先週の6月27日月曜日、11Rの騎乗をもって沢田盛夫利騎手が現役を引退しました。
沢田騎手は岩手出身ながら高崎競馬でデビューし、3年目で重賞制覇、4年目で100勝達成など若くして大活躍しました。しかし故郷・岩手での騎乗を諦めきれず、いったん騎手免許を返上して岩手で厩務員になり、さらに3年のブランクを経て再デビューを果たした・・・という異色の経歴を持つ騎手でした。
今でこそ騎手の移籍は珍しく無くなりましたが、沢田騎手が移籍した当時は競馬場が廃止された時に移籍する騎手がごく希にいたくらい。沢田騎手のように現役バリバリの騎手が免許を返上するリスクを背負ってまで移籍する、というのは特に岩手では珍しく、同時に風当たりも強かった。
例えば移籍時に厩務員として3年過ごさねばならなかった。他地区の例では長くて1年、短くて半年(それとて内規というか不文律に過ぎないのですが)。自身の勝利数が「岩手での勝ち星のみ」でカウントされる時期が長かった(高崎の分も含め地方通算でカウントされるようになったのは上山の騎手が移籍してきてから。それまでは"新人レベルの勝ち星しかないベテラン騎手"だった)。いわゆる"ヨソ者"扱いされる事も多かったし、ベテラン騎手の逃げに平気で競りかけていくものだから「レースの流れを壊す」と嫌われた事もあったようです。
そんな想いまでしてやって来た岩手を、今辞めちゃうのはもったいないんじゃないですか?と沢田騎手に問うてみました。「だからこそ、なんだよね。がんばってやって来て、できる事は全部やっちゃった。だからこそ今、なんだよ」。沢田騎手の答えはこうでした。
ちょうど今日は岩鷲賞の日。2年前の岩鷲賞、リュウノツバサであわやという追い込みを見せて、それでもひょうひょうとしていた沢田騎手の姿を思い出します。
転身先は岡山の育成牧場だそうです。今後のご活躍をお祈りいたします。
以下、地力の高さで(6)マイネルプロートス、格下でも距離合いそうな(7)アースグラヴィティ。ただしこの2頭、距離や力関係など注文がつく部分が多そうなだけに、今回はあくまでヒモ候補という評価で。
●10Rの買い目
馬単 (1)=(5)、(1)=(10)、(5)=(10)、(1)→(6)、(1)→(7)
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