いよいよJBC!お天気の方は残念ながらもうひとつ・・・なものになりそうですが、それでも当初の予報よりは回復が早めで、JBCレースの頃には雨の心配はあまりなさそうな感じになりました。
当日は朝から夕方まで慌ただしく過ぎるとは思いますが、みなさまもぜひJBCデーをお楽しみください。
■JBCレディスクラシックJpnI(8R・14:15発走)
ここは(4)ワイルドフラッパーがいろいろな面で最右翼です。まず実績面。今年ここまでの牝馬グレードレースでのこの馬の活躍を思えば間違いなくこの馬が現時点の"牝馬ダートNo.1"。交流GIにありがちな別路線組の参入にもめぼしい存在がありませんでしたし、力量面最上位は揺るいでいません。
また、同馬はレディスプレリュード優勝からの転戦ですが、過去3回のJBCレディスクラシックはすべてレディスプレリュード勝馬がそのまま優勝しています。基本的に力関係の急激な変動はあまり起きない牝馬戦線ですから、1ヶ月程度の間隔ではそうそう勢力図が変わる事はない・・・のでしょう。
加えて枠順も手頃です。盛岡ダート1800mはスタンド前の直線からのスタート。地方の競馬場としては直線が長い盛岡ですが1800mは1コーナーまで300mほどしかありません。すなわち外枠は不利。ワイルドフラッパーの2枠4番は、もうちょっと外側だったらベストだったかもしれませんが、ひとまず満足できる所でしょう。
様々な条件がワイルドフラッパー優位を後押ししています。これで負けたとしたら"取りこぼした"という事になるのだと思います。本命は(4)ワイルドフラッパーでOK。
対抗は、これも素直に(10)サンビスタ。着順の数字は若干上下の幅がありますが、牝馬ダートグレード路線での戦績は◎に次ぐものなのは間違いありません。
ただ、サンビスタは直線に坂があるコースではやや走りが鈍る印象があります。であれば正反対のタイプの、坂があるコースで瞬発力を活かす脚質の(6)トロワボヌールも侮れないのではないか。
(15)ブルーチッパーは中距離での走破タイム的に足りて良い力があると思うのですが8枠15番はちょっとやりづらい条件になった気がして△一番手まで。以下一連の内容から地方馬ではNo.1の実績と言える(3)ピッチシフター、中間絶好調の(11)マムティまで拾っておきます。
●8Rの買い目
馬単(4)→(10)、(4)→(6)、(4)→(15)、(4)→(11)
■JBCスプリントJpnI(9R・14:55発走)
前哨戦東京盃を制したノーザンリバーが中心になると思っていましたが、枠順発表を見て心が揺らぎました。16頭立て1枠1番はあまり良い枠とは言えないのではないか?
心が揺らいだままに本命は(12)ドリームバレンチノを採る事にしました。まずいかにも戦いやすそうな枠順。主立った先行馬がほとんどこの馬の内にいて、他馬の出方を窺うにはちょうど良い枠。
馬自身も、東京盃ではノーザンリバーに対し「着差は少なくても完敗」といった2着でしたが、休み明けを叩かれた形の今回はドリームバレンチノも上積みがあるはず。その分で前走の差をひっくり返す事は十分に可能と見ます。◎は(12)ドリームバレンチノ。
しかし(1)ノーザンリバーも前走で見せたようにこの路線では力が上と言える存在。馬群を捌いてしまえば前走同様、馬場の真ん中をこの馬が突き抜けてくるシーンが再現されてもおかしくありません。対抗以下には下げる事はできませんね。
三番手は(15)セイクリムズンで。どちらかといえば1400m向きで1200mでは展開に注文がつきやすいタイプ。「JBCスプリントで過去3回連続上位」という戦績も、そのうち2回は1400mのJBCスプリントだった点には留意が必要だと思います。ただ今回は、ノーザンリバーが内枠に入った事で先行争いが激化しセイクリムズン向きの展開が生起する・・・と判断。流れ次第では頭まであっておかしくない・・・くらいに評価しておきたいですね。
以下、重ハンデから解放された(6)タイセイレジェンド、初ダートが不安ですがこなせれば速力脅威(2)コパノリチャード。もう一頭は完全な差し馬の展開になった時の穴馬として(9)ドリームクラフトに目を向けてみましょう。
●9Rの買い目
馬単(12)=(1)、(12)=(15)、(1)=(15)、(12)→(6)、(12)→(2)、(12)→(9)
■JBCクラシックJpnI(10R・15:40発走)
意外に混戦なのではないでしょうか。JRA勢が有力なのは確かとしてもどの馬にも有利な材料・不利な材料が存在していて「これなら」という存在がありません。荒れるパターンも考慮しておきたい所です。
本命は(6)クリソライトを採ります。大きく眺めて減点部分が一番少ないのがこの馬ではないかと思うからです。
ダート中距離も、左回りも、直線の坂も問題ありません。日本テレビ盃を勝って勢いがあり、マーキュリーCでは2着ではありましたがコース経験を積む事ができました。
不安材料は"前走だけで完全復活と言えるかどうか?"しかしその点はやってみないと分からない部分でもあります。前走の非常に強い、そしてこの馬らしい勝ち方なら・・・という事にしておけばいいでしょう。
(4)ワンダーアキュートが対抗。ここ数年のダートグレード戦線の中で重要なバイプレーヤーでしたが、今年の帝王賞を勝ってGI2勝目、これならもう主役といって良いでしょう。意外にも盛岡初参戦、そしてこの馬も平坦コースの方が無理が利きそうなタイプゆえ案外な走りを見せる懸念は残りますが、軽視はできない一頭なのは間違いなし。
三番手は(9)ベストウォーリア。距離に懸念があるのは間違いない・・・と前提を置いたうえで、しかし南部杯の勝ち方は少々の距離延長なら十分耐えられる印象がありましたし、過去のJBCクラシックでも案外短距離に実績がある瞬発力型が健闘しています。加えて休み明けが多いライバル達に対しひと叩きを済ませて挑めるのも有利なはず。
(15)コパノリッキーは距離に関しては特に心配しませんが、休み明けという点、枠順が不利に思えるという点で△一番手まで。あとは地元勢(8)ナムラタイタン、(14)コミュニティに一点。
●10Rの買い目
馬単(6)=(4)、(6)=(9)、(6)=(15)、(6)→(8)、(6)→(14)
■不来方賞 (7R・13:35発走)
(7)ライズライン優勢の勢力図は変わらず。前走は休み明けのせいで動ききれなかった同馬ですが叩かれて型どおり良化。今回は力が入る一戦になります。相手も(1)シグラップロード、(11)ユナイテッドボスと3歳重賞戦線の流れのままで良さそう。新勢力から一頭拾うなら距離合いそうな(9)ドナアヴィードを。
■秋嶺賞(11R・16:15発走)
◎は(2)シルクアーネストで妥当。少し間隔が開いたといっても1ヶ月ほど、JRA馬のローテーションで考えればむしろ詰めて使っているくらいだ。中間もきっちり仕上げておりここ全力投球。
相手は距離よりも勢い重視で(1)ダイワスペシャル。三番手も同様に(4)ダブルスパーク。シーズン末期の荒れた馬場に雨が入って馬場状態はかなり悪化している事が想像される。「差し馬優位」という1700mのイメージは捨てて内枠の先行できる馬で固めたい。以下着順の数字以上に良化している(8)ハカタドンタク、春先の内容ならの(5)ソールデスタン。