2日(日)メイン10レースは3歳牡馬(牝馬も出走権あり)第一弾の重賞「第10回阿久利黒賞」(水沢1600m)、11頭立て。
昨シーズンまで阿久利黒賞は岩手クラシックの一冠目に組み込まれていたが、今年、ダービーグランプリ(地方競馬全国交流)が復活。それに伴い、三冠ボーナスは「岩手ダービー ダイヤモンドカップ」(5月31日 盛岡ダ2000m)、「不来方賞」(10月24日 盛岡ダ2000m)、「ダービーグランプリ」(11月22日 水沢2000m)へ移行。
阿久利黒賞はその三冠から外れた格好となったが、時期的なことを考えても"岩手版皐月賞"であるのは変わりない。
主軸はもちろんロックハンドスター。実績、順調度、絶対能力とどれを取り上げても抜けた存在。"ほぼ"ではなく、99%死角なし。残り1%は競馬に絶対はないからだが、よほどのアクシデントがない限り負けない。焦点は菅原勲騎手が今後をにらみ、どんなレースをロックハンドスターに課すのか。それに尽きるだろう。
相手筆頭も順当にダークライ。スプリングカップはロックハンドスタート同様、金杯3着以来の実戦で体はまだゆるい印象もあったが、持ち味の先行力と粘り強さを発揮して2着。結果的に6馬身の差をつけられたが、3着トーホクキングに0・4秒先着。重特路線で揉まれてきたキャリアはダテではなかった。
続く3歳A級戦では目の上のたんこぶが不在ならオレの天下とばかり、貫禄の逃げ切りを決めて快勝。状態の方も叩かれながら上昇一途をたどっている。
仮に2着を確保できないとしたら、ロックハンドスターが早めに動いて交わした時だが、それでもベタ負けしないのがダークライのセールスポイント。こちらも次位は動かない。
このラインは堅そうだが、3着以下が混戦。狙いは3連モノの3着争いが馬券のポイントとなる。
まずイシノウォーニング。北海道で2戦1勝3着1回の成績からJRA入り。500万下で2戦走ったが、12着、14着。気になったのは2戦とも出遅れを喫し、まったく競馬に参加できずに終わっていたこと。
それゆえ岩手初戦はスタートに不安を抱え、あとは大幅に体重が減っていたことだったが、好位キープからダークライに0・1秒差まで肉薄して2着。潜在能力の高さを証明した。依然、ゲート難を抱えているが、体重が増えていれば2着争いに参加して不思議はない。
トーホクキングは追い込み一辺倒の脚質のため届かず3、4着に終わっているが、加速ついてからの伸びがすばらしい。休み明け3戦とも先行競馬で決着し、運がなかったことも事実。ロックハンドスターの仕掛けどころ次第では、大外一気に台頭のシーンまで。
あとは着順安定せずムラな面あるが、ベルデンアイン、セイントネイティブも押さえが必要。
◎(10)ロックハンドスター
○(7)ダークライ
▲(2)イシノウォーニング
△(9)トーホクキング
△(8)ベルデンアイン
3連単は10→7の1、2着固定から2、9へ3着流し。あとは8を3着押さえ少々
馬複は 7-10、2-10、9-10
<お奨めの1頭>
6レース エイシンテンライ
移籍2戦は2着に終わったが、目下2連勝中。笠松A級の実力を見せつけている。距離延長もまったく問題にしない