8月30日、牝馬交流重賞「第36回ビューチフル・ドリーマーカップ」は伏兵マイネベリンダが見事な逃げ切りを決めた。
人気を集めたコンゴウプリンセスは2番手をキープし、エレーヌは離れた3番手を追走。スタートでやや後手を踏んだライネスゴルトは中団8番手からの競馬となった。
グランダム・ジャパン3歳部門総合優勝エレーヌはコンゴウプリンセスをマークする形でレースを進めたが、そのコンゴウプリンセスが3コーナー過ぎに早々と失速。矛先をマイネベリンダに変えたが、時すでに遅し。
快調に飛ばすマイネベリンダは、直線を向いてもスピードが衰えずエレーヌの追撃を完封。0・3秒差をつけ、待望の重賞タイトルを手にした。
「リラックスして走れたのが良かったが、まさか勝てるとは思わなかった。このレースが最大目標だったので本当に嬉しい」と斉藤騎手。
同騎手は一昨年、ジュリアに続いて2度目の制覇。実況アナウンサーが「斉藤マジック、さく裂!」と語ったが、まさに絶妙の逃げ切り勝ちだったと言えた。
4日(土)メイン10レースはB1級二組による「北上市立鬼の館レース」(水沢1600m)。今度こそグラスバラードが逃げ切る。
シーズン当初は粘りひと息のレースを続けていたが、前々走で2着を確保。苦手の盛岡開催をすべてスキップし、水沢まで待機。前走は満を持しての出走で予想どおり逃げの手に出たが、直線一杯となって3着。
3歳馬イシノウォーニングに完敗を喫したが、間隔が開いてレース勘を取り戻していなかったのも敗因だった。
しかし今回は勝負付けの済んだメンバー構成に加え、叩かれて上積み必至。今季初勝利は目前に迫った。
軸はスンナリ決まったが、相手捜しがちょっと難解。各馬が死角を抱え、凡走の可能性も高いからだ。
ひとまず上位に採ったのはヒドゥンアジェンダ。4走前の水沢1600m戦を快勝し、芝1000m・FM岩手杯に駒を進めたが、超ハイペースに戸惑って4着止まり。この反動が少なくなかったようで、続く盛岡2戦を凡走した。
今回はひと息を入れ、過去に4勝マークの水沢1600m戦。ベストの条件で反撃に転じると見た。
タニノレジェンドは今季3勝マークだが、昨年の勢いがないのも事実。最大の理由は馬体重が昨シーズンより10キロほど減っていたからだと思うが、その影響で近走も伸びを欠いている。とは言え、今度のメンバーならアッサリあって当然。反撃のきっかけをつかみたい。
モエレアンドロメダは3走前の盛岡マイル戦を快勝。これで復活を果たし、オープン牝馬・フェアリーCでも5着。前走は5着に終わったが、スローペースに落とされたのが痛かった。
今回も展開がカギを握り、再びスローになると苦しいが、ミドルペース以上なら直線台頭も十分ありえる。
あとは格上ダンディキングも依然、怖さが残り押さえは欠かせない。
◎(2)グラスバラード
○(6)ヒドゥンアジェンダ
▲(7)タニノレジェンド
△(1)モエレアンドロメダ
△(4)ダンディキング
3連単は2を1着固定に6、7、1流し。あとは4を3着押さえ少々
馬複は 2-6、2-7、1-2、2-4
<お奨めの1頭>
8レース ストリートダンス
目下4連勝中と破竹の進撃。しかもすべてワンサイド決着と本格化疑わず。ここも信頼度は非常に高い