"岩手競馬最大の祭典"「第23回マイルチャンピオンシップ南部杯」(10月11日)への道が、この29日(日)メイン「すずらん賞」(水沢1600m)から始まる。
今年は昨年の覇者であり、ダートGⅠ5連勝中と国内に敵なしエスポワールシチーが早々と参戦を表明。最大の目標ブリーダーズカップ・クラシック(今年はチャーチルダウンズ競馬場で開催)のステップ戦に南部杯を選んだ。
それゆえ今年の南部杯は各方面から注目を集めること必至。国内はもちろん、アメリカでも参考VTRで南部杯が流れるであろうから、今から胸が高鳴っている。
主軸はゴールドマイン。今シーズンは赤松杯をパーフェクト内容で快勝し、絶好のスタートを切った。続く2戦とも3着止まりに終わったが、シアンモア記念は東海二強が強すぎたため。そして早池峰賞は距離1200mが短く、エンジンがかかったところがゴールだった。
そのうっ憤を晴らすかのように1400m重賞・岩鷲賞で北海道・ベルモントオメガをゴール前で交わして快勝した。
前走・マーキュリーカップはJRA相手、しかもカネヒキリ相手では仕方なし。当初、クラスターカップへ駒を進める予定もあったが、無理をせず自重。このすずらん賞1本に照準を絞った。
中央4勝のうち3勝がダート1600mでマークし、先の赤松杯を快勝したようにマイルがベストの条件。貫禄の主役を演じる。
相手筆頭はサクラマジェスティ。中央3勝(うち2勝はダート)1000万下から転入。初戦は3ヶ月ぶりの実戦だったため3着に終わったが、叩かれながら良化。2戦目を2着にまとめ、ここ2戦は好タイムを叩き出して2連勝。特に前走は4角で先頭に立ち、2着に1・5秒差の大差をつけて圧勝。一戦ごとに迫力が増す一方だ。
不安材料はサクラローレルの血を受け継いだのだろう、跳びが大きくいかにも盛岡向き。小回り水沢がネック。もしかすると3、2着止まりは久々もあったが、コース適性の可能性もある。ここが正念場となる。
マヨノエンゼルは昨年、3歳から強気の挑戦で堂々優勝。すずらん賞史上初の3歳馬制覇を快挙を果たし、続く青藍賞も快勝し、南部杯6着。年度代表馬を獲得する足場を固めた。
今季は2戦3着後、3ヶ月の休養と転厩を経て復帰したが、パドックで体が小さく映り、気合いも正直、ひと息。案の定、結果も振るわず4着に敗れた。最大のカギはその一戦を叩かれてどこまで気配がアップしたか。それに尽きる。
ジョウテンロマンはどうしても評価が下がってしまうが、距離2000mが合わなかったみちのく大賞典8着以外はすべて馬券対象。前走、桂樹杯でも2着を確保し、伏兵ぶりを遺憾なく発揮している。ここでも不気味な存在となる。
モエレハナオーは再転入当初は凡走の連続だったが、ゆるやかながら本来の動きを取り戻し、前回快勝。久々の美酒を味わった。3歳時はトップスリーに君臨した実力馬。復活すればノーマークにできない。
あとは転入2連勝を飾ったソニックルーラーも気になるが、今回は3ヶ月ぶりの実戦。恵まれた際の連下に落ち着く
◎(6)ゴールドマイン
○(2)サクラマジェスティ
▲(5)マヨノエンゼル
△(3)ジョウテンロマン
△(1)モエレハナオー
3連単は6を1着固定に2、5、3へ流し馬券
馬複は 2-6、5-6、3-5、1-6
<お奨めの1頭>
8レース カミノマーチ
デビューが今年1月と遅れたが、一戦ごとに着実に上昇。4戦連続で連対確保が充実度の証。ここも信頼度は高い