8日(日)メインはオープン馬による短距離・盛岡ダート1200m戦「第34回早池峰賞」、10頭立て。
この早池峰賞から地方重賞・岩鷲賞(7月6日 盛岡1200m)→G?・クラスターカップ(8月18日 水沢1400m)の流れで短距離路線が進められる。
また今回はJNB(=ジャパンネットバンク)シリーズにも早池峰賞が組み込まれた。昨年、水沢1600mを舞台に1000万レース・オッズパークグランプリが実施されたが、今年は7月7日、福山競馬場で「オッズパークグランプリ2008」(福山1250m)を開催。そのトライアルとして早池峰賞も重要な一戦となった。現在、ダートグレード競走、南関東を除くと1着賞金1000万円は破格。岩手から福山まで相当の距離があるが、優勝馬はそれも是非、視界に入れてほしい。
(ヤマニンエグザルト 写真・佐藤到)
主軸にヤマニンエグザルトを抜擢する。前走・あすなろ賞では直線鋭く抜け出して完勝、1977年にウエスタンダッシュがマークした水沢1900mレコードを大幅に更新。初めて2分の壁を突破した。当時は非常に軽い馬場だったとは言え、並みの馬にできる芸当ではなく、改めてヤマニンエグザルトの底力を見せつけられた。心配はレコード駆けの反動だけだろう。
ヤマニンエグザルトは早池峰賞との相性もすばらしい。一昨年、冬の短距離重賞で実施された同レースを快勝。昨年は同じ盛岡ダート1200m戦でテンショウボスの2着確保と、まさに打ってつけの舞台。暑い夏はあまり得意とするタイプではないだけに、ここは何としても勝っておきたい一戦だ。
逆転首位を狙うのがマンジュデンコウベ。中央ダート5勝、準オープンから昨年暮に転入。着外に沈んだのは折り合いを欠いた桐花賞6着のみで、他は堅実に上位入線。今季も栗駒賞2着、そして前走・シアンモア記念ではノムラリューオーにクビ差2着に惜敗した。
盛岡コースは今回が初めてだが、左回りは中央時代に5度経験済み。しかも転入前はダート1400mのみを使われ、折り合いを気にしなくていい短距離戦は望むところ。待望の特別タイトルに王手をかける。
ダイワフォーチュンは中央5勝のうち3勝が芝1200m戦。短距離芝のスペシャリストで鳴らしていた。その実力は昨年12月の白嶺賞(水沢1600m)で炸裂。ポツンと最後方でジックリ待機して直線勝負に賭けると、他の8頭を一瞬のうちに抜き去って直線一気。小回りダートで上がり35秒8!の末脚で1着をもぎ取った。このレースは今でも語り草で、草地騎手の名勝負に数えられるほどのパフォーマンスを披露した。その後は勝ち星がなく、シアンモア記念も後方から差を詰めただけの9着だったが、得意の短距離戦、草地騎手とのコンビ復活で大仕事をやってのける可能性は大きい。
以下、中央6勝がすべてダート1200m戦でマークしたエイシンボーダン、破壊力が蘇ったオリエントボス、そして快速牝馬ジュリアを連下に押さえたい。
◎ ?ヤマニンエグザルト
○ ?マンジュデンコウベ
▲ ?ダイワフォーチュン
△ ?エイシンボーダン
△ ?オリエントボス
△ ?ジュリア
3連単は5、6の2頭軸から4、8を厚めに。あとは2、10を押さえ少々
馬複は5−6、4−5、5−8、4−6、2−5
<お奨めの1頭>
11レース・シルクライムライト
ローテーションをきっちり守って岩手4戦4勝。左回りは初めてだが、いつも調教で走っているので問題ないはず。3連勝リバーサイドとの連勝対決が見もの