7日(火)、大井競馬場を舞台に「スーパージョッキーズトライアル(SJT)」第一ステージが行われ、岩手代表の山本聡哉騎手がトップ1位で通過。同点3位で村上忍騎手が入った。
第1戦・シルバーサドル賞は村上忍騎手は4番人気キングガンホーで3着。山本聡哉騎手は13番人気ロングアンドリーンで6着同着。人気以上の結果を出した。
しかし、圧巻は第2戦・シルバーブライドル賞だった。7番人気ジュリエットレターに騎乗した山本聡騎手は後方でじっくり待機。満を持して直線スパートをかけると矢のように伸びて7馬身差。周囲をアッと言わせた。
また村上忍騎手は最低の14番人気ジャストロードに騎乗し、ゴール前で猛追。気迫満点の追い出しで3着に突っ込み、3連単25万9310円の高配当を演出した。
結果、両名とも26ポイントだったが、2戦目の成績を重視するルールから1位・山本聡哉騎手、2位・真島大輔騎手、3位・村上忍騎手で第1ステージを無事通過した。
今年の岩手競馬リーディングジョッキー争いはし烈を極めている。首位は山本聡哉騎手63勝、2位が山本政聡騎手61勝、3位が村上忍騎手60勝。
今回のSJTで健闘した背景には地元のリーディング争いが間違いなくある。7月23日、第2ステージの活躍も期待したい。
12日メインは3歳交流重賞「第16回オパールカップ」(盛岡芝1700m)。今年は川崎から3頭、大井から2頭の5頭が遠征。迎え撃つ岩手7頭の計12頭で覇を競う。
主軸はウインバローラス。中央デビュー2戦目の福島ダート戦を勝ち上がり、札幌・クローバー賞(芝1500m)3着。
直後に川崎へ転籍。なかなか勝利をモノにできなかったが、羽田盃トライアル・クラウンカップを11番人気の低評価を覆して快勝。東京ダービーでも5着に善戦した。
今回は相手有利だけではなく、芝も基本歓迎のはず。南関東で揉まれた底力で首位を奪取する。
ロゾヴァドリナは大井デビュー戦を快勝し、テシオ杯ジュニアグランプリ(盛岡芝1600m)へ参戦。
3コーナーから外を回ってスパートをかけるロスがありながらパーティメーカーの2着。負けて強しの一戦となった。以降は鳴りを潜めていたが、4ヵ月の休養明け初戦の前回快勝。弾みつけてオパールカップへ駒を進めてきた。
盛岡芝が合うことはすでに証明済み。外枠が若干気になるが、初重賞制覇に意欲満々。
地元の大将格はレジェンドロック。パワーの要るダートに手こずっていたが、芝に替わって反応が一変。はまなす賞、サファイア賞と芝重賞2連勝を飾った。
メンバーそろったが、地の利は動かない事実。目下絶好調の山本聡哉騎手とのコンビで、ワタリドラゴン以来4年ぶりの岩手優勝の期待がかかる。
シークロムは中央未勝利から移籍初戦のスプリングカップを優勝。その後、北海道へ移籍して北斗盃2着から再び岩手に戻り、はまなす賞2着。前走は平場戦で相手甘く5馬身差で圧勝した。芝ダート兼用タイプ。詰めの甘さが課題だが、安定度抜群。
アヤミーチャンは転入初戦の芝1600mで一旦後方まで下がりながらも直線盛り返して2着。以降も勝ち負けを演じている。
コスモエルドールは移籍2戦目の芝を快勝し、サファイア賞3着。鈴木麻優騎手とのコンビで一泡を吹かせるか。
◎(2)ウインバローラス
〇(10)ロゾヴァドリナ
▲(11)レジェンドロック
△(9)シークロム
△(4)アヤミーチャン
△(6)コスモエルドール
<お奨めの1頭>
9R マイネルサフィルス
中央未勝利から転入後、圧巻の5連勝。距離延長もまったく問題なく、連勝をどこまで伸ばすか