10日、盛岡ダート1600mを舞台に行われるJpnI「第29回マイルチャンピオンシップ」の枠順が確定した。
①オグリタイム(北海道)
②ナムラビクター(北海道)
③ライズライン
④ヒミノコンドル
△⑤レーザーバレット
⑥タッチデュール(笠松)
⑦メイショウパーシー
△⑧アスカノロマン(JRA)
△⑨ラテンロック(JRA)
▲⑩ホッコータルマエ(JRA)
⑪シークロム
◎⑫コパノリッキー(JRA)
〇⑬ベストウォーリア
⑭ロイヤルクレスト(JRA)
*印は松尾予想です
JpnI2連勝で主役の座を奪い返したコパノリッキーの中心は動かない。盛岡ダート1600mがベスト条件ベストウォーリア、ドバイから帰国2戦目で実力発揮ホッコータルマエが相手。波乱も考えたが、G(Jpn)Iは強い馬が強いレースで勝つ。秋のダート路線を占う意味でも今年の南部杯は目が離せなくなった。
今週は重賞2連発。9日(日)メイン「ハーベストカップ」(M3 盛岡芝1000m)も好メンバーが顔をそろえた。
今年も主役はエゴイスト。昨年、ハーベストカップ、OROターフスプリントを逃げ切って連勝。持ち前のスピードが冴え渡った。記憶に間違いなければOROカップは前半3ハロン34秒1。小回り盛岡芝でこのダッシュ力がある馬はエゴイストのみ。
今年の1勝2着1回もダート1000mであげた1000mのスペシャリスト。昨年より包囲網は強力になったが、このスピードに対応できるのは1頭のみ。逃げ切り2連覇濃厚と見る。
ウインミラージュは今シーズン半ばまで不振だったが、戸崎騎手とのコンビで臨んだジャパンジョッキーズカップ(芝1700m)快勝で目覚めた。
以降、水沢1300m3着をはさんで盛岡芝1000m戦3戦3勝。1000m戦は未経験だったが、秘めた才能が引き出された。タイムは劣るが、ウインミラージュには勢いがある。新星誕生のシーンまで。
さきほどスピードに対応できるのは1頭のみと記したが、それがダイワマッジョーレ。適距離は1400m~1600mだが、中央重賞のペースは言うまでもなく半端じゃない。
それを裏付けるようにOROカップはスローの流れだったが、完全に折り合いを欠いていた。ならば一呼吸でゴールまで突き抜ける1000m戦は望むところ。鞍上・阿部英俊騎手の強気な騎乗も合うはず。移籍4戦目で全能力を発揮する。
サカジロロイヤルは芝1200m6勝・オープンから転入。2ヵ月の休養から岩手初戦にOROカップを選びブービー負けを喫したが、一度叩いてハーベストカップは当初の予定どおり。1000m短縮なら反撃必至。
ブレークビーツは盛岡芝が完全に合った。芝2400m重賞・かきつばた賞を逃げ切り、桂樹杯は中団抜け出しを決めて快勝。OROカップでも2着に気を吐いた。
忙しい1000m戦は本質的に向かないと思うが、盛岡芝適性でどこまでカバーするか。
<お奨めの1頭>
4R ハコダテキミコ
転入2戦を破格タイムで連勝。ここも相手強化感なく、フリーパス。どこまで連勝を伸ばすか楽しみ
今開催の目玉はもちろんJpnI「第29回マイルチャンピオンシップ南部杯」。10月10日(月)、舞台は盛岡ダート1600m。
スタートしてほぼ直線900m。3、4コーナーのワンターンで直線は300mあまりの上り坂。ダートマイルでは日本最高規格のコースと断言しても差し支えない。
ご存じのとおりOROパーク=盛岡競馬場はアメリカ・サンタアニタ競馬場を範にして設計された。1周ダート1600m、内に芝1400mはほぼ同じ規格。つまり国際競走も可能なコース形態となっている。
今年のブリーダーズカップはサンタアニタ競馬場が舞台。今回で33回目を数えるが、9度も行われている。
OROパーク創設当時から国際競走を夢見て岩手競馬にかかわってきた。まだまだ体力不足は百も承知だが、いつの日か国際GIを実現させたいと思っている。今も昔も気持ちは全く変わっていない。
8日メインは「寒露特別」(A級二組 盛岡ダート1600m)。奇しくも南部杯と同じ条件。走破時計にも注目してみたい。
主軸はニーマルキング。転入初戦を1分39秒6の好タイムで完勝。2番人気は中央時代の2勝が中山、盛岡芝だったから。ダート適性が微妙だったが、デビュー戦の東京ダート1600m2着。ダートも問題なしを証明した。
前走で決着をつけた馬が5頭。しかも時計も一秒以上も違う。未知の対決馬もいるが、メンバー強化感はほとんどなし。2連勝にまい進する。
マウントマズルは南関東から再転入。まだ3着にも入っていないが、A級一組が相手。前走もJRA1000万下との交流・けやき賞では10着も仕方なし。A級でも二組なら反撃に出て当然だろう。
ジャングルターザンは転入後、未勝利ながら2着2回。前走は7着に沈んだが、リトルキングのマークがきつく仕方なしの結果。自分の競馬ができれば巻き返す地力は持っている。
ドリームファイアは典型的なサウスポー。岩手2勝がいずれも盛岡戦で抜群の破壊力を披露した。前走は流れに乗れず4着だが、これで判断するのは早計。一気突き抜けるシーンまで。
サンエイホープは昨年、金杯を制し、今年の岩手ダービー・ダイヤモンドカップはエンパイアペガサスの2着。今回は4ヵ月ぶりの実戦だが、小柄な馬で仕上がりに手間取らないタイプ。実績通用。
スフィンクスは盛岡戦では展開に注文つくが、決め手一目。前崩れの流れなら浮上の可能性あり。
◎⑪ニーマルキング
〇⑨マウントマズル
▲①ジャングルターザン
△⑥ドリームファイア
△⑦サンエイホープ
△⑧スフィンクス
<お奨めの1頭>
6R チェリーピッカー
転入初戦は出遅れながらも0秒6差で圧勝。地力の違いを見せつけた。叩かれてさらに鋭さを増すはず
10月3日のメインレースは第11Rになります。JRA条件交流の芝1700m戦『フレンドリーカップ・シリウス賞』。当初JRA6頭・岩手5頭の11頭で争われる予定でしたが、5番タイセイマジックが出走取消となり10頭立てになりました。
岩手・JRA勢共に芝経験豊富な馬が多いですが、本命はJRA(2)パラノーマルを採ります。3歳牝馬ながらここまでの戦いは強敵相手の連続。二走前のカーネーションカップなどは後に重賞に駒を進めるくらいの馬と1秒程度の差で戦っていますし、前走も対古馬戦で着順こそ13着でしたがタイム差は0.8秒、まずは互角と言っていいでしょう。距離も問題無さそうですし上位争い出来ると判断。
対抗は芝の中距離でこそのタイプに思える(10)コスモツケマ、三番手は未勝利ながら堅実さでは差を感じない(3)マリネリス。
ヒモは少し穴っぽい所を狙って芝で変わり身感じる(9)サンレイフローラ、一発の魅力ある(11)ピアノコンチェルト。何かあるとすれば外枠の差し馬が突っ込んできてもつれるパターンではないでしょうか。
●11Rの買い目
馬単(2)=(10)、(2)=(3)、(2)=(9)、(2)=(11)
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★オッズパークLOTO 5重勝/10月3日(対象8R~12R)
8R/評価A: 2番 評価B: 1番、 6番 穴:7番
9R/評価A: 6番 評価B: 1番 穴:4番
10R/評価A:12番 評価B: 7番 穴:3番、11番
11R/評価A: 2番 評価B:10番、 3番 穴:9番
12R/評価A: 5番 評価B: 2番 穴:1番
次週10日、盛岡ダート1600mを舞台に行われるJpnI「第29回マイルチャンピオンシップ南部杯」の出走予定馬が発表された。
◇JRA代表
・アスカノロマン
・キョウエイギア
・コパノリッキー
・ベストウォーリア
・ホッコータルマエ
・モーニン
・レーザーバレット
(補欠・ノボバカラ、ラテンロック、ディーズプラネット)
◇他地区地方代表
・タッチデュール(笠松)
・テムジン(浦和)
・ナムラビクター(北海道)
・ハッピースプリント(大井)
・ロイヤルクレスト(北海道)
(補欠・オグリタイム、デュアルスウォードほか)
◇岩手代表
・シークロム
・ライズライン
・ツクバコガネオー
・コミュニティ
(補欠・メテオライト、ワールドエンドほか)
JRA・モーニンは日本テレビ盃(2着)を使ったばかりなので自重する可能性が高いが、それでも稀に見る強豪が顔をそろえた。
3連覇を狙うベストウォーリア、かしわ記念、帝王賞連勝でさらにパワーアップしたコパノリッキー、G(Jpn)I日本記録10勝ホッコータルマエ、ジャパンダートダービー馬キョウエイギア、ダートグレード2勝アスカノロマン、レーザーバレット。
秋のダートGI戦線スタートにふさわしく、そうそうたる顔ぶれとなるのは確実。今後の動向に注目してほしい。
2日メインはB1特別「白神賞」(盛岡ダート1400m)。昨年は3歳馬シークロムが優勝。その後、南関東から里帰りして南部杯トライアル・青藍賞を逃げ切って快勝。出世レースになる可能性を秘めている。
主軸はケイジースワロー。昨年、中央未勝利から転入して連戦連勝。9戦8勝2着1回の驚異的な成績を残した。
今季始動は3月の特別開催だったが、まだ本来の張りが戻らず入着止まり。C1から一気にB1へ昇格して頭打ちかとも思わせたが、4戦目から3連勝をマーク。
レインボーカップは実績のない芝で3着に敗れたが、ダートに戻って2着。この時の勝ち馬リトルキングは青藍賞6着を前後してA級で3勝なら仕方なしの結果。前回完勝で雪辱を果たした。得意の1400m戦で連勝態勢に入った。
チャイヨーは前々走でケイジースワローに完敗2着。イーハトーブマイルは3歳No.1エンパイアペガサス、昨年の2歳チャンプ・メジャーリーガーの3着。いずれも仕方なしの結果だった。
今回もケイジースワロー有利は動かないが、今が充実期に入った3歳馬。成長力で逆転の可能性は十分にある。
スパンコールは追い込み一辺倒の脚質で好、凡走の落差が激しかったが、近走2勝2着2回とコンスタントに勝ち負けを演じている。1400m戦は2年前の8月以来だが、切れを生かせる短距離戦は望むところ。
ゼンザイは持ち前のスピードで盛岡ダート1200m1勝、水沢1300m1勝。前走・水沢1400m戦はケイジースワローに水を開けられた3着だったが、中央1勝はダート1400m戦。適性がない訳ではなく、引き続き押さえ必要。
以下、ハイペースで前崩れになった際にレイズアスマイル、中央ダート1000m1勝の快速が怖いスティルプリンス押さえ。
◎①ケイジースワロー
〇⑧チャイヨー
▲⑦スパンコール
△⑪ゼンザイ
△②レイズアスマイル
△④スティルプリンス
<お奨めの1頭>
2R マニワッショイ
目下2連勝中だが、いずれもワンサイドで圧勝。同じく2連勝シャイニーエルフと一点勝負