27日(日)、メインはB2「師走賞」(水沢1600m)、12頭立て。好調馬がそろったが、コアレスランナー、タニノレジェンドの2頭が抜けた印象。しかし主軸は走破タイムからコアレスランナーに落ち着く。
昨年11月、中央2歳デビュー。当初4戦は大差負けの連続だったが、叩かれながら堅実さを身につけて以降の6戦はすべて0・6秒差以内。3走前の新潟未勝利で2着。また移籍直前の500万下でも7着ながら0・4秒差にまとめた。
中央でマズマズのレースを披露しながら勝ちきれなかった理由はハッキリしている。追い込み一辺倒の脚質で馬群をさばくのに苦労し、直線で鋭く伸びても入着止まりを繰り返していた。
このようなタイプはズバリ地方、いや岩手向き。出走頭数が中央に比べてはるかに少ない上、前半のペースもゆったり。その割りに馬群がバラけるケースが多いからだ。コアレスランナーの岩手初戦を見ると、以上のことがピタリ照合する。
10頭立ての3番枠からマズマズのスタートを切って5番手をキープ。向正面から徐々に前へ進出し、4コーナーでは2番手。あとは早め先頭に立ったポアントゥブルボンを直線でアッサリ交わし、6馬身差をつけて圧勝した。
この内容ならB2はフリーパス。若干不安なのは420キロ台の小柄な牡馬に1キロ増の57キロだが、タニノレジェンドを除けば能力でカバーできるに違いない。
逆転筆頭はそのタニノレジェンド。佐賀で通算11勝をマークし、B1から転入。当初格付けがC1と恵まれ、いきなり3連勝。昇級初戦の前々走で2着に敗れ、連勝ストップ。勢い止まったかと思ったが、強豪チャームドサークル相手に1秒差をつけて圧勝。不安を一蹴してくれた。
前走の走破タイムでコアレスランナーに比べ0・7秒劣るため、対抗格に落ち着くが、レースは生き物。逆転の目は十分にある。
セイントプライドは今シーズン最下級スタート。相手が楽で4勝をマークしたが、B2昇級後は頭打ちのレース続き。最後の詰めに泣いていたが、前走は3角から早めマクリが爆発。豪快なレースぶりを披露し、近走のうっ憤を一気に晴らした。
◎○が差しタイプだが、ペースは決して遅くはなく、むしろミドルペース以上。そうなればセイントプラウドの出番となる。
以下は水沢マイルがベストの条件コアレスブライト、同型の出方が気になるが、目下2連勝と波に乗るキタノエンペラー、同じく2連勝ヤマニングリフォンが続く。
◎(4)コアレスランナー
○(12)タニノレジェンド
▲(9)セイントプラウド
△(1)コアレスブライト
△(2)キタノエンペラー
△(10)ヤマニングリフォン
3連単は4、12の1、2着折り返しから9、1を厚め。あとは2、10を押さえ少々
馬複は 4-12、4-9、1-4、9-12
<お奨めの1頭>
5レース モエレアローン
岩手初戦2着だったが、相手が金杯でも有力候補モエレデフィニットでは仕方なし。今度はキッチリ白星をモノにする。