今週の岩手競馬は"南部杯ウィーク"一色。10月9日の本番に向けて着々と準備が進んでいる。
気になる天気だが、予報によると土曜日(7日)は雨の確率50%だが、日(8日)月(9日)は曇りまたは晴。過去、南部杯が実施される体育の日(祝月)の盛岡は基本的に"晴"続き。
あまり天候を気にしなくてもいいとも思うが、やはり南部杯は「秋晴」がふさわしい。
ここのところ盛岡は朝晩めっきり寒さを増し、少しづつだが、向う正面の木々は紅葉が始まっている。本番当日はどのぐらいの赤黄でレースが行われるのか。
昨年はコパノリッキーが完勝。オーロマイスターが保持した盛岡ダート1600mレコードを1秒3も短縮。1分33秒5の破格レコードを叩き出した。
このタイムは2002年、武蔵野ステークスでクロフネがマークした1分33秒3の日本ダート1600mレコードに次ぐ史上2位。
翌年、東京競馬場は馬場が改修され、現行の競馬場では1分33秒5がダート1600m記録。そのレコードホルダー・コパノリッキーが連覇を狙って今年も来盛する。馬場次第ではレコード更新のシーンが見られるかもしれず、興味倍増。当日が待ち遠しい。
7日(土)メインは最終11R、オープン馬による「OROターフ特別」(盛岡芝1000m)。翌日の芝1000m重賞・ハーベストカップで選外になった
サチノリーダースが転入初戦を白星で飾り、好発進を決める。中央芝1400m以下で2勝2着2回3着4回。1000万下・芝1200mで2着の実績があり、それならば岩手オープンで勝ち負け。
前走は3ヵ月半ぶりの実戦で17着に沈んだが、それ以前は勝ち馬とのタイム差は1秒以内。ひと叩きされた変わり身を加味すれば主軸視が妥当。
ダズンフラワーは逆転首位まで。盛岡芝1000mの2歳新馬戦を勝ち、2歳交流・ジュニアグランプリ(芝1600m)を優勝。
今シーズン当初は馬体減に悩まされて精彩を欠いたが、3走前の芝交流・オパールカップ3着。ようやく本来の軽快さと粘りがよみがえった。
前走・ヴィーナススプリントはダートが舞台で基準外。自慢のスピードを生かせるベストの芝1000mで久々の首位まで。
タイセイメテオは南関東から再転入後、精彩を欠いているが、条件も向かなかった。それでもダート1000m重賞・早池峰スーパースプリントで4着を確保し、短距離適性を証明。クラスターカップ11着後は芝1000mに照準を合わせ、巻き返しに意欲満々。
クインズラピスは転入6戦とも着外だが、芝に申し込んでも選外の憂き目に遭っていた。1000mは未経験だが、芝が待っていた舞台。距離不足は適性でカバーする。
あとは半年ぶりを叩かれたマコトグナイゼナウ、芝1200m1勝2着1回ノミネーションが押さえ候補。
◎③サチノリーダース
〇④ダズンフラワー
▲①タイセイメテオ
△②クインズラピス
△⑦マコトグナイゼナウ
△⑧ノミネーション
<お奨めの1頭>
6R アヤシ
転入2戦とも2着は巡り合わせが悪かった。メンバーが大幅に緩和され、今度こそスッキリ勝つ
★齋藤雄一騎手が地方通算1000勝を達成
10月1日の盛岡第1レースで齋藤雄一騎手が地方競馬通算1000勝を達成しました。
2002年4月にデビューした齋藤雄一騎手は今年が16シーズン目。しばしば怪我で長期リタイアしながらもその度に復帰し、9236戦目で1000勝達成となりました。岩手競馬史上では18人目、現役騎手では6人目の記録達成でした。
対抗は(3)オールドラゴン。前走の1000m戦はさすがに距離が短かったものの崩れることはなく、引き続き好調なのをアピールできた格好でした。距離が伸びれば戦いやすくなるはず。
三番手は(1)ディクタムでどうでしょうか。この馬にとっても1000mは短い感。それでも脚が使える所は感じさせており、芝適性は計算できそう。実は転入初戦の7月のレインボーカップ、芝経験を買われて人気したものの不運にもダート変更になって敗戦。それで歯車が狂った印象もあります。JRA時代は芝中距離が主戦場でしたから、ここで巻き返しを期待しましょう。
芝実績上位となる(5)ユナイテッドボス、(4)ロケットボールですが、芝替わりはプラスになるのは間違いないとして、直近のこの馬達の走りにはやや本来のしぶとさが薄れている印象がありました。当日の気配を見るまでは押さえという事にしたいと思います。
●11Rの買い目
馬単(9)=(3)、(9)=(1)、(3)=(1)、(9)=(5)、(9)=(4)
岩手競馬の全レース予想を公開中!「岩手競馬・勝ちそーチャンネル」へ
★オッズパークLOTO 5重勝/10月2日(対象8R~12R)
8R/評価A:10番 評価B: 7番 穴:5番
9R/評価A:10番 評価B: 4番 穴:11番
10R/評価A: 3番、 8番 評価B: 2番 穴:4番
11R/評価A: 9番 評価B: 3番 穴:1番
12R/評価A: 1番 評価B: 8番、 5番 穴:6番
先週24日の地方競馬全国交流「第19回OROカップ」(盛岡芝1700m)はロゾヴァドリナが4馬身差で圧勝。史上初の3連覇を果たした。
過去、ナターレの2連覇(第14回、15回)、コスモバルクの2度優勝(第9回、11回)が最高だったが、あっさり塗り替えた。
これでロゾヴァドリナは3歳交流・オパールカップを含めて盛岡芝1700mは4戦4勝。まさに鬼的存在といっても過言ではない。
鞍上・吉原寛人騎手はOROカップをナターレ2勝、ロゾヴァドリナで2勝。小林俊彦元騎手の4勝に並んだ。また8月27日は牝馬交流・ビューチフルドリーマーカップ(水沢1900m)をジュエルクイーン(北海道)で優勝。あの時、吉原騎手を"優勝請負人"と称したが、またしても仕事をやってくれた。
勝利騎手コメントも振るっていた。「ハナに行く作戦も考えましたが、それほどこだわりはなかった。ほかの馬が嫌がるようなレースをしようと思っていました」
これぞ吉原騎手の真骨頂。逃げたコウセンの2番手をピッタリ追走してスローに落とす。後続の脚を封じ込め、直線でコウセンをアッサリ交わして一気に突き放す。ほかの馬はお手上げ状態だった。またもや感服するばかりだ。
ただ、2着に敗れたサンエイゴールドは距離が短すぎた。瞬発力勝負となる芝1700mは合わない。今度の結果で改めて芝2400m以上が活躍の舞台だ。
よって毎日王冠は挑戦をあきらめたが、チャンスを見て中央挑戦を考えている。個人的には中山2500mあたりがベストだと思っている。再チャレンジを期待する。
10月1日メインはB1馬による盛岡ダート1400m戦「白神賞」。大本命ヴィグラスムーヴの回避によって軸馬不在の一戦となった。
主軸にダンストンリアンを指名。シーズン当初は入着一杯のレースを繰り返していたが、叩かれながら成長一途。ウイナーカップ2着後、ハヤテスプリントを快勝。待望の重賞タイトルを獲得した。
続く岩手版オークスでも3着を確保し、前々走はヴィグラスムーヴの追撃を完封。馬場も味方に見事な逃げ切りを決めた。
イーハトーブマイルは伸びを欠いて5着に若干不満残るが、1400m短縮は好材料。B1相手なら若さで突破できる。
スマートアレンジは盛岡コースは本質的に合わないが、それでも早池峰スーパースプリント3着、岩鷲賞4着。前走・ヴィーナススプリントは惜しくも連覇はならなかったが、2着を死守。ここなら格でアッサリまで。
サインズストームは500キロを優に超す大型馬で夏に調子を崩したが、休み明け3戦目を完勝。再び勢いを取り戻した。相手なりに駆ける堅実さが最大の武器。当然、有力馬の一角を形成する。
スティルプリンスは短距離路線を歩んで9勝2着2回。自慢のスピードが冴え渡っている。1400mも前々走で克服したが、小回り水沢。盛岡は若干割り引きが必要だが、マイペースなら侮れない。
ウインバーニングは毎回入着を果たす反面、詰めが甘く3着4回。3連モノには欠かせないが、あくまでも押さえまで。
◎②ダンストンリアン
〇④スマートアレンジ
▲⑧サインズストーム
△⑤スティルプリンス
△⑥ウインバーニング
<お奨めの1頭>
8R ココクイーン
3走前、同じ芝1000mをハイタイムで完勝。芝巧者がそろったが、距離適性で主軸視が妥当