今回も昨日(日曜)の話題から。
「テシオ」では今シーズンからユーストリームを使ったビッグレース前夜祭を放送しています。昨日放送分のゲストはあの鈴木淑子さん。競馬ファンなら知らない人のいない大御所に登場していただきました。
鈴木さんの登場部分は、大変申し訳ないながら全体の1/4ほどだったのですが、そのトークコーナーでは先日世を去ったオグリキャップの話、トウカイテイオーの話など、短いながらも競馬愛に満ちたお話を伺う事ができました。
私も80年代後半から90年代前半の、いわゆる第二次競馬ブームと呼ばれた時期に競馬にのめり込んだ人間ですので、鈴木さんのお話は個人的にジャストミート。トウカイテイオーが奇跡の制覇を果たした有馬記念は93年の事。あれから17年も経ったのか・・・、とお話を聞きながらついつい遠い目をしてしまいました。
http://www.ustream.tv/channel/umauma-st1 こちらの番組コーナーの中に8月15日放送分が録画されています。鈴木さんのトーク部分はだいたい開始から1時間27分頃からです。ぜひご覧になってください。あの頃の競馬を知っている方には特にお奨めです。
さあ、今日のメインレースはダート1200mのスプリント戦・第15回クラスターカップJpnIIIです。ベルモントギルダーが取り消して11頭立て、JRA5頭、他地区5頭、岩手1頭の構成になりました。
今年は地方勢の中にもグレードレース上位入着経験のある馬が多く、例年に比べると非常に骨太のメンバー。しかしそれでも、5頭全てがグレード勝ちもしくは連対経験を持つというJRA勢の優勢は動きそうにありません。
私の本命は(10)サマーウインドとしました。いや、事前に予想をまとめる時、世間の本命はミリオンディスクになるだろうから、じゃあ自分はこっちにしよう・・・と選んでみたのですが、各紙の予想を見るとサマーウインド本命の方がよっぽど多かったですね。実績的にミリオンを採る人が多いと踏んだのですが、5歳馬の勢いの方が優ったか。
さて、サマーウインド◎の理由は展開です。ミリオンディスクとこちらなら、まず間違いなくこちらが先手。もしかしたら逃げるでしょう。JRAのメンツの中ではなかなかハナにまでは行けない◎ですが、地方競馬のメンツとなれば話は別。すんなり先手の可能性が大。
一方のミリオンディスクは、先行力は確かですがハナには立たない馬。いつも先行馬をマークしながら進むポジションを選びます。それが嵌れば前走のように圧勝するし、嵌らなければ流れ込んで終了。
そこです。サマーウインドがすんなり流れを掴んでしまえば、ミリオンディスクの出方を自由に操る事ができる。スローにしてもいいし、ある程度早めに動いてもいい。まして今週はずっと雨馬場で先行有利な状況。そうなるとサマーウインドには鬼に金棒の状態になるのではないでしょうか。
おまけにサマーウインドは絵に描いたような重巧者で、重馬場の1200mでは過去2戦していずれも圧勝。09年11月の京都ではダート1200m・重で1分9秒1というコースレコードを叩き出したほどです。
もはやいろいろな状況がサマーウインド有利に働いているのではないでしょうか。
(9)ミリオンディスクに逆転の余地があるとすれば、◎のみならずもう一頭、二頭先行して競り合ってくれた場合でしょう。北海道SCのように複数頭が競り合う後ろで狙いを定めるのが好走パターン。こちらにしても京都ダ1200mで1分9秒4のタイムを持っており、スピード能力そのもので見劣るとは思えません。
この2頭の一騎討ちが濃厚で、3頭目はやはりJRA勢の3頭が一線でしょう。その中ではタマモホットプレイがやや後ろ、(11)ガブリンか(7)メイショウバトラーが優勢と見ます。
(11)ガブリンは地方のレースだと先行力安定、1200mも重馬場も得意の部類ですし、鞍上も非常に楽しみなチョイス。ただ、門別→新潟、栗東へ戻って再度盛岡と、この暑い時期に長距離の移動を重ねているのが気になります。パドックまで気配に注意でしょう。
それによっては高齢ながら盛岡巧者ぶりを発揮する(7)が前に出るかも。以前の勢いはもはや「全く」と言っていいくらいに薄れましたが、昨年もそうだったように相性のいいコースで一変・・・は計算に入れておきたいところです。
(3)タマモホットプレイは昨年4着の実績がありますが、その昨年も他馬のペースについていけず苦しみました。他が走らなすぎた時の3着候補までの評価に留めます。
★買い目
馬単 (10)→(9)、(10)→(11)、(10)→(7)、(10)→(3)