24日(日)メインは3歳オープン馬による芝1600m「第12回はまなす賞」、12頭立て。
思い起こせばオーロパークが1996年に完成し、芝のこけら落としとなったのが「はまなす賞」だった。勝ったのはサンディゴボーイ、2着はサカモトデュラブ。なんかこの名前を聞くと隔世の感さえあるが、今後もオーロパーク自慢の緑の芝でレースが続けられていることを願ってやまない。
当初、ボスアミーゴの登録もあったが、7月1日、JRA福島で行われる白河特別(1000万下 芝1200m)へ挑戦が決定した。ボスアミーゴのベストは芝1200m戦なので、なんとか好勝負に持ち込んでほしい。
よってこのはまなす賞は自重したため軸不動から一転して混戦模様に替わったが、ここは芝の過去実績を買ってカネショウエリートを主軸に推したい。
(カネショウエリート 写真・佐藤到)
芝はJRA挑戦(JRA中山芝1200m 3歳500万下)11着(1・5秒差)を含めて<1.1.1.1>。メイセイオペラ産駒には珍しく適性は明らかに芝。水沢1600m・黄菊賞を逃げ切ったこともあるが、当時の馬場は融雪剤と雪による泥んこ馬場。芝に実績ある馬の活躍が顕著で、カネショウエリートもその典型的なパターンだった。
前走・ガーベラ賞では3、4番手追走から4コーナーで2番手まで進出したが、サイレントステージにも先着を許して3着に敗れた。これをどう評価するかだが、レースを詳しく分析をするとボスアミーゴが早めにまくったため、カネショウエリートがその影響をモロに受けたとも解釈できる。
今回、目の上のたんこぶボスアミーゴが不在で主導権を握るのは、おそらくカネショウエリート。1枠を引き当てて展開が微妙で、外枠でもオーナーズスキャンが逃げそうな雰囲気。それならば無理に行くこともなく2、3番手に控えるのが良策。あとは芝適性ぶりを存分に発揮して久々の美酒を味わいたいところだ。
サイレントステージは一戦ごとに上昇し、日高賞、あやめ賞と連続5着を受けた前走・ガーベラ賞ではカネショウエリートに先着2着。昨年、デビュー戦を快勝直後、いきなり重賞・ジュニアグランプリ(芝1600m)で3着。前走でその芝適性がフロックではなかったことを証明した。
サイレントステージの特長はレースセンスの良さ。できれば450キロぐらいの馬体重になってほしいところだが、いずれ頭角を現す器であるのは間違いない。
ペニーロイヤルが生涯初の芝でどんなレースを披露するのか興味深い。父はジェイドロバリーで生まれはUAEドバイ。母父ラーイも日本に馴染みだし、近親がアラジと魅力の配合。
今年1月、船橋でデビューして5着。以降も堅実に着を拾って4戦目(4月4日)に初勝利を飾り、続くあやめ特別3着後に岩手に転入。初戦3歳B1戦では旧地実績から1番人気に支持されたが、出遅れが響いて3着に敗れた。
さて今回、芝が合うのか合わないのか。まったくもって未知数で評価に迷うところだが、ドバイ生まれのジェイドロバリー産駒はオウシュウクラウン、パチョリと盛岡芝をこなすタイプが多い。そのデータから考えればアッサリこなして何ら不思議はなく、ひと皮むけたレースを見られるかもしれない。
シュクジャンヌは前回・ガーベラ賞で伸び案外で1・3秒差4着に終わったが、これは久々の芝に戸惑ったものと解釈すれば酌量の余地があり、芝2度目(通算4度目)で変わり身を見せるか。
以下、小柄な牝馬で脚抜きの芝が合うフレア、前回より距離が100m短縮されたのを味方にするゴッデスフラワーまで。
◎ ?カネショウエリート
○ ?サイレントステージ
▲ ?ペニーロイヤル
△ ?シュクジャンヌ
△ ?フレア
△ ?ゴッデスフラワー
3連単は1、10の1、2着折り返しから3、2を厚めに。あとは11、5を押さえ少々
馬複は1−10、1−3、1−2、3−10、1−11
<お奨めの1頭>
9レース ベリーメリーホーク
前回は初コース、初の左回りに戸惑ったのかスタートで出遅れたが、直線で盛り返して3着なら上々。今度こそ