メインレースの前に月曜の10Rのお話を。このレースの頭数は「16」。JRAや南関東では珍しくない頭数ですが岩手で16頭立てが行われるのは実に希。「おや?」と思った方もおられるのではないでしょうか。
盛岡競馬場で16頭立てのレースが行われるのはこれが二度目です。前回は2002年の6月10日、ダート1400mと1600mで16頭立てのレースが設定されました。
目的は、その年11月に行われる事になっていたJBCの予行でした。設計上は16頭立てにも対応している盛岡のダートコースですが実際にやってみるとどうなるのか?フルゲート16頭が予定されていたJBCの前に各所の流れを確認するために行われた物でした。
結果的にその年のJBCは最大15頭になって、本番での16頭立ては実現しませんでした。その後は交流競走で最大14頭(南部杯のみ15頭)、地元の重賞・特別では12頭という事にもなって、「フルゲート16頭」はお蔵入り状態になっていました。
今回の16頭立ても前回の実施時と同様、1年後に迫った盛岡JBCに向けての試行という事で、以前行われなかった1800m、1400mや1600mと違いコースを一周・コーナーを4度回る形での多頭数の確認なのだそうです。
南部杯が15頭になったことも一度しかないし、確かにスタンド前を通過する16頭の馬群・・・は見応え十分だと思えますし、各所のポジション争い・直線の攻防も楽しそうです。
ちなみに前回の16頭立て時は、1400mでは枠で言うと7-8、1600mでは1-7で決まっていました。内か外の枠が戦いやすくて3,4,5,6枠の真ん中あたりの枠が苦戦した・・・という感じの結果です。今回の10Rも各馬の力や脚質を見ると内目の枠と外目の枠の馬が優勢に見えますが、さてどうなりますか。