先週のこのブログでもちょっと書いたりしましたが、「エスポワールシチー断然と思い込むのはやめてみよう」という前提で再構築しようとしたものの空しく失敗。オーロマイスターの優勝を指をくわえて見守るばかりになってしまいました。
勝ったオーロマイスター、3着に飛び込んだグランシュヴァリエ。この2頭についていろいろ反省すべき事があるのですが、いざ書き始めてみるとあまりにも長くなるので中止。ここではエスポワールシチーの敗因を考えてみたいと思います。
結論から言えば、「調整途上」という一点に収斂するのではないでしょうか。
この夏の暑さの影響が想像以上に大きく、なかなか思い通りに調整できなかった。+15kgという体重での出走でしたが、夏バテで落ちた筋肉がようやく戻り始めたのがこの15kg分。本来の休養明けなら筋肉を付けるだけ付けておいて、その後絞り込んでいく作業を行ったのち出走となるわけで、恐らくその調整遅れは数週間単位のレベルに及んだはず。
レースでも、佐藤哲三騎手がレース後「集中力が薄かった。もっと集中力があれば(勝負所で壁ができた時)楽に割って出ていただろうし、そもそも前を塞がれるような事もなかった」と振り返った様に、これまでのレースで見せていた鎧袖一触の緊張感が薄かった。
昨年のレースを振り返ってみましょう。サクセスブロッケンの動きを見つつ鞍上が指示を出せば馬も即座に反応、ほんのわずかなペースの出し入れを機敏にこなし、レースを完璧に組み立てていました。
今年は?。誤解を恐れずに言えば、エスポワールシチーは終始他馬の作る流れを後追いして終わり、昨年のような「自分のための展開」を作る作業ができていません。
他にも展開・コース状態等、敗戦につながった要素はいくつかあるかと思いますが、結局、そんなこまごました要素に左右されるくらいの状態だった。
佐藤騎手のレース後のお話しからは「本当はこうしたかった事」と「実際にはこうせざるを得なかった事」とのギャップ、それへの途惑い・・・そんなものを感じました。この馬を手の内に入れている鞍上をして悩ませ戸惑わせるくらいに調整途上だった・・・。そういう事なのでしょう。
さて、月曜のメインレースは2歳戦線本格化を告げる重賞・若駒賞。このレースは全国の2歳戦シリーズ『未来優駿』の第一戦にもあたります。
全日本2歳優駿へと続く道へ、岩手からは誰がそれを目指すのか?まずはこのレースの勝者にその資格が与えられる事になりますね。
さて本命は?やはりこの馬でしょう。(2)ベストマイヒーローです。芝1000mのデビュー戦、ダート1400mの2戦目を立て続けに圧勝。3戦目、前走のジュニアGPは2着に敗れましたが、現状岩手の馬には影すらも踏ませていません。
その敗れた前走は馬のテンションが上がりすぎて終始かかり気味になり、結果終いの粘りを欠いてしまったもの。今回も同様の心配はなきにしもあらずですが、遠征馬相手の戦いと地元馬相手の戦い、芝とダートではそんなテンションの上がり方も変わってこようというもの。ここは当然のごとく勝利を期待。
◎を破る事ができるとすれば(6)カミノヌヴォーでしょう。若鮎賞は競走除外に終わって重特戦は実質初挑戦。ベストマイヒーローとも初対決。しかし、例えばトーホクポラリスやリュウノフラッシュとの対戦成績の比較で見ればベストマイヒーローとも互角と考えていいだけのものがあります。
もちろん、現状は若鮎賞のような事がまた起きないかどうか、まずは無事ゲートを出て・・・というあたりから始まるのですが、まともに走ってくれればそうそうひけは取らないはず。
このレースはこの2頭の戦いに注目でしょう。関係者の話を総合するに、ベストマイヒーロー、シーグランディ、カミノヌヴォーの3頭が現2歳の"3強"。シーグランディはJRA遠征のため登場しませんが、残る2強のどちらが強いのか?がここで明らかになるはずです。
3番手は実績豊富な(1)か(5)に行くのが妥当でしょうが、ここまでの戦いの中で"3強"に決定的な差をつけられているだけに妙味に欠ける。ならば思い切って(7)センリライズはどうでしょうか。距離伸びるのは好都合、(1)(5)らが◎○の一角を崩そうとして崩しきれなければこの馬の差し脚が活きる事になるでしょう。
●10Rの買い目
馬単 (2)=(6)、(2)→(7)、(6)→(7)