5月15日火曜日の夜に起こったNTT東日本フレッツの回線障害では、ひかりIP電話と合わせて239万件の障害件数があったそうです。
そういう我が家もインターネットはフレッツADSLを利用していまして(Yahoo!BBじゃなくてご免なさいSoftBankさん。盛岡市郊外の僻地となるこの地には、長い間NTTしかブロードバンド回線が来ていなかったんです…汗)、見事に通信が断絶してしまいました。
回線不通になったのは今回が初めてというわけではありませんが、今日は雷のノイズが飛んでいるわけでもないようだし原因が思いつきません。NTT側のトラブルという考えもちらっとは頭に浮かんだのですが、タイミング的にちょうど家の者が夕方、ブロードバンドルーターのあたりをガシガシと掃除機をかけた後に不通になったものですから、もうてっきり「あーぁ、これはきっとルーターが壊れたな。4年間ぐらい使っただろうか。5年かな?いきなり壊れるもんだよなぁ。こういうのが壊れる時っていつも突然だよなぁ。そりゃ当たり前だけど、なぜか他の物の買い換え時期と重なるんだよなぁ。今回は車のタイヤだよ。うーむ、出費がかさむなぁ…」などと脳内で考えばかりが先に行ってしまいました。
そのころNTT東日本では、自社ホームページで“「フレッツサービス」および「ひかり電話」のご利用できない状況について”というリリースを出していたのですが、考えてみればネットが使えない利用者にネットで告知するというのもおかしな話です。結局、私は市内の無線LANフリースポットが設置されているコンビニに仕事関係の画像ファイルを送信しに行き、このときついでにフレッツホームページを確認して、ようやく事態を把握したというわけです。
今回のトラブルで、NTT東日本には2万件を超える苦情が寄せられたとか。昨今は私も含め仕事にネットを使っている人も多いですから、「どうにかしてくれよ」という気持ちは良くわかります。でもまぁインターネット回線も人の手で作った施設ですから、電気や水道と同じように途切れてしまうこともあるのでしょう。逆に言えばこの一件で、それだけインターネットが電気や電話と同じ“ライフライン”として社会に浸透しているということが示されたのではないでしょうか。
しかしその一方でISDN回線しか使えない地域もかなり残っていますし、私の実家のようにインターネットどころか未だに黒電話が現役の家庭さえ存在します。
社会が便利なものへ便利なものへと進歩していく中で、新しい技術を手に入れる人と手に入れられない、あるいは手を出さない人の差はこれからますます広がっていくでしょう。インターネットやテレビ放送などの通信関係はその最たる分野です。しかし最先端の技術ほど脆く、結局は紙に字を書いた手紙が一番確実だった、というのでは困りますね。