今年も水沢競馬場向正面の桜並木、見事に咲きましたね。みなさん花見にはいかれましたか?
ところで、花見ついでに馬券を買ってみようか、と思う人ってどのぐらいいるのでしょうか。知られざる名所だったこの場所もしだいに知られるようになり、日曜日はけっこうな人出があるのですが、その割に入場ゲートとの間の道路を歩いている人は多くありません。向正面までの道のりは少々遠いこともあり、花見客は無料開放の駐車場に車を停めて花見だけ。一方、競馬ファンもレースを1つ2つお休みして桜の下まで行くよりは、スタンドからの遠望で十分と思うかもしれません。
毎年考えるのですが、桜並木の一角に仮設の場外馬券場があればいいですよね。もちろん法的に実現は無理なのでしょうが、移動図書館やケータリングカーのようなかんじで、衛星回線か何かを使って発売とリアルタイムのオッズ表示、中継の出来る移動窓口があったら面白いなぁ・・・・夢ですね。
じゃぁ仕方ないので私が一肌脱いで、並木の花見客から注文をお伺いして代わりに窓口にお遣いに行きましょうか・・・・あ、これも法に触れるなぁ。。。。
話は変わりますがその桜並木、角川映画の「禅ZEN」でロケーションしているのですね。失礼ながら私はこの映画のことを全く知らなかったのですが、Youtubeで予告編を見たらば、タイトルバックの一番いいところに使われていました。確かにあの並木は樹の揃い具合といい密度といい非常に高レベルで、かつ背景に余計なものが全く映らない、ロケ地としては最高の条件で今まで使われなかったのがもったいなかったぐらいです。
私は以前、あるフィルムコミッション、つまり映画などのロケーションを誘致しようという組織の設立に関する仕事を頂いたことがあります。岩手県内各地の市役所や役場などに「いい場所ないですか?」と聞いて集めた候補地のリストをもらって写真を撮って廻ったのですが、映画のワンシーンにふさわしい場所というのはなかなか難しかったです。例えば「美しい清水が湧いている」というところに行ってみると、近所の家からプラスチックの取水管が伸びていたりして。その点、水沢競馬場桜並木はゴミ拾いさえ必要ないくらいですからね。
(文/写真・佐藤到)