今週3日間(14~16日)で水沢開催がひとまず終了。次週から盛岡開催へと替わるが、4月6日から岩手競馬の仲間入りしていた千田洋騎手も期間限定騎乗を終える。
当初、7月中旬までの騎乗予定だったが、本人自ら延長を希望。先週9月9日終了時点で335戦16勝2着29回。詳しくはテシオ特集(tesio.jp)をご覧になってほしいが、残り3日間で勝ち星を伸ばすことができるか。期待を込めて見守りたい。
なお最終16日には同騎手のお別れセレモニーがあります。騎乗の合間となるので月曜日の確定後に発表されますので、岩手競馬公式ホームページでご確認をお願いします。
14日(土)メイン11レースは水沢1300mを舞台に行われる新設の牝馬重賞「第1回ヴィーナススプリント」。相次いで出走を見送り、7頭立ての少頭数。俄然、ミキノウインクには有利な条件がそろった。
ミキノウインクは昨年6月に中央未勝利から転入。岩手版オークス・ひまわり賞を圧勝。その後、南関東へ移籍して2勝マークし、今年7月に岩手再転入した。
初戦にビューチフル・ドリーマーカップのトライアル・フェアリーカップを選び、2着に1秒5差をつけて圧勝。続いて牡馬相手のA級一組に駒を進め、トーホクキング以下に大差をつけ、2連勝で本番に臨んだ。
しかし全国の強豪牝馬の壁は厚く、シャイニングサヤカがレコードを大幅更新で優勝。以下、4着までを遠征馬が独占。ミキノウインクは5着に終わったが、従来の水沢1900mレコードに0秒1差の2分ジャストで駆け抜け、自身の能力は十分出し切った。
今回は地元同士に加え、牝馬が相手。距離が1900mから1300mへ短縮されたが、同条件2戦1勝2着1回。走破タイム1分21秒1もレコードに0秒7差と優秀。水沢は盛岡に比べて反応ひと息という話だが、それでも実力の違いは明白。ほぼ死角なしの大本命となった。
相手に若干迷ったが、筆頭はコンプリート。中央500万下から転入2戦目の水沢マイル重賞・赤松杯を逃げ切って優勝。好配当を演出した。以降は凡走の連続だが、典型的な逃げ馬のため仕方なしの結果。少頭数、好枠を生かして逃げ残りをもくろむ。
カーリーネイトはビューチフルDCでミキノウインクに次ぐ6着。元々、折り合いに難しい面があり、距離短縮は基本歓迎。南関東時代に短距離実績もあり、2着争いは必至だろう。
評価に迷うのがブリリアントロビン。昨年、北海道2勝から転入。2戦目の牝馬交流・プリンセスカップを制し、明け3歳の根幹重賞・金杯も制覇。重賞2勝馬ロックハンドパワーをアッサリ退けた。
今季も牝馬・あやめ賞を順当勝ち。地元の期待を一身に背負って留守杯日高賞へ駒を進めたが、見せ場なく9着。直後に北海道へ戻って立て直しを図り、7月に岩手へ戻ってきた。
カギは当然だが、4ヵ月半ぶりの実戦がどこまで影響するか。能力はミキノウインクに次ぐが、復調度合いがカギ。当日のパドックの気配と馬体重をしっかりとチェックしてほしい。
アラマサコマンダーは中央1勝を芝2000mでマーク。芝中距離以上をメインに使われ、ダートも短距離も未経験。果たしてスピードについていけるか不安はあるが、実績的には通用して不思議はない。
◎(5)ミキノウインク
○(2)コンプリート
▲(7)カーリーネイト
△(4)ブリリアントロビン
△(1)アラマサコマンダー
<お奨めの1頭>
5R トゥビーウィズユー
転入初戦は4ヵ月半ぶりの実戦も影響したのか、大きく出遅れ。致命傷とも言える不利があったが、直線で一気に突っ込んで2着。ひと叩きされ、今度は首位奪取に出て当然