
8月31日メインは2歳重賞「第43回ビギナーズカップ」(盛岡ダート1400m)。2歳ダート第一弾の重賞レースで、1着馬から3着馬に10月12日に行われる1000万円レース・ネクストスター盛岡の優先出走権が与えられる。
本命はレジェンドバローズにした。昨年のオータムセール出身馬で兄は岩手、南関東で活躍フレッチャビアンカ(父キンシャサノキセキ)。3歳時に東北優駿、不来方賞、ダービーグランプリと3歳重賞3連勝。南関東移籍後も東京記念、金盃を制した。デビュー戦は7月6日、盛岡ダート1000m。あっさり逃げ切りを決め、2着に1秒6差で圧勝。盛岡ダート1000mで行われた2歳新馬戦で初めて1分を切り、59秒4のレースレコードを樹立した。
2戦目はゲート内で暴れていた時に開いたために出遅れ。それでも2番手まで押し上げて0秒7差で完勝。反応ひと息のシーンもあり、課題を残す内容だったが、それでも勝つのが実力の証。ラウダーティオも強力だが、スケール上位の見方。3連勝を飾り、ネクストスター盛岡へ弾みをつける。
ラウダーティオはレジェンドバローズから2週間後にデビュー。4番人気に甘んじたが、エンジンの違いを見せて逃げ切り圧勝。2着コンバットスネルに1秒8差をつけた。2戦目も1番人気に支持されなかったが、4コーナーまで持ったままで3角で早々と先頭。圧巻の2連勝を飾った。馬場は違うが、走破タイム1分27秒7はレジェンドバローズを0秒1上回るもの。レジェンドバローズが9頭立て9番枠に対し、ラウダーティオは2番枠。主導権を握る可能性が高く、逆転首位まで十分。
セロームは下河辺牧場生産で叔父にマイルチャンピオンシップ(GI)優勝ダノンシャークがいる良血馬。デビュー戦の芝1000mは3着止まりだったが、2戦目の盛岡ダート1400mを0秒9差で圧勝。これで弾みがついたと見て間違いない。
コンバットスネルは能力検査で水沢850m51秒4の破格タイムをマーク。当然のように1番人気に支持ざれたが、ラウダーティオに完敗2着。2戦目はレジェンドバローズの0秒8差3着と上位2頭との水は開いているが、3着候補は横並び。この馬も馬券圏内に位置する。
フォーエバートライはデビュー戦で出遅れながらも0秒9差で逃げ切り勝ち。2戦目は初の水沢輸送がこたえてマイナス21キロ。結果も7着だったが、地元に戻って3、4着に反撃。折り合いに課題を抱え、今回はメンコを着用。効果が出る可能性がある。
デンコウセッカは芝1000m・新馬戦を快勝。2戦目の芝重賞・若鮎賞は6着に終わったが、3戦目は出遅れもあり後方からの競馬で3着。ダート未経験だが、タワーオブロンドン産駒ならこなせる素地はある。
◎⑨レジェンドバローズ
〇②ラウダーティオ
▲④セローム
△③コンバットスネル
△⑤フォーエバートライ
△⑥デンコウセッカ
<お奨めの1頭>
6R ペイシャケリー
中央未勝利から転入後、ハイタイムで2連勝中。今度は1400mに舞台が替わったが、問題にしない
8月24日(日) 「第26回OROカップ」(オープン・地方競馬全国交流 盛岡芝1700m)
昨年は芝走路の悪化、視界不良のために取り止めしたが、今年は予定どおり実施された。好枠を引き当てたリュウノアンが逃げ、2番手にマンダリンヒーロー、その外にグレートキャンベラ。1番人気に支持されたシャイニーロックは5番手インの絶好ポジションでレースを進め、ゴールドギアは中団7番手を追走。一昨年のせきれい賞馬ヴィゴーレは出遅れて最後方からの競馬となった。
ペースが落ち着いた向こう正面からゴールドギアが徐々に前へ進出。シャイニーロックを射程圏に入れ、それを見てシャイニーロックもスパート。直線入り口でマンダリンヒーローが先頭に立ち、その外にシャイニーロック。残り100mまでマンダリンヒーローが渋太く粘ったが、そこで一杯。シャイニーロックが力強く抜け出し、2馬身半差でゴール。2着争いは写真判定へ持ち込まれ、ハナ差でゴールドギアが先着した。
1着・シャイニーロック=渡邊竜也騎手
「前走よりレースが流れそうなメンバーだったので、内の3~4番手あたりを取るイメージでいった。仕掛けどころのタイミングが難しいかなと想像していたが、自分が思っていたとおりに進んでくれたし、反応してくれた馬を一番ほめてあげたい」
佐々木由則調教師
「1700mになったが、流れが速くなるんじゃないかと考えていたので、うまく射程圏に入れて進めてほしいと伝えた。中間はオーバーワークにならないように気をつけてうまく調整できたから、力を出せればいいレースをしてくれるとは思っていたが、最後まで安心して見ていることができた。鞍上がうまく乗ってくれたし、馬も9歳だけどよく頑張ってくれる。芝だけでなくダートでも走っているから、この先はダートでもマイルくらいまでなら戦えると思っている。まずはひと息入れてからだね」
シャイニーロックは中央ダート2勝後、芝路線へ変更して3勝。昨年3月、大井を皮切りに門別、名古屋と転籍したが、未勝利に終わって岩手入り。C2編入に恵まれで条件クラスで6戦5勝。前々走・いしがきマイラーズはB2からの挑戦だったが、ハイタイムで完勝。以降はOROカップ1本に絞って調整を進め、芝重賞2連勝。今後は中央遠征も視界に入れながら次走を決めるという。
今週の岩手競馬
8月31日(日) メイン11R「第43回ビギナーズカップ」(2歳 盛岡ダート1400m)
9月1日(月) メイン12R「夢・希望 未来へ前進」(B2級一組 盛岡ダート1600m)
9月2日(火) メイン10R「第57回不来方賞」(3歳・JpnII 盛岡ダート2000m)
8月24日に行われた芝1700mの地方競馬全国交流重賞『岩手県知事杯OROカップ』は1番人気に推されたシャイニーロックが快勝。7月のいしがきマイラーズに続いて芝重賞連勝を果たしました。
シャイニーロックが序盤に占めたのは前走と同じく内ラチ沿いの4番手あたり。「前回はこの位置でレースがしやすかったし、枠順からもイメージがしやすかった(渡邊竜也騎手)」と狙い通りのポジションに付けて流れに乗ります。勝負所からは前で粘るマンダリンヒーローを捉まえに行き、35秒9を叩きだした前走ほどではなかったものの上がり3ハロン37秒0、今回も最速の上がりを繰り出してゴール。2着に2馬身半、完勝と言える差を付けての芝重賞連勝となりました。
また渡邊竜也騎手はシャイニーロックでの2勝の他にオパールカップも笠松プチプラージュ号で制しており、今年ここまで7戦行われた芝重賞の内3つのタイトルを獲得。"笠松に渡邊竜也あり"を強烈にアピールして盛岡の芝重賞シーズンを締めくくりました。
8月26日のメインレースは10Rに行われるJRA条件交流の特別戦『東京カップけやき賞』。ダート1600m、JRAは2勝クラス、岩手は格付賞金1600万円以下・JRA所属時に2勝クラスで勝っている馬は除く、という条件でのレースです。大雑把に言って岩手では「A級だけども重賞で勝ち負けくらいの実績を残している馬は入らない」と見ていただければいいでしょう。昨年は地元のゼットセントラルが勝って20年ぶりの地元Vを果たしましたが、今年はどういう結果になるか・・・。
本命は(3)メイショウカシワデを採りました。
今年5月の休み明け初戦で1勝クラスを勝ち上がり。2勝クラスでの2戦は8着・6着でしたがクラスの壁というよりはまだ良化途上だった分の敗戦の印象でしたし、気難しいところがある故に力を出し切れなかった部分もあったでしょう。これだけで"2勝クラスの壁は高い"と決めつけるのは早計なはず。左回りも問題ないと思える戦績ですしここ通用の地力を発揮しきってくれることを期待します。
対抗は(6)グランドセントラル。2勝クラスに上がってちょっと苦戦して・・・の近走は◎に似たものがありますが、現級通用の手応えがあるのも同様。休み明け2戦でちょっと多い馬体重が絞れてくればもっとやれていいとも感じます。
(7)マスグラバイトが3番手。2勝クラスで常に僅差ですがスタート難があるのが玉に瑕という近況。その出遅れリスクがマイナス、外枠・少頭数なのはプラスの材料。プラス材料の方を活かし切れれば勝ち負けまで。
以下は地元勢からまず(5)シンヨモギネス。ここに来て岩手の水に慣れてきているし、昨年の今頃はJRA2勝クラスで堅実に戦えていた馬。遠征勢相手でも大きな差は無いと考えたいところ。もう一頭は(4)ユイノダンディズムこちらはJRA時代は1勝クラスまで、マイルも少し長いかもと思いますが、コース相性の良さを狙ってみたいと思います。(横川典視)
●10Rの買い目
馬単(3)=(6)、(3)=(7)、(6)=(7)、(3)→(5)、(3)→(4)
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現在、盛岡競馬は交流レース真っただ中。9月2日(火)にはJpnII「第57回不来方賞」(盛岡ダート2000m)が行われ、まさにジャパンダートクラシック・トライアルにふさわしいメンバーがずらり。詳細は次週に報告するが、翌週7日(日)は"GRANDAME-JAPAN2025"古馬シーズン「第51回ビューチフルドリーマーカップ」(盛岡ダート2000m)。先日、各地区の代表馬が発表された。
◇他地区地方競馬代表・グレースルビー(大井)、ザオ(船橋)、ポルラノーチェ(門別)、マテリアルガール(浦和)、ラブラブパイロ(大井)、ローリエフレイバー(大井)、ワラシベチョウジャ(大井)*五十音順、補欠・省略
迎え撃つ岩手勢はトライアル・フェアリーカップの上位3頭ミニアチュール、ケープライト、ポンヌフが有力どころ。特にミニアチュールはBドリーマーC2連覇の期待がかかる一戦。今シーズンは好走を続けながらも未勝利だったが、フェアリーCを2秒差で圧勝。これまでのうっ憤を一気に晴らした。
勝利インタビューで佐藤祐司調教師は「今年は善戦はしているし馬の調子が悪いと思ったことがなかったが、流れが悪かったのが心配だった。でも今回すっきり勝ってくれたのでホッとした。次走はビューチフルドリーマーカップだが、JBCレディスクラシック(船橋)へ行ってみたいと思っている」。ミニアチュールの動向に注目してほしい。
25日メインはC1特別「御所湖賞」(盛岡ダート1400m)。8頭立ての少頭数だが、好調馬がそろった上、生きのいい4歳馬が5頭エントリー。ハイレベルの戦いが期待できそうだ。
チアフルヴォイスはデビュー4戦目の京都ダート1400mを快勝。その後、1勝クラス・京都ダート1200mで4着(1分13秒2)と好走して転入。C2編入にも恵まれてアッサリ2連勝を飾った。今回はC1へ昇級するが、2戦のレースパフォーマンスを信じる手。3連勝に王手をかけた。
ネオゴールドはダート短距離2戦3着から門別条件交流を快勝。1勝クラスで3戦とも二けた着順に終わり、岩手入り。初戦をあっさり逃げ切った。前走2着だったが、勝ったアメイジングスターはB2でも勝ち負けの実力馬。逆転首位まで十分。
サンエイキャノンは2歳時2勝、3歳重賞・スプリングカップ3着など好走したが、気性難が出世をさまたげて好、凡走の落差が激しかった。今季も6戦着外だったが、前回2番手キープから完勝。これで負の連鎖を断ち切った。
アナザークイーンは中央1勝クラス、南関東2勝・B3から転入。岩手2勝はコース問わず1400m戦。前走6着はマイルに敗因を求めれば見限るのは早計。距離短縮で反撃に転じる。
ハーツケリーは今年5月、生涯初の勝利を飾った。C1昇級後は4着最高だったが、前走鮮やかな逃げ切りを決めて完勝。1400m1分26秒7の好タイムもマークした。今回も絶好枠に入った。
リーガルスピードはムラなタイプ。自己ポジションを取れないと後方のままに終始するが、好位キープできれば粘りを発揮。加えて盛岡1400m4勝とベストの条件。
◎⑧チアフルヴォイス
〇⑥ネオゴールド
▲⑦サンエイキャノン
△④アナザークイーン
△②ハーツケリー
△①リーガルスピード
<お奨めの1頭>
2R ダンジュカリユシ
4ヵ月の休養明け2戦目から圧巻の2連勝。破格のタイムもマークした。C2据え置きならもう一丁いける
24日メインは地方競馬全国交流「第26回OROカップ」(オープン 盛岡芝1700m)。昨年は芝走路の悪化、さらに視界不良により取り止めしたが、今年は予定どおり実施。南関東から3頭、岩手10頭の計13頭で覇を競う。
シャイニーロックはデビュー当初、中央ダートをメインに使われて2勝。その後、芝へ路線変更して3勝。2023年、GII・読売マイラーズでシュネルマイスターの0秒1差4着。その後、大井、門別、名古屋と転籍したが、未勝利に終わり今年3月、岩手入り。最下級C2編入にも恵まれて2戦目の850m4着以外はオール1着。前走は芝重賞・いしがきマイラーズへ挑戦。1分36秒8の破格タイムで完勝した。鞍上に再び渡邊竜也騎手を指名し、芝重賞2連勝に王手をかけた。
ヴィゴーレは中央芝1800m2勝、ダート1800m1勝。2023年1月、南関東へ移籍。芝2400m交流・せきれい賞へ参戦し、快勝した。昨年連覇を狙ったが、走路悪化のため芝からダート2000mへ変更。ライアンの3着に敗れ、OROカップで雪辱を期したが、今度は競走取り止め。その後は順調さを欠いて7月30日、旭岳賞(門別)で復帰予定だったが、今度は地震による津波の影響で再び取り止め。前走・宮前オープンを叩いて臨む。
ゴールドギアは中央芝5勝から一昨年5月に転入。あすなろ賞2着から芝準重賞・かきつばた賞を優勝。せきれい賞へ1番人気で臨んだが、ヴィゴーレに屈して2着。続くOROカップ3着。昨年も芝をにらんでレースを使ったが、走路悪化のため取り止め。それでもみちのく大賞典3着、あすなろ賞2着などで好走し、桐花賞8着後、名古屋へ移籍して再転入前を快勝。好ムードで帰郷し、せきれい賞を快勝。ベストは芝2400mだが、芝1700mもひとまず守備範囲。
ギャレットは2歳時に芝・若鮎賞を制し、昨年はいしがきマイラーズを優勝。それらを含めて盛岡芝4勝2着2回3着2回。今季は5戦連続で着外と精彩を欠いていたが、前走・せきれい賞2着。ようやく復活の兆し。ベストは盛岡芝1600mだが、1700mも守備範囲と見ていいだろう。
マンダリンヒーローは南関東でデビュー4連勝を飾り、ハイセイコー記念を優勝。続く雲取賞2着からサンタアニタダービーでハナ差2着に惜敗し、ケンタッキーダービー12着。帰国後は勝ち運から見放されて2着の連続。昨年はせきれい賞へ参戦したが、芝からダート2000mに変更。またしても2着に敗れた、今季は3戦とも着外に沈み、芝で心機一転を図る。
リュウノアンは中央2戦0勝から岩手入り。芝準重賞・はまなす賞を含め6勝をマークして南関東へ転籍。長らく1勝のみにとどまっていたが、近3走の浦和2000mで2勝3着1回。上昇ムードで参戦する。
◎③シャイニーロック
〇⑦ヴィゴーレ
▲⑥ゴールドギア
△⑧ギャレット
△⑨マンダリンヒーロー
△②リュウノアン
<お奨めの1頭>
1R テンライ
前走は2ヵ月半ぶりの実戦を問題にせず0秒6差で完勝。ひと叩きされて2連勝へまい進する