24日(土)メインはB1級馬による「第9回緑風賞」(水沢1600m)、10頭立て。勝敗のポイントは実力比較もさることながら、距離適性が大きなファクターとなるかもしれない。
(オリエントボス 写真・佐藤到)
人気の中心はオリエントボス。06年からオープンを張り、同年7月の重賞・栗駒賞(水沢1400m)をレコードで快勝。一躍、短距離界のホープと期待を集めたが、気性難と距離適性を越えたレースなどに持っていかれたりして、以降はずっと白星から見放されてしまった(それでも2着に食い込んだりしていたが)。
しかし今年3月からB1級へ降格した途端、あっさり快勝。1年8ヶ月ぶりに美酒を味わった。続く岩手日報杯は守備範囲を大きく越えた2000mが舞台だったが、底力で3着にまとめ、新緑賞(水沢1600m)3着。
ちょっと足踏みが続いたが、前回・駒形賞は待ちに待った水沢1400m戦。2戦3着のうっ憤を晴らすかのように、本来の豪脚が爆発した。
今回のカギは1ハロン距離延長されたこと。1600m戦は通算5勝マークして守備範囲なのだが、時に折り合いを欠くと凡走するケースもままあり、絶対の軸と言い切れない。それでもB1では底力が違うし、前回快勝で弾みもついたはず。A級復帰のためにもスッキリ勝ちたいところだ。
相手ガイアヴァンテにするか、テンショウタイヨウにするかちょっと迷った。ガイアヴァンテは中央未勝利に終わったが、2着2回(いずれも芝1200m)。昨年10月、南関東へトレードされC1級へ格付けされ、5戦とも着外。今年1月に名古屋へ転籍し、岩手転入直前のレースではひとまず4着に入線していた。
初戦(4月29日)は3着。しかし前回は好位キープからあっさり抜け出しを決めて快勝し、待望の初勝利を飾った。この一戦のみでは評価が定まらないが、当時の馬場を考えれば上々の走破タイムだった。
テンショウタイヨウはデビューが遅かったため出世は遅れたが、昨年終盤にグングン頭角を現して本格化。荒尾滞在で3戦2勝2着1回の成績を残し、3月の浦和交流レースにも果敢にチャレンジ。そこでも白星をマークして3連勝で岩手へ戻ってきた。
帰郷初戦は遠征の連続で疲れが残っていたのだろう直線伸び切れず5着に止まったが、前回のB1戦では鮮やかな直線抜け出しを決め、再び上昇ムードに乗った。
ここは自身の実力を試すには絶好のメンバー。もし白星を飾るようなら4歳の成長度からもA級で勝ち負けできるに違いない。
駒形賞で2着に食い込み古豪健在を誇示したツジジオット、相手なりに駆ける堅実さが身上マチカネダイキチ、成績安定しないがツボにはまれば一気突き抜けるインターサウンドなど個性派もそろい、馬券的にもおもしろい一戦だ。
◎ ?オリエントボス
○ ?ガイアヴァンテ
▲ ?テンショウタイヨウ
△ ?ツジジオット
△ ?マチカネダイキチ
△ ?インターサウンド
3連単は1を1着固定に7、10の折り返し。あとは9、8、4を押さえ
馬複は1−7、1−10、1−9、7−10
<お奨めの1頭>
11レース シルクライムライト
前回は4ヶ月ぶりの実戦だったが、それをモノともせずに圧勝。水沢1600mは初だが、C1では能力が違いすぎる