためには展開の手助けが必要。
アークマイニングは昨年のフェアリーカップでスパンコールに先着2着。前回1着で弾みもついた。
◎⑦ユッコ
〇⑨フレンドパリ
▲⑥ダンストンレガーメ
△②ファイトウィン
△①スパンコール
△⑤アークマイニング
<お奨めの1頭>
10R シンキーノ
盛岡ダ1200mは3戦2勝3着1回と適性を証明済み。コース替わってうっ憤を晴らす