先日、オッズパーク会員のみなさんが水沢競馬場へ来ていただいた。競走馬の見方で腰骨がとがっている馬は疲れが出ているか、年齢的な衰えがある-と伝え、実際のパドックでまさしく典型的な馬がいた。それを自慢げにしゃべったら何と3着。改めてお詫びします。これに懲りずにまた岩手にいらしてください。捲土重来を肝に解説する所存です。
21日メインは2歳馬の芝1600m交流「第16回テシオ杯ジュニアグランプリ」。時の経つのは本当に早い。当時、いわて競馬情報誌『テシオ』を発行して2年目。冠レースをしませんか、と岩手県競馬組合からお誘いがあり、複数候補があったが、迷わず2歳芝交流を選んだ。
このレースの1着馬には朝日杯フューチュリティステークス(当時は朝日杯3歳ステークス)ステップ競走への出走権が獲得でき、間違いなく出世レースになると確信した。
第2回優勝ネイティヴハートは実際、朝日杯に駒を進めたし、昨年のプレイアンドリアルは東京スポーツ杯2歳ステークスで後の皐月賞馬イスラボニータにクビ差惜敗。本番・朝日杯FSは7着だったが、1月の京成杯を完勝。
残念ながら脚部不安のためにクラシックに出走できなかったが、価値ある足跡を作ってくれた。今年もスターホースの出現を願ってやまない。
テシオ杯ジュニアグランプリは過去6年で北海道勢が5度優勝。層の厚さとレベル差を見せつけている。今年も優位は動かないだろう。
パーティメーカーはパイロ産駒。プルピットの直仔だが、コスモス賞(札幌芝1800m)で4着に健闘した。その実績があれば地力の違いは明白。最有力候補。
ネガティヴは父がアジュディミツオー、母父フォーティナイナーとダート血統だが、クローバー賞(札幌芝1500m)で0秒6差7着。うまく流れに乗れればさらに上を望めた。芝2度目が心強い。
地元期待はキモンイーグル。兄ハカタドンタクは芝ダート兼用だが、本質的には芝向き。オパールカップ(3歳芝交流)圧勝でも証明したが、キモンイーグルも初芝をモノともせず見事なイン強襲を決めた。ここに照準ピタリ。
エクストリングランは遠征、芝も未経験だが、母エイブルインレースはこのテシオ杯ジュニアグランプリ、オパールカップと盛岡芝重賞2勝。父ワイルドラッシュが若干気になるが、母仔制覇の期待がかかる。
ロゾヴァドリナは大井1000m戦を1番人気に応えて圧勝。その後は北海道に移動して坂路で鍛えなおした。3ヶ月ぶりでも軽視できない。
コンクエストオールは尻すぼみの成績だが、適性は明らかに芝。思い切った騎乗で一泡吹かしてほしい。
◎(12)パーティメーカー
○(11)ネガティヴ
▲(2)キモンイーグル
△(4)エクストリングラン
△(10)ロゾヴァドリナ
△(7)コンクエストオール
<お奨めの1頭>
1R シャイニーピューマ
岩手初戦は勝ったエントラールが強すぎた。それでも2着確保が地力の証。2戦目をキッチリ勝ち上がり、さらに状態アップした