11月3日(月祝)、「第14回JBC」の代表馬が発表された。各カテゴリーとも現在のダート界強豪がズラリ。ほぼベストメンバーが顔をそろえたといっても過言ではない。
JBCクラシックは昨年の覇者であり、ドバイから帰国初戦となったホッコータルマエ。フェブラリーステークス、かしわ記念を連勝したコパノリッキー。そのコパノリッキーを帝王賞で完封したワンダーアキュート。南部杯でG(Jpn)Iホースの仲間入りを果たしたベストウォーリア。トライアル・日本テレビ盃を快勝したクリソライト。今年ダートGIIIを2勝クリノスターオー。どの馬が勝っても不思議はない。
JBCスプリントはダート初挑戦コパノリチャードが注目一番手。今年春の高松宮記念を制したGIホースが未知のダートでどんなパフォーマンスを披露するか。迎え撃つのはトライアル・東京盃1、2着馬ノーザンリバー、ドリームバレンチノ。ダートグレードの常連、セイクリムズン、ティアップワイルド。一昨年のJBCスプリントを制し、復活に賭けるタイセイレジェンド。軸をどれにするのか迷うところだ。
JBCレディスクラシックは女王ワイルドフラッパーを巡る争いになるだろう。ブリーダーズゴールドカップでワイルドフラッパーに土をつけたサンビスタ。昨年までメーディアに次ぐ牝馬No.2を堅持し続けたアクティビューティ。上がり馬トロワボヌール、ブルーチッパー。3歳からの挑戦コーリンベリーと多士済々。
GIは強い馬が勝ち、強い馬が勝つのがGI。JBC盛岡の日が刻一刻と近づいている。
26日(日)メインは「紅葉特別」(A級一組 盛岡ダート1800m)。このレースはJBC協会協賛によるHITスタリオンシリーズ。優勝馬主には種牡馬シスターミニスターの配合権利が提供される。
有力馬が相次いで回避し、7頭立ての少頭数になったが、思った以上に難解。波乱のにおいを十分漂わせている。
主軸はカミノマーチ。岩手デビューで南関東へトレード。B3まで出世し、今年春に里帰り。A級入りしたが、毎回入着。シアンモア記念、あすなろ賞でも5着を確保した。
また牝馬限定重賞でも活躍。フェアリーカップ、OROカップディスタフでもコウギョウデジタルの2着にまとめた。
ネックは再転入後、1勝のみにとどまっていること。堅実な半面、勝ち切れない面がある。メンバー甘くなった今度こそ勝利を飾りたい。
コパノツイテルは中央から再転入。昨年はB1で9勝を稼ぎ、中央移籍後も3着1回。A級編入の初戦を3着とマズマズの滑り出しを切った。まだ本調子を欠いているが、盛岡ダート1800m2戦2勝。1枠に入り、主導権を握れる可能性が高く、マイペースなら強じんな粘りを発揮。
マイネルヴァルムは青藍賞を挫石発生のため自重。その影響が大きく復帰戦4秒6の大差負けを喫したが、叩かれた変わり身十分。スンナリの流れなら反撃に転じても不思議はない。
マムティは安定度抜群。距離にとまどったヴィーナススプリントは5着だったが、牡馬相手のすずらん賞でも3着善戦。OROカップディスタフも人気どおり3着を確保した。気になるのは前走マイナス10キロと大幅に体重が減っていたこと。さらにマイナスなら割引きが必要かもしれない。
レオパルドゥスはかきつばた賞2着、せきれい賞4着と芝で活躍だが、ダートも決してヘタではない。絆カップ5着からも首位争いに参加。
◎(4)カミノマーチ
○(1)コパノツイテル
▲(7)マイネルヴァルム
△(6)マムティ
△(3)レオパルドゥス
<お奨めの1頭>
11R ザドライブ
今季未勝利ながら2着5回を含めすべて入着と抜群の安定感。メンバー手頃の今度こそ首位奪取