19日(月祝)、今シーズン第一弾のダートグレード競走「第14回マーキュリーカップ」(JpnⅢ 盛岡ダート2000m)の枠順が確定した。
(1)マコトスパルビエロ(JRA) 58 安藤勝己
(2)ケイエスショーキ(高知) 56 山本聡哉
(3)カネヒキリ(JRA) 59 横山典弘
(4)ロールオブザダイス(JRA) 57 岩田康誠
(5)ジョインアゲン(高知) 56 阿部英俊
(6)ブルーラッド(川崎) 58 小林俊彦
(7)ゴールドマイン(岩手) 56 菅原勲
(8)コアレスレーサー(岩手) 56 関本淳
(9)マチカネニホンバレ(JRA) 57 北村宏司
(10)アンダーボナンザ(岩手) 56 村上忍
注目のカネヒキリは3枠3番。帝王賞と同じく横山典弘騎手とのコンビで臨む。OROパークは3歳・ダービーグランプリ(当時:GⅠ)以来、実に5年ぶりのこと。是非、カネヒキリの勇姿をご覧になってほしい。
18日(日)メインは3歳以上による地方競馬全国交流「第32回せきれい賞」(盛岡芝2400m)。盛岡ターフ王ボスアミーゴがリタイア、トライアル・かきつばた賞優勝コンバットキックが出走を見送り俄然、昨年の覇者コスモヴァシュランが注目を集める。
昨年のせきれい賞は朝から激しい雨が降り、極端な不良馬場。コスモバルクの田部調教師が空を見上げて「これだけ降られるときついなぁ」と語っていたのを思い出す。
その不安は図らずも的中。コスモバルクは不良馬場に戸惑って直線でもたつきっ放し。それを尻目に3角から出し抜け的に先頭に立ったコスモヴァシュランが、後続をグングン突き放し2着コスモバルクに7馬身差。ただ1頭だけ別次元の脚を使って圧勝した。
最大勝因は不良馬場だろうが、小回り芝2400mの長丁場が合ったのも事実。3角で脚を使ったにもかかわらず、直線でさらに加速できたスタミナが2400mの舞台にピタリ適合した。
前走・福島テレビオープン(芝1800m)を使い、向正面からスパート。結果7着だったが、せきれい賞への手応えを十分につかんだに違いない。
逆転筆頭はサウンドサンデー。こちらは芝1700m・OROカップへ参戦。生涯初の芝だったが、戸惑うこともなくコスモバルク、ボスアミーゴに次いで3着を確保。コスモヴァシュラン(5着)より0・2秒差先着を果たした。
南関東の実績比較でもサウンドサンデーが断然で上。07年以来、白星から遠ざかっているが、一貫して重特路線を歩んできたから。待望の重賞タイトルを手中にできるチャンス到来した。
対する岩手勢は芝のトップツー・ボスアミーゴ、コンバットキックが不在。期待はトライアル・かきつばた賞2着マイスターキングに集まる。中央1勝1000万下から今年3月に転入。
ダートでは入着止まりだったが、芝に替わって動きが一変。前走・かきつばた賞は前半はじっくり後方に待機し、3コーナーからスパート。早め先頭に立ったコンバットキックに半馬身差まで接近して2着を確保。500万下ながら、新潟芝2000mで1着の実績はダテではなかった。
センリグランピーは凡走か、はたまた突き抜けるか―の極端な結果が想像できる。芝2400mは3歳特別・サファイア賞優勝で適性を証明した。タイムそのものは平凡だったが、目下2連勝中と波に乗っているし、昨年よりパワーアップは歴然。この馬が台頭するようだと今後もおもしろい存在となる。
エンジンソウルは南関東C1条件馬だが、昨年のオパールカップ(3歳・盛岡芝1700m)でエイブルインレースから0・3秒差4着。父がバブルガムフェロー、母父ロドリゴデトリアーノなら盛岡芝は間違いなく合う。
あとは絶好枠を引き当てたホウザンも単騎マイペースなら軽視できない。
◎(2)コスモヴァシュラン
○(9)サウンドサンデー
▲(8)マイスターキング
△(10)センリグランピー
△(3)エンジンソウル
△(1)ホウザン
3連単は2、9の1、2着折り返しから8、10、3、1へ3着流し
馬複は 2-9、2-8、2-10、2-3
<お奨めの1頭>
9レース コスモジャーニー
盛岡戦は4戦3勝2着1回と連対パーフェクト。コースに自信を持っており、勝機をがっちりモノにする