7日メインは3歳・芝2400mが舞台「サファイア賞」。地元同士の戦いならばシーグランディが実力の違いを見せつける。
シーグランディは冬場にJRAへ2度挑戦して連続11着。福島2歳ステークスで2着に食い込んだが、1800mでスローに落とされて折り合いを欠いたのも痛かった。その後、美浦近郊の牧場で休養に入り、5月15日、七時雨賞(盛岡ダ1800m)から始動。打倒ベストマイヒーローに燃えていたが、完敗3着。
その結果から芝路線へ照準を絞り、3歳B1戦(ダ1600m)を叩いて芝特別・はまなす賞へエントリー。ゴール前でラブミープラチナに詰め寄られたが、貫禄で優勝。満を持して交流重賞・オパールカップへと臨んだ。
盛岡芝の実績が群を抜き、当然のように1番人気に支持されたが、北海道から参戦スタープロフィットに完敗。地元レディージャスミンにも先着を許し、3着に沈んでしまった。
この内容に陣営、小生もショックが大きかったが、よりによって大外10番枠からの発走。芝1700m戦は内枠が圧倒的に有利の傾向があり、じっくり後方待機策を採ったが、自慢の切れが不発に終わってしまった。
想定どおりの成長がなかったのか、それとも昨シーズンの疲れが残っていたか。いずれにせよ今回は勝つことはもちろん、内容も問われる一戦。2400mの距離は本質的に合わないだろうが、ここでは絶対能力が違う。反撃の狼煙(のろし)をあげることができるか。注目してみたい。
相手筆頭はスパルタン。昨年、北海道デビューの予定だったが、出走を取り消して岩手転入。芝2戦を2、1着にまとめて上々の滑り出しを切った。その後は重特では力が足りず、平場戦2着1回でシーズンを終了した。
今季スタートは3歳B1戦だったが、3、6着止まり。視界から外れつつあったが、岩手ダービー・ダイヤモンドカップでベストマイヒーローの2着。距離延長を味方に好走した。
続いてジャパンダートダービーへ挑戦したが、さすがに相手が強すぎてブービー14着に終わったが、自身には貴重な経験となった。帰郷後も反動がまったくなく元気一杯。好調キープでサファイア賞へ駒を進めてきた。
芝は先にも記したとおり問題なし。あとは2400m戦がどうかだが、体型的に明らかに長距離向き。忙しい競馬より間違いなく合うはずだ。
カギを握る1頭がリュウノキャンドル。北海道、南関東で通算3勝。東京プリンセスカップ13着後、留守杯日高賞へ参戦。相手関係から1番人気に支持されたが、初コースと輸送がこたえて4着。
南関東へ帰郷したが、競走除外となり、岩手入り。当初はひまわり賞へ出走予定だったが、岩手1出走以上の規定に引っ掛かり、3歳B1戦に臨み、好位抜け出しを決めて快勝。底力の違いを見せつけた。
ネックは言うまでもなく生涯初の芝。未知数のため凡走の可能性もあるが、父がプリサイスエンド、母父がサッカーボーイなら盛岡芝が合いそう。まとめて負かすシーンも十分。
レディージャスミンは水沢1勝、盛岡芝1勝。シーグランディといっしょに福島・きんもくせい特別に挑戦して1・7秒差10着。続く中山芝1600m・ひいらぎ賞も同じく10着に終わったが、直線ではマズマズの脚を使い収穫は少なくなかった。
その後は休養に入り、ダート戦から始動して8、4着。ダート適性も低かったが、仕上がり途上のため凡走したが、芝・はまなす賞3着。これで本来の動きを取り戻しオパールCでは積極的なレース運びを見せて4角で一旦先頭。直線でスタープロフィットに離されたが、2着を確保した。
前走・ひまわり賞はダートに替わった上、持久力が要求される2000m戦で6着止まり。この一戦が余計な印象は拭いきれず、評価を下げてしまった。
あとは芝2着2回のバクソクトレインも刑しできない。一戦目は逃げて2着、前走は後方待機策から直線鋭く伸びて2着。今回はメンバーが大幅に強化されたが、適性は上位馬に比べても決して見劣りはしない。
◎(4)シーグランディ
○(11)スパルタン
▲(9)リュウノキャンドル
△(8)レディージャスミン
△(2)バクソクトレイン
3連単は4を1着固定に11、9、8、2手広く流したい
馬複は 4-11、4-9、4-8、2-4
<お奨めの1頭>
1R エスプレッソ
デビュー戦はエトセトラの外方逸走に助けられたかと思ったが、2戦目のダート戦を舌を巻く強さで圧勝。これは大物だ