9月23日(水)、浦和1400mで行われる「オーバルスプリント」(JpnIII)へ岩手代表でラブバレットが遠征する。
ラブバレットは昨年7月、レース後に骨折が判明。戦列離脱を余儀なくされたが、この8ヵ月休養が奏功。一回りも大きくなって心身ともに成長。これほど一変するケースも珍しかった。
復帰2連勝を飾ったラブバレットは、より高いステージを求めてさきたま杯(JpnII 浦和1400m)へ挑戦。好位追走から4角で一旦先頭。見せ場を十分に作って4着に善戦した。
それがフロックではなかったことをクラスターカップ(盛岡ダート1200m)3着で証明。ダートグレードで岩手所属馬が馬券対象となったのは2007年、同じクラスターCでテンショウボスが3着確保して以来のことだった。
今回のラブバレットはさらに上の着順を目指す絶好のチャンス。陣営も相当、気合いが入っている。みなさんも動向に注目してほしい。
6日メインは2歳重賞「第33回ビギナーズカップ」(水沢1400m)。ラブバレットと同じ菅原勲きゅう舎のチャイヨーが断然の人気を集める。
チャイヨーはアグネスデジタル、母父フレンチデピュティの牝2歳馬。近親にクロフネがおり、走る素地は十分だった。馬名の由来はベトナム語で『乾杯』。
デビュー戦の芝1000mはサプライズハッピーの2着だったが、2戦目に雪辱。3戦目はボーンインタイムの逃げ切りに屈したが、これまた前走で雪辱。4戦2勝2着2回とした。
今回も前走と同じ水沢1400mが舞台。500キロを超す大型馬ながらレースセンス抜群が、最大のセールスポイント。重賞制覇は目前に迫った。
逆転筆頭はサプライズハッピー。若鮎賞はテンションが上がりすぎて集中力を欠いたが、直線で猛追して優勝メジャーリーガーにアタマ差まで肉薄2着。負けて強しの一戦だった。
課題は入れ込み。輸送がどう影響するかだが、平常心で臨めれば首位も十分に狙える。
ボーンインタイムは前走チャイヨーに3馬身差2着。完敗を喫したが、初の水沢コースも敗因と解釈。訪問2度目なら本領を発揮するか。
スクリーンハッピーは父スマートボーイ、母父サウスヴィグラスと典型的なダートタイプ。母も中央1勝をダート1800mでマークした。
前走はマークがきつく4着に沈んだが、スンナリの流れならば巻き返しに転じて不思議はない。
ポエムトウショウはトレーニングセール出身馬。デビュー2戦2、3着だが、若鮎賞で直線の伸びマズマズ。初ダートも地元水沢なら問題ないはず。
◎(2)チャイヨー
〇(3)サプライズハッピー
▲(6)ボーンインタイム
△(1)スクリーンハッピー
△(5)ポエムトウショウ
<お奨めの1頭>
1R ダイチ
転入初戦は道中で物見をしっぱなしでレースに集中できなかった。今回はシャドーロール着用し、万全の態勢で臨む
先週31日、水沢1900mを舞台に行われた"GRANDAME-JAPAN2015"古馬シーズン第6弾「第41回ビューチフルドリーマーカップ」は北海道代表・サンバビーンが3馬身差で圧勝した。2着は同じ北海道ジュエルクイーン。2012年、サクラサクラサクラ、ショウリダバンザイ以来の北海道勢1、2フィニッシュを決めた。
岩橋勇二騎手
「この馬の力を出し切れるように心がけて乗りましたが、いつでもスピードアップできる手応えでした。今回は後続を引きつけてレースを進めたが、ちょっと掛かった感じ。もう少し行く気とリズムを大事にした方が良かったかもしれません。ですが、直線でしっかりと伸びてくれたので次走も楽しみです。今回もスピードが違ったので逃げましたが、砂をまともに食らわなければ2、3番手の競馬も問題ないと思います」
続いて田中淳司調教師
「中央から移籍初戦は熱発で1週間ほど馬場入れを自重。その影響もあって4着に敗れたが、態勢立て直して臨んだノースクイーンカップは強いレースをしてくれました。今回は体重が15キロ減っていたが、想定内。飼い葉をしっかり食べていたので問題ないだろうと思っていました。サンバビーンはグランダム優勝を狙ってのトレード。レディスプレリュード(大井 JpnIII)は他の動向を見ながら出否を決めます」
今回の勝利でサンバビーンは15ポイントを獲得してトータル27ポイント。2位のケンブリッジナイスは14ポイント、3位・ジュエルクイーンは13ポイント。続いてピッチシフター11ポイント、タッチデュール10ポイント。
続く古馬シーズンは9月10日、名古屋1400mで行われる秋桜賞。すでにケンブリッジナイスが登録済みだし、昨年の覇者ピッチシフター、そしてタッチデュールも出走すること必至。
そうなると最終決戦の場は間違いなくレディスプレリュード。ボーナス1000万円を巡ってし烈な戦いが期待できそうだ。
5日メインはB2「セプテンバーカップ」(水沢1300m)、10頭立て。
主軸にシーザーズセレクトを推す。今期始動は5月と遅れたが、叩かれながら気配アップ。5戦目のジャパンジョッキーズカップ(盛岡ダ1200m)で戸崎騎手を背にシーズン初勝利を飾り、一戦置いて前走・水沢1400mで2勝目をマークした。
マイルもこなすが、ベストは短距離。今季2勝もそれを裏付けている。今回は57キロのトップハンデを背負い油断できないが、距離適性を重視。
テイケイフロックスは中央1勝から昨年12月に転入。時に凡走あるが、すでに今季4勝。2連勝で臨んだオーガストカップ4着が若干不満だが、5走前の水沢1300m戦で鮮やかなまくりを決めて快勝。水沢なら折り合いを気にしなくていい短距離が合い、逆転首位まで。
パオロッサは岩手初戦の岩手版オークス・ひまわり賞は2000mが長く10着に終わったが、マイル短縮の前走0秒5差5着。4角で先頭に立ち、見せ場を十分に作った。中央1勝を東京芝1400mであげ、距離1300mは歓迎のはず。
ジャーフライトは転入後、2着1回を水沢1300m戦でマーク。テイケイフロックスに半馬身差まで詰め寄った。大敗直後でも怖さ十分。
ダイワマックワンは今シーズン短距離をメインに使って2着3回。古豪健在を誇示している。1300mも守備範囲。
3歳からの挑戦ランデックアロマは3歳・1000m重賞・ハヤテスプリントを優勝。まだキャリアが浅く、これからだと思うが、今後につながるレースを期待する。
◎(4)シーザーズセレクト
〇(5)テイケイフロックス
▲(2)パオロッサ
△(3)ジャーフライト
△(6)ダイワマックワン
△(9)ランデックアロマ
<お奨めの1頭>
1R エムティブラン
2歳の激戦区・北海道1勝から転入。レベル差を考えれば主役を演じて当然。先日開業した飯田調教師にきゅう舎初勝利をプレゼントする