5月1日、B1特別「石桜(せきおう)杯」へ注目のチェリーピッカーが出走。期待に違わず2着オメガスパーキングに4馬身差をつけて圧勝した。
昨年10月、中央8戦未勝利から転入後、圧勝に次ぐ圧勝で8連勝マークしてシーズンを終了。冬場にテンコートレセンで鍛え直し、4月1日から始動。
B2一組、B2特別・エイプリルカップ、そして今回、石桜杯とアッサリ3連勝。最近ではコミュニティの12連勝が記録だが、あと1勝に迫った。
レースぶりも豪快そのもの。今回はスタートで若干後手を踏み後方からの競馬だったが、鞍上・山本聡哉騎手は動じることなし。3コーナーへ入る時点で早くも4番手につけ、直線入り口で先頭。あとはほぼ持ったままで余裕のゴールを決めた。
チェリーピッカーはカフェオリンポスの貴重な産駒。意味を調べたら「おいしそうなサクランボを摘む人」から転じて「おいしいところ取りをする人」。いずれにせよオープン入り確実だし、マイルまでなら重賞でも通用する器。今後もチェリーピッカーの動向に注目してほしい。
6日メインは「スプリント特別」(オープン 盛岡ダート1000m)。6月4日、「早池峰スーパースプリント」と同じ条件で行われ、まさに直結する一戦となった。
主軸にスマートアレンジを指名。中央4勝・準オープンから南関東B1を経て転入し、移籍3戦目・ヴィーナススプリントで最優秀牝馬となったミラクルフラワー相手に6馬身差で圧勝。周囲の度肝を抜いた。
続くハーベストカップ(芝1000m)で6着に敗れ、脚部不安が発生。6ヵ月の休養を余儀なくされた。
復帰初戦は4月23日、スプリント特別(水沢850m)。3番人気に甘んじたが、逃げたカミノマンボの外2番手を追走。直線で一度先頭に立ったが、内から差し返されてアタマ差2着に敗れた。
最後は久々の分だけ伸びを欠いたが、上々の再スタートを切った。今度は舞台が盛岡ダート1000mに替わるが、むしろ歓迎。中央4勝のうち2勝が1000m戦。ひと叩きされて勝機到来。
逆転筆頭はキングオブロー。中央5勝オープンから4ヵ月半の休養を経て転入。仕上がり途上に加え、いきなり850mの競馬にとまどって離れた4番手を追走。それでもメンバー最速タイの上がりで3着を確保した。
距離延長はもちろん歓迎だろうし、変わり身必至。中央ダート2勝の適性を発揮する。
カミノマンボは再転入初戦を快勝。幸先のいいスタートを切った。スマートアレンジに交わされながら根性を発揮。オープン通用のメドが立った。ネックは未経験の盛岡ダート。芝は一度経験したが、ダートは初めて。問題なければ連勝十分。
エーシンシャラクは今季初戦の水沢1400m戦を完勝。年をまたいで3連勝を飾り、健在を誇示した。
前走は2枠に入り、外から被せられて一旦下がったのが致命傷。直線で盛り返したが、850m戦では4着も仕方なしだった。
本質的には水沢1300m~1400mがベスト。盛岡ダート短距離は割り引きが必要だがそれでも持ちタイム59秒7は優秀。巻き返しに転じて不思議なし。
◎⑦スマートアレンジ
〇⑤キングオブロー
▲①カミノマンボ
△③エーシンシャラク
<お奨めの1頭>
9R ジョリヴィサージュ
11月以来の実戦だったが、アッサリ抜け出して圧勝。走破タイムもすばらしく2連勝もらった