松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。
先週の月曜日になりますが、青森県八戸市で行われたサラブレッド市場「八戸市場2007」に行ってきました。かつてはアラブ馬の生産で栄えた八戸市場、そして青森の馬産も、アラブの縮小や新潟・上山の廃止、岩手競馬の不振の影響をうけて徐々に縮小。一時は150頭近くにまで達した八戸市場の上場馬数も近年は90頭前後に減少し、今年は75頭になりました。
ですが、その分上場馬の質は上がってきており、北海道のセリ関係者が見ても評価が高い馬が増えています。いい例が先日北海道で行われた「HBAトレーニングセール」の最高額3500万円で落札された「モーリフェアリーの17」は昨年の八戸市場で350万円で落札された馬。「八戸で安く仕入れた素質馬を鍛えて高額で転売する」という形で八戸市場が注目を集めるのは、これからのサラブレッド市場はトレーニングセールを始めとした2歳馬の取引に主流が移るだろう事を考えれば、それもまた“有り”なのかなと思います。
◇お奨めこの一頭
11R:モエレターボ
前走は人気に応えられなかったが、勝ったマツノメガミが土曜の特別戦でも圧勝したところからすると致し方ない点も。ここで巻き返す。