来週の16日、水沢競馬場で「レディースジョッキーズシリーズ2009」が開幕します。
地方競馬だけでなくJRAも含め、全国の女性騎手が集結して女王の座を争うこのシリーズは今年で4回目。岩手からは地元の紅一点・皆川麻由美騎手が出場、悲願の総合優勝を目指します。
その皆川騎手ですが、過去3回のこのシリーズでは3度とも総合3位。06年は1位と17ポイント差、07年は11ポイント差、昨年は13ポイント差でした。皆川騎手と同様に06年・07年と連続で総合2位に甘んじた高知・別府真衣騎手が昨年とうとう総合優勝を果たしたように、皆川騎手にも頂点を極めてほしい・・・、というのは本人のみならず岩手のファンの希望であり期待でもあります。
皆川騎手にとって好材料なのは、なんといっても地元からスタートできるという点。07年も水沢からのスタートでしたが幸先良く第1戦を制し、水沢ラウンド1位で発進しました。走り慣れた地元で可能な限りポイントを稼いでおく、というのがその後の戦いにつながるはず。
もう一つは、今回はいずれも皆川騎手に騎乗経験・優勝経験がある競馬場での開催になる点。シリーズ最初は水沢、第2ラウンドは荒尾、第3ラウンドは高知。水沢はもちろんとして、荒尾は今年の冬に冬季遠征に行ったりして乗り慣れたところ、高知は前回の開催時に1勝を挙げて相性良し。
まずは水沢での2戦で良い成績を。今回はほぼ半月の間に3ラウンド行う短期決戦だけに、最初に勢いに乗ってしまえば一気に押し切れるかもしれません。楽しみですね。
月曜のメインレースはA級一組の1800m戦「胆沢郷土資料館レース」。ざっと見て目がとまるのがボスアミーゴで、重特の勝ち星数ではメンバー中群を抜く存在です。・・・なのですが、しかしそのほとんどは芝でのもの、ダートでの勝利は3歳5月の七時雨賞以来なく、ダートでは普通の馬と考えなくてはなりません。
となるとここでの主軸は他から選ばなくては・・・という事になるのですが、それにふさわしい馬はどれなのか?
ちょうどお奨めしたい馬がいます。(2)エイシンイッパツです。前走は2500mの北上川大賞典、結果は勝ち馬から約7馬身差の4着でしたが、ハナを奪って直線半ばまで粘り続けた姿は印象深いものでした。
改めて振り返ってみれば過去の4勝はいずれもダート1700mか1800mでのもの。距離は不安が無いどころかむしろ得意といえるでしょうし、加えて有利な2枠、先週ほどではないにせよ依然続いている先行有利のコース状態。今回の闘いぶりには注目せざるを得ません。期待を込めて本命視。
対抗は(7)トウショウアタック。前走は直線で思った以上に止まった感があって正直不満の残る内容。ですが地方の流れが合いそうだという手応えもありました。強力同型がいますが、すんなり流れに乗って先行できればそうそう崩れないのでは。
(3)ダークマターが単穴。ここ2戦の感じからはちょっと良い時期を過ぎつつある予感。しかし盛岡よりは水沢の方が自在に動ける馬ですし、なんとなれば前で競馬もできるタイプ。勝ち負けを争って不思議はありません。
後はなかなか微妙な力関係ですが、まずは(8)ソフトパワー。スタートからレース序盤をスムーズに乗りきれば、場合によっては差し脚すら使える馬。嵌ればここでも勝てる力の持ち主です。
そして(4)ストロングラムダ。前走はだいぶ良いところまで粘れるようになっていました。元々平坦コース向きでJRA時代も新潟ではさほど大きく離されていません。水沢替わりで注目したいですね。
★買い目
馬単(2)=(7)、(2)=(3)、(7)=(3)、(2)=(8)、(2)=(4)
★お奨めこの一頭
7R:エーシンエッティン
2走前に敗れたのは相手が強かっただけ。この辺ならまだ頭ふたつくらい抜けている。