ついに岩手競馬も冬眠から目を覚ましました。昨年度当初は水沢競馬の見送りを余儀なくされましたが、12月5日から復活。師走を迎えてついに盛岡、水沢の両輪がそろいました。
例年だと3月に特別開催がありましたが、馬券発売システムの入れ替えのため開催なし。ほぼ3ヵ月間の冬休みを経て新年度がスタートを切り、全125日間の開催。また重賞レースも7つ増え、よりパワーアップした岩手競馬となること必至です。
開幕初日を飾るメインはB1級「岩手日報杯」(水沢1600m)。昨年は東日本大震災の影響で休止したレースだったが、今年は復活。これも通常シーズンに戻ったことを実感させる。
元A級、上がり馬が入り混じりなかなかの好メンバーだが、トーホクキングの中心は動かないだろう。デビュー当時からエンジンのかかりが遅く、追い込んでも届かずのレースを繰り返していたが、昨年秋についに本格化。B2特別・シルバーステッキ賞、師走賞を連勝後、報道推薦で重賞・桐花賞へ挑戦した。
この桐花賞は年度代表馬を決定的にしたカミノヌヴォーが圧勝したが、トーホクキングも4着に善戦。地力アップ目覚しいことをファンにアピールした。すでにオープンでも通用を証明し、B1は単なる通過点。ここで弾みをつけて重特戦線に殴り込みをかけたい。
逆転首位を狙うのが格上2頭リュウノケンシロウ、ダイメイジュエリー。リュウノケンシロウは桐花賞で大きく後じんを拝し、しんがり12着に終わったが、敗因は2000mの距離。コース問わず1600mが最も得意な舞台。A級から降格した点も怖さを倍化させる。
ダイメイジュエリーは昨年7月、大井から戻ったが、順調さも欠いてほとんど着外。それでも芝1000m重賞・OROターフスプリントで3着に食い込み、底力の片りんを披露した。今季から所属が板垣厩舎に替わり、意欲的な乗り込みを消化。展開に注文はつくが、スンナリの流れになれば強じんな粘りを発揮する。
ケイジーウィザードは無類のタフさと堅実さが武器。昨年も南関東から再転入し、格付けにも恵まれて8勝を荒稼ぎした。本質的には叩き良化型だが、水沢マイル<4.4.2.1>と抜群の安定感を誇っている。
ガッテンモントレーは不来方賞2着、牝馬交流ビューチフルドリーマーカップ3着。あと一押しが足りなかったが、切れる末脚で一気台頭まで。あとは水沢巧者ソノマンマも押さえたい。
◎(8)トーホクキング
○(4)リュウノケンシロウ
▲(5)ダイメイジュエリー
△(6)ケイジーウィザード
△(1)ガッテンモントレー
△(3)ソノマンマ
3連単は4、8の2頭軸から2着5、6。3着1、3のフォーメーション24点
馬複は 4-8、5-8、6-8、1-8、3-8
<お奨めの1頭>
7R サンワードナビ
B1から最下級C2へ大降級。しかも水沢1300m、1400mの適性抜群