ガールズケイリン総選挙2019では14位でアルテミス賞レースを出走。2020、2021ではファン投票6位になった荒川ひかり選手(茨城110期)。
しかし昨年は選考期間中に欠場防止策に係る規程等に抵触したためガールズドリームレースに走ることはかないませんでした。今年の意気込みや現状をお伺いしました。
山口:ガールズケイリン総選挙では6位、おめでとうございます。結果を見ていかがでしたか?
荒川:昨年も今年も6位に選んでいただいてとても嬉しかったです。でも昨年は走ることができませんでした。「今年選んでもらえると良いな」と思って過ごしていたので、結果を知った時はすごく嬉しかったです。
山口:昨年はコロナ禍で中止も続いていた時期の直前欠場が規程を抵触したようでした。走れないと知った時はどのようなお気持ちでしたか?
荒川:伊東温泉の開催中に、「選ばれているけど走れないよ」と記者さんに聞きました。予想もしていなかったのでかなりショックでした。伊東温泉のレースもその気持ちをなんとか切り替えないと、と走っていましたね。
山口:一昨年がファン投票14位でのアルテミス賞レースで、単発レースが初出走でしたが、3着でしたね。
荒川:はい。その経験はかなり自信になっています。走ったという経験もですが、やはり3着で車券に絡めたことが大きいです。強い選手ばかりのレースで一緒に走らせてもらうのが初めてだったので怖かったんですが、どうにか車券に絡めました。それを励みに頑張っています。
山口:その時は、優勝は一度だけで「2回、3回と優勝を重ねていきたい」と仰っていました。優勝を重ねた今はいかがですか?
荒川:他の人の後ろをまずは追走してからのレーススタイルなので、どうしても1着は少ないんですが、でも常に車券には絡めるようには心掛けています。チャンスがあった時に優勝ができているだけですね。
ガールズドリームレースも1着を目指す!というよりは3着以内で車券に貢献できるようなレースをしたいと思っています。
山口:近況を振り返っていきます。6月小倉では7着2着で決勝進出でしたね。2走目への気持ちの切り替えはどうしたんですか?
荒川:1走目に油断している訳ではないんですが、バンクの特性が掴めず大きい着になってしまい、2走目になんとか滑り込みで決勝へということも、特に333バンクではあるかもしれません。
私は気持ちよりも作戦面での修正をしています。「踏み込む位置が遅かったからもっと早くしよう」など何度もレースのVTRを見て修正をします。
自分は踏み込むタイミングを修正したとしても、毎回同じようなレースにはならないので流れを見てなんですが、心づもりをしておくだけで違う気がします。
山口:荒川選手の勝負強さやレース勘の良さを感じます。
荒川:自分で追い込んでる訳ではないんですけどね(笑)。どうにか決勝にいくために必死です。
山口:ここからは先日引退された同期・藤谷はるなさん(元選手・茨城110期)のことをお伺いさせてください。
荒川:藤谷はるなさん、はるなはアマチュア時代から一緒に練習をし、一緒に競輪学校(現・日本競輪選手養成所)に合格しデビューしました。
山口:今のお気持ちを聞かせてください。
荒川:正直に言うと、すごく寂しいです。最後の半年は彼女の実家である山口県に戻っていて、茨城で一緒に練習ができなかったのが心残りです。
私より点数が上だった時期もあり、その時は私も頑張らなきゃと切磋琢磨していました。最後の方は私も点数のことはわからないので、アドバイスもできず、でした。
山口:川崎が最後のレースでしたね。
荒川:私は同日程の小倉を走っていたんですが、初日に3着をとっていたので凄く応援をしていました。最後の最後まで頑張っていましたが、私の思いは届かず、でも最終日まで走り切っていました。
山口:6月の松戸ミッドナイトが勝負だったと後から聞きました。
荒川:はい。松戸は相性が良いからと意気込んでいましたね。
山口:ご本人からはSNSでファンの皆さんへ引退の報告がありました。荒川選手はどう感じましたか?
荒川:同期で同県で一緒にいる機会も多くあり、寂しいのは事実です。でも改めて「勝負の世界なんだな」というのも強く感じました。「自分がいつそうなるかもわからないからもっと頑張らなきゃな」と。
はるなの分までというと少し違いますが、事実はそれと受け止めて、頑張りたいです。
山口:どんな存在でしたか?
荒川:とても大きい存在でした。でも今後もきっとレースのことで相談にのってもらったり、私が頼ることも多いと思います。
山口:大切な思いを聞かせてくださってありがとうございます。
ではここからはレースの話に戻ります。前回の和歌山は動くタイプの選手が多かったです。その時は作戦の組み立ては変わりますか?
荒川:私のレーススタイルだと動くタイプの選手が多い方が良いのかなと思っていたんですが、新人選手もいてどの選手がどれだけ動くかがわかりにくかったです。
私は自力が無いので、動くタイプの選手の後ろからレースを組み立てようと思っているんですが、その選択が難しかったです。前の動くタイプの選手が仕掛けられなかった時には最後方になる時もあるので、最近は失敗するレースも増えました。
山口:最終日は加藤舞選手(秋田116期)の後ろを選択しましたね。
荒川:はい。加藤選手は先行で強いのは知っていたんです。数日後に伊東温泉競輪で逃げ切って100万オーバーの車券も出ていましたし。
でも毎回先行できるかといえば違います。和歌山の最終日は清水彩那選手(静岡116期)が加藤選手をつっぱって先行しました。
私は他の人の自力に期待してレースを組み立てるので、人任せになってしまいます。前の選手が仕掛けられなくても「私は自力が出せないから自力を出しているだけで凄いな」と思います。
強いと思った選手の後ろを選択し、しっかり取り切ってうまくレースができれば理想的です。
山口:ガールズドリームレースは、荒川選手以外は動けるタイプの選手ですね。
荒川:先輩選手からもガールズドリームレースの展開についてアドバイスをいただきながら、作戦を練っています。皆さん強いので、スピードにおいていかれないように、そこだけは頑張ろうと練習しています。
山口:アルテミス賞レースは3着に入っていますし、期待されている方もいると思います。
荒川:穴をあけられるように頑張ります。
山口:今の調子はいかがですか?
荒川:悪くもなく、ものすごい良くもなく、フラットですね。いつもあんまり波はないです。
山口:この後どんな風に過ごされますか?
荒川:奈良を走ってガールズドリームレースなんですが、そんなに急には変われないと思うので今までと同じレースを心がけて走りたいです。弾みをつけられるレースができたらベストですね。
山口:奈良といわき平はバンクの特徴が全然違うと思いますが、いかがでしょうか?
荒川:はい。奈良は333バンクなので特徴は全く違いますが、私の戦法ではあまり影響は受けないと思います。気にせずいつも通り走って、確定板に入りガールズドリームレースに繋げたいです。
山口:いわき平競輪場の印象は何かありますか?
荒川:落車もしているんですが、それよりもBSから捲って、私の割にはタテ脚で頑張れたレースを覚えているので、印象は悪くないです。(補足;いわき平初出走の2017年12月でした)
山口:単発レースは2年ぶりですが、緊張感はどうですか?
荒川:2年前のアルテミス賞レースの時には、普段の開催では会わないS級S班の選手や男子のトップ選手がたくさんいて圧倒されました。でもその雰囲気は味わえているので、少しは落ち着いて入れると思います。
山口:それでは最後にオッズパーク会員の方へガールズドリームレースの意気込みをお願いします。
荒川:いつも通り車券に貢献できるようなレースを心がけて、そして投票してもらった5,081票を力にかえて頑張ります。
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。
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※写真提供:公益財団法人 JKA
第72回高松宮記念杯競輪でGIの決勝戦に初めて勝ち上がった宿口陽一選手(埼玉91期)。
S級S班4人をはじめとする強豪メンバー相手にデビューから15年、初めてのGI制覇を成し遂げました。この優勝は自分ではなく関東勢の優勝。これからは、GIタイトルホルダーにふさわしい選手になっていきたいと話します。そんな宿口選手に、高松宮記念杯競輪の振り返り、そしてこれからの抱負も伺いました。
星野:高松宮記念杯競輪、優勝おめでとうございます。
宿口:ありがとうございます。
星野:直後は夢じゃないかと話されていましたが、今はいかがですか?
宿口:終わった次の日に西武園競輪場に行って優勝の挨拶をして、その次の日に大宮競輪場に挨拶に行って、みんなから「おめでとう」と言ってもらえてやっと実感も湧いてきました。特にいつもお世話になっている平原さん(平原康多選手・埼玉87期)から「感動した!」って言ってもらえたのは、すごくうれしかったです。
星野:優勝して気持ち的に変化はありましたか?
宿口:直後は嬉しかったけど、今はもう普段に戻っていますね。平原さんは、GIでたくさん優勝していますが、いつもその日だけ嬉しそうにして次の日には気持ちも切り替わって、次の戦いに向けて練習しています。それを間近で見ているから、自分も自然とそうなったんだと思います。
星野:今回はその平原選手が怪我で欠場の開催となりました。
宿口:そうですね。平原さんの分とまでは言えないけれど、出場できないのは平原さんが一番悔しいので関東みんなで頑張っていこうと思ってました。
星野:勝ち上がりのレースから宿口選手の状態も良さそうだなと思っていたのですが、ご自身ではいかがでしたか?
宿口:今から思えば、直前の練習でスピードもタイムも出ていましたし、選手になってから一番状態は良かったのかなと思っています。
星野:何か、要因はありましたか?
宿口:そうですね。平原さんとずっと一緒に練習をやっているんですけど、セッティング・乗り方・体の使い方など、全部、平原さんと同じようにして、それを自分なりにどうマッチングさせるか、どう自分のものにするか、をやってきました。その成果が出てきたんだと思います。
星野:そして、初めてのGI決勝に勝ち上がりましたが、メンバーを見てはいかがでしたか?
宿口:同じ関東地区のヨシタク(吉田拓矢選手・茨城107期)がいたので安心しました。そのヨシタクに前を任せて、決勝戦は戦う事になりました。レース前に二人で少し話したんですが、レースについて思っていることが一緒だったんです。それなら僕たち関東勢にも勝機があるなと。結果、その通りの展開、S級S班の中国コンビが主導権を握って、北日本勢の先頭を走っていた小松崎さん(小松崎大地選手・福島99期)が後位で粘って、もつれた所を単騎の山崎(山崎賢人選手・長崎111期)が仕掛けて行って、そこに関東勢が続く形になって、僕たちも仕掛けやすくなりました。
星野:山崎選手の仕掛けたスピードも良かったと思いますが、いかがでしたか?
宿口:確かに良かったんですけど、僕自身二日目の東の優秀競走(青龍賞)の黒沢(黒沢征治選手・埼玉113期)が北日本ラインともがきあった時のスピードの方が凄かったんです。黒沢の3番手の位置で追走していましたが、今まで体験したことのないものでした。あれがあったので決勝戦は少し気持ち的にも余裕があったのかもしれませんね。
星野:そして、直線は外のコースを突き抜けましたがあの辺りはいかがでしたか?
宿口:目の前にいるはずの人達がいなくなって、ゴール線では自分の車輪が前に出ていたので、優勝したってすぐに分かりました。最後はヨシタクと決めたい!がんばってくれ!と思って踏みました。結果、ワンツーで決まって良かったと思います。
星野:ゴール後、肩をたたきあうシーンが印象的でした。
宿口:ヨシタクから、「おめでとう」と声をかけてもらって感動しました。彼も優勝したいって気持ちで最後まで走っていただろうに。喜んでくれて、凄く嬉しかったです。
星野:これで年末の競輪グランプリに出場確定ですし、来年は競輪界のトップ選手の証、S級S班に在籍する事になりますね。
宿口:僕はまだそれに見合う選手ではないので、これからですね。自分で勝負して、今回のGIも優勝できていたら、自覚も生まれるんでしょうけれど、これは関東勢の優勝だと思っています。3,4年前、競輪選手としてどん底だった時があったんです。その時に、平原さんや周りの選手に掛けてもらえた言葉で、ちゃんとやっていこうという気持ちになれました。だからそんな仲間に恵まれたこと、そして、何年もS級S班で戦い続けている平原選手が近くにいることが、今の僕には心強いので、1つ1つ頑張っていこうと思っています。
星野:次に行われるGIオールスター競輪はタイトルホルダーとして迎える事になりますね。
宿口:もう逃げ道がないですね。一生懸命やるしかないと思っています。でも、オールスター競輪に向けてと言うより、その前にFI戦もあるので、1つ1つ目の前のレースで、しっかり走って結果を出して迎えたいですね。そして、平原さんと連携する時は大きな舞台でも前を任せてもらえる選手になりたいですね。その為にも自力型の選手としてのプライドをしっかり持って後半戦は過ごしていきたいです。
星野:優勝賞金の約3,000万は何かに使われましたか?
宿口:自分が勝ったときにご褒美として購入したものを見ると、また頑張ろうと思えるので、今回の優勝記念に、バッグかスーツケースを買おうと思っています。まあ、これも平原さんのマネなんですけどね(笑)
星野:平原選手の存在の大きさが良く分かります(笑)
では、最後にオッズパークの会員の皆さんへメッセージをお願いします。
宿口:一戦一戦頑張って走って、グランプリでもしっかり走れる選手に近づけるように、頑張っていくしかないと思っています。応援よろしくお願いします。
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※インタビュー / 星野めぐみ(ほしのめぐみ)
大阪府出身。タレント、アナウンサー、競輪キャスターとして活躍中。
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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社
松山競輪場で行われた第13回国際自転車トラック競技支援競輪(GIII)。この大会で117期で最初の記念競輪の覇者となった、広島の大型ルーキー町田太我選手(広島・117期)。その嬉しさはすでに次の闘いに向けての原動力に。目指すは特別競輪の決勝戦に勝ち進むこと。そんな町田選手に松山記念競輪の振り返りと今後の抱負について伺いました。
星野:松山記念競輪、優勝おめでとうございます。
町田:ありがとうございます。
星野:今のお気持ちはいかがですか?
町田:そうですね。直後は本当に嬉しかったんですが、今はもういつもと変わらない感じです。次のレースに向けての気持ちに切り替わってますね。
星野:今回は町田選手にとって4回目の記念競輪でした。過去3回、すべて決勝戦に勝ち進んでいますが、開催を迎えるにあたってどんな気持ちでしたか?
町田:確実に決勝戦に行きたいなと思っていました。初日からそれしか考えていませんでしたね。そして、今まで記念競輪の決勝戦はすべて9着だったので、また9着なんだろうなとも思っていました。
星野:でも、どのレースも積極的に動いていますよね。
町田:やっばり内容が良くないと次に繋がって行かないと思っているので、しっかり仕掛けたいって気持ちがありますね。デビューしてからずっと3日制の開催を走っていたので、記念競輪になると1日増えて4日間になります。4日間しっかりと先行で戦える体力がまだまだないなって感じでした。
星野:では、今回の決勝戦を振り返っていただきたいのですが、同期の菊池岳仁選手(長野117期)との対戦が注目されていました。
町田:菊池とは、競輪養成所の時から仲がいいんです。入所してから最初の記録会でお互いゴールデンキャップを取ったってのもあるかもしれません。その頃から、菊池とは自転車の話ばっかりしています。だから、お互い頑張ろうな!って走る前に話していましたし、二人でいいレースをしたいと思っていました。
星野:菊池選手も初日から積極的に戦っていましたし、どちらが主導権を握るんだろう。と思って見ていました。決勝戦はどんなレースをイメージしていましたか?
町田:そうですね。主導権をとる走りをしたいと思っていました。菊池のレースもずっと見てきているので、一瞬スピードが緩むであろう所も分かっていました。そこに向けて仕掛けていきました。
星野:その仕掛けに連携していた吉永好宏(広島80期)選手が離れてしまって、菊池選手が2番手に嵌っていました。そこから、菊池選手も踏み上げて来ましたが、この辺りはいかがでしたか?
町田:必死だったので、後ろに誰がいたのかも分かりませんでしたし、後ろから誰か来たので、合わせて踏んだ感じでした。なので、最後までそれが菊池だとは分かりませんでした。それだけ無我夢中でした。
星野:そして、117期で初めての記念制覇のゴールとなりましたね。
町田:同期の中で1番に優勝したいとか、全然思ったことがなくって、117期で一番だったから嬉しいってのはあまりないですね。それより、記念で優勝出来たことが嬉しいです。
星野:デビューして1年程ですけど、1年前にイメージしていた自分と比較してどうですか?
町田:デビューするときは、1年後はチャレンジ戦で9連勝して特別昇班でA級の1、2班戦を走っているかなと思っていたので、S級にいる事だけでもびっくりしています。それが記念まで優勝出来るなんて。
星野:さっきもおっしゃっていましたが、1つ1つのレースが結果に繋がったんじゃないですか?
町田:そうですね。1つ1つ力を出し切って走っていれば、それが結果に繋がってくると実感できました。だから、次にサマーナイトフェスティバル(GII)がありますが、そこに向けてと言うより、目の前のレースで1つ1つ力を出し切ってやっていく、これが大きな舞台でも結果に繋がるんじゃないかなと思います。
星野:そうなんですね。そして、広島には競輪界No.1の選手がいますね。環境も良いのではないですか?
町田:本当に環境には恵まれていると思います。松浦さん(松浦悠士選手・広島98期)は、僕のレースを全部見てくれていて、練習が一緒になった時とかにアドバイスもしていただいています。勉強になりますね。今回も優勝した時に「おめでとう」ってメールもいただきました。もちろん師匠(吉本哲郎選手・広島84期)からも走り方の細かい事を、教えていただいています。
星野:記念競輪を優勝して次の目標はいかがですか?
町田:やっぱり特別競輪の決勝に乗ることですね!
星野:同期では先に、特別競輪を走っている選手もいますね。
町田:同期が大きな舞台で走っているのを見ていると、すごいとしか言いようがなくて、でも刺激になりますね。自分もどこまでやれるのか楽しみになります。
星野:その為に、今、強化されている所や課題はありますか?
町田:もっとダッシュをつけていきたいですね。後は、内側を走っている選手の横スレスレを走るのが一番ゴールへの近道なんですけど、そこを走るとフォームが崩れそうになるので、大回りしてしまうんです。今はその辺りを練習をしている所です。後は師匠や松浦さんから、仕掛けるタイミングなど、人のペースに惑わされないように、自分のペースで!と言われます。それも課題ですね。
星野:ライバルはいますか?
町田:石原颯(香川117期)です!
星野:即答でしたね(笑)
町田:彼は香川県の選手で地区も近いですし、レーススタイルも良く似ているのでお互い意識し合ってます。彼が奈良記念の決勝戦に勝ち上がった時の取材でも、「町田くんは、記念で決勝9着が続いているので僕はそれ以上の着になれるようにがんばります」と答えてましたから(笑)良いライバル関係だと思っています。
星野:同期で切磋琢磨して、特別競輪でも活躍されるのを楽しみにしています。では、最後にオッズパークの会員の皆さんへメッセージをお願いします
町田:いつも応援ありがとうございます。これからも一戦一戦、力を出し切るレースをしていきます。そして、また優勝できるように頑張っていきますので変わらず、応援をよろしくお願いします。
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※インタビュー / 星野めぐみ(ほしのめぐみ)
大阪府出身。タレント、アナウンサー、競輪キャスターとして活躍中。
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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社
今年に入ってここまで優勝7回、6月末現在の賞金ランキングは7位にいる山原さくら選手(高知104期)。
先日行われた松山GIIIで初めて4日制のレースを経験しました。その振り返りと、この後行われるビッグレース、ガールズケイリンフェスティバルとガールズケイリン総選挙で8位に入りアルテミス賞レースにも選出、そちらへの意気込みをお伺いしました。
山口:先日行われた小倉ナイターでは優勝おめでとうございました。
山原:ありがとうございました。
山口:以前のお話では、小倉は山原選手にとって特別な思いのある競輪場だということですが、優勝はいかがでしたか?
山原:小倉は20回以上レースに参加しているんですが、先日の優勝でやっと3回目の優勝だったんです。本当に少ないんですよ。
ガールズの選手の中では小倉を走っている回数はダントツで多いんですが、なかなか優勝に結びつかなくて・・・。自分ではいつも通りリラックスして臨んでいるつもりが、「お世話になっているから勝ちたい」と意識してしまう部分があったみたいです。
復帰以降では小倉の優勝は2回目で、前回走った時からは少し空いたので今回の優勝は嬉しかったですね。もちろん他の競輪場でも優勝は嬉しいんですが、よりいっそう嬉しさが増しますね。
山口:2走前は松山GIIIでの4日制のレースでしたが、終わってから小倉へはどのような感じだったんですか?
山原:初めての4日制のレースだったので、終わった後は疲れが抜けなくて苦労しました。次の小倉へ向けて練習をしていたんですが、少しオーバーワーク気味できつかったです。疲労が抜けないまま練習していたので、少し体が重いまま臨んだ小倉でした。
山口:万全ではない中で臨んでの優勝は、手応えはありましたか?
山原:そうですね。優勝できて良かったです。
山口:初めての4日制、松山の開催を振り返っていかがでしたか?
山原:4日間のレースはしたことがなかったので不安はありました。年に何度かはガールズケイリン4日制のレースがありますが、私は斡旋されておらず、正直な気持ちを話すと「4日制のレースは私には無理そうだから、斡旋がなくてラッキーだった」と思っていました(笑)。
でも、松山は地元地区だし「ここで4日制、入るかもしれないな」と心構えはしていたので、なんとか大丈夫でした(笑)。未知との遭遇ではないですが、入って走ってみないとどんな状態になるのかわからないなと思って参加しました。
山口:勝ち上がりも普段とは違い「準決勝」が入ってきます。緊張はしましたか?
山原:初日からかなり緊張していました。いつもは発走機につく前に緊張のピークがきてその後は落ち着き、その場の雰囲気やお客さんの感じなどを確かめたり「よし、やってやろう」という気持ちになるんですが、今回は発走機についた後も震えが来たり、緊張していましたね。
山口:そうだったんですね。日程が1日増える、というのは緊張感もそんなに増すんですね。
山原:地元地区で頑張りたい、結果を出したいという気持ちもありましたね。応援してくださる方、見に来てくださる方へ向けて「少しでも良い着が取れるように頑張ろう」と、自分の中では今までで一番くらい緊張していました。
山口:そんなプレッシャーがかかる中、連勝で準決勝へ勝ち上がりました。
山原:初日はとても感触が良かったんですが、逆に2日目は全然力が入らなかったんです。
山口:高木佑真選手(神奈川116期)の上を捲っていく時ですか?
山原:そこもなんですが、スタート直後からすごく重く感じました。初日とは全く違ったので、その違いを準決勝以降どう修正しようかなと思案していました。
山口:決勝は残り1周あたりで山原選手を含めて各選手が仕掛け合う展開でしたね。
山原:初めての4日制だったので最終日の体力の残り方も全く予想ができず、疲労感の中で走っていました。決勝メンバーも強い選手がたくさんおり、後方になってしまっては私の脚では良い着は取れないため、残り1周のHSで仕掛け、できるだけ前にいようという作戦だったんです。
ちょうど柳原真緒選手(福井114期)の仕掛けが見えたので出させないように突っ張ったんですが、出られてしまいました。突っ張りきれなかったのが勝てなかった原因だし、今後強化するべき点ですね。
山口:その後お疲れの状態で小倉での優勝があり、次は函館でのガールズケイリンフェスティバルです。山原選手にとっては久しぶりのビッグレースですね。
山原:そうですね。最近は少しずつ優勝も増えているんですが、なかなか自分では手応えは感じていませんでした。次のガールズケイリンフェスティバルへは期間も少し空くので、そこへ向けて試していることもあり、自分の手応えを感じない原因もこの数場所でわかってきました。あとはそれをどこまで消化して調子を上げていけるかが課題です。
山口:ナイター開催が続くのはどうですか?
山原:まったく問題ないです。
山口:函館のイメージはいかがですか?
山原:2015年のガールズケイリンフェスティバルで決勝3着に入りました。その時がビッグレースで初めての確定版だったので良い思い出があります。
山口:2019年11月から約半年の戦線離脱があり、復帰して二度目のビッグレースへというお気持ちはいかがですか?
山原:復帰した直後は「いつかはビッグレースも走れると良いな」という思いがありましたが、なかなか調子も上がっていかなかったので、走りたいという憧れと「もうビッグレースに出場するのは無理なんじゃないか」という諦めの気持ちと両方ありました。
2020年5月に復帰して4場所目で優勝はできたんですが、その時自分で感じていたのは「このままではビッグレースでは通用しない」ということでした。11月の競輪祭でのオッズパーク杯ガールズグランプリへのトライアルレースに出場が決まった時も、走れて嬉しい気持ちと、「脚が無い私が走っていいのかな、参加して良いのかな」という不安の両方がありました。
でも実際に走って、周りの選手は男子も女子も本当に強い選手ばかりだし、グランプリ出場を目指して最後まで諦めない姿を間近で見て、久しぶりにビッグレースのピリッとした空気感を思い出しました。そこで「もう一度私もあそこへ行きたい」と、悩んでいた気持ちが吹っ切れました。
山口:そんな思いがあったんですね。先日今年のガールズケイリン総選挙の結果が発表になり、8位でアルテミス賞に選出されました!結果を見ていかがでしたか?
山原:めちゃめちゃ嬉しかったです!入れたら良いなとはもちろん思っていましたが、アルテミス賞に走れたとしてももっとギリギリでの選出だと予想していたので、まさか8位とは。
去年は戦線離脱からの復帰直後だったので、総選挙投票の権利があるかどうかも確認していませんでした。圏外から上位に戻るのは大変だと昨年痛感していましたし、8位だと去年までと同様ならおそらく1番車でアルテミス賞を走らせてもらえると思います。ビッグレース(単発レース)での1番車は走ったことがないのでそれが嬉しいですね。
山口:6月末現在では、賞金ランキング7位です。それについてはいかがですか?
山原:ファンの方が教えてくださっていつも知ります(笑)。この後はガールズケイリンフェスティバルやオールスター競輪でのガールズドリームレース、アルテミス賞レースと大きいレースが続くのでそこの結果で一気に順位は入れ替わる可能性があります。一戦一戦積み重ねていくようにはしていますが、私は気にしすぎてしまうと良くないタイプなので、ほどよく緊張感を持っていきたいですね。
山口:山原選手ご自身もビッグレースに走りますもんね。
山原:はい、まだまだチャンスはあると思うので一戦一戦頑張りたいです!
山口:現在393勝ですが、400勝へ向けてはいかがですか?
山原:休んでいた期間もあったので、自分では思いのほか早く近付いてきたな、という感じです。記者さんやファンの方からも「もう少しで400勝だね」と言ってもらうことも最近増えました。そうやって気にしてくださっている方がいるからには、早く達成したいなと思います。
山口:現在の調子や状況はいかがですか?
山原:今は地元で街道とバンクと分けながら練習をしています。良い感触もありますし、調子も上がっていると思います。
山口:ありがとうございます。では最後にオッズパーク会員のファンの方へメッセージをお願いします。
山原:いつも応援ありがとうございます。コロナの影響で無観客開催が続いたりして、なかなかファンの方に直接レースを見ていただけなかったり、総選挙ファン投票のお礼を言ったりできないんですが、たまにお客さんが入れる時に、私への応援が聞こえると「ここまで一生懸命頑張ってトレーニングしてきて良かったな」と思えます。
私は皆さんへ恩返しできる機会が少ないですが、まずは次の函館・ガールズケイリンフェスティバルで少しでも応援してくださる方に笑顔をお届けしたいです。
そして今年は皆さんの投票のおかげでアルテミス賞に選んでいただけました。このレースはファンの方の投票が無いと走れないレースなので、ビッグレースの中でも特にこのレースを走れることを誇りに思います。結果で恩返しできたら良いなと思っているので、これからも頑張ります。
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。
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※写真提供:公益財団法人 JKA
腰椎骨折という大ケガを克服し、6月に福井競輪場で行われた大阪・関西万博協賛競輪(GIII)にて優勝された柴崎淳選手(三重91期・34歳)にお話を伺いました。
大津:優勝おめでとうございます。
柴崎:ありがとうございます。
大津:優勝したお気持ちはいかがですか?
柴崎:復帰して約6か月でグレードレースを優勝できるとは思ってなかったので正直驚いています。
選手になってから一番辛い怪我だったので。
選手の骨折は鎖骨とかが多いんですけど、背骨の椎体の一つが折れるということはなかなかなくて、本当にあの時期は地獄でしたね。
大津:選手生命まで考えるほどの怪我だとお伺いしました。
柴崎:骨盤骨折・大腿骨骨折・腰椎骨折と、この三つだけは絶対にやりたくないって思っていました。
競輪の上位クラスで戦っている選手でも、骨盤骨折などされた方がいるんですが、そこを折ってしまうと、どうしても今までどおりのパフォーマンスに戻すのは難しいんです。
だから、そこだけは折っちゃいけないと考えてました。
大津:診断された直後はどのようなお気持ちだったのですか。
柴崎:選手生命が終わったと思いました。
「もう選手やめようかな。」って。
大津:そこから自分を奮い立たせて今一度レースと向き合うきっかけは何だったのですか?
柴崎:嫁さんにはもう限界だからやめようって言ったんですが、もう一回頑張ってやってみたらって背中を押してもらいました。
後は同期の存在ですかね。同期からけっこう連絡がきたんですよ。その中で唯一ボクが弱音を吐いたのが菅田壱道(宮城91期)でしたね。
大津:菅田さんとはどういうお話をされたのですか
柴崎:もう心が折れた、やめようかなって言いました。そしたら勇気づけられるような言葉をたくさんかけてもらったんです。
菅田とは高校時代からずっと一緒に自転車競技をやってきて、ましてや同期で競輪界でも一線級でやってきました。
その菅田からもう一度頑張ろうってかけてもらった言葉で、自分の気持ちが切り替わりましたね。
大津:12月28日の平塚競輪場で約3か月振りの復帰戦となりました。
柴崎:まだ完治してない中で無理にレースに復帰したんですよね。お医者さんからは反対もされました。折ったところがところですから。
レースを走るということは再度落車することもあるじゃないですか。もしもう一度落車してしまうと歩けなくなる可能性だって出てくると言われて怖かったんですが、自分の中で休みがあまり長いとダメだなというのもあったし、自分の身体は自分が一番よく知っているので、感覚的にいけそうだなと判断して走りました。
大津:レースにのぞむ怖さはなかったのですか?
柴崎:怖さはありました。ただ、発走台について号砲が鳴ってからはそんなことは考えてられないんで、走ってしまえば忘れましたけど、一走目はやっぱり怖かったですね。
大津:復帰して4場所目の小倉では完全優勝がありました。
柴崎:こんなにも早く優勝できるのかって僕自身が一番びっくりしました。寒い時期だったのですが、ドームだったので暖かくて初日に走った段階で身体が動くなって感覚はありました。そして完全優勝したことでこのステージでもまだ戦えるんだっていう自信になりました。もっと出来ないと思ってたんです。
自転車って独特な姿勢なんで、ああいうところを骨折してしまうと身体への負担が大きくて思うように動かないっていうのも思ってましたし、その中で結果が残せたのは大きかったです。
大津:大阪・関西万博協賛競輪(GIII)にお話を移しますが、今回はシリーズリーダーとして迎える一戦でしたが、どのようなお気持ちで福井に入られたのですか。
柴崎:得点トップというのは知ってましたし、人気になるだろうとも分かっていたのでお客さんの期待に応えられるように走ろうと思っていました。
大津:中部のメンバーを見ると山田諒選手(岐阜県113期)や吉田茂生選手(岐阜県98期)がいましたが、シリーズ通して番手を回る機会が多い想定はしていましたか。
柴崎:それまでのレースも番手周りの競走が続いていたのである程度イメージはしていました。
大津:初日は山田選手との連携でしたが振り返ってはいかがですか。
柴崎:初日は前を任した山田君が内で被ってしまうレースだったのですが、あのような展開でも自分で活路を見出していかなければならないんですが、何もできずに終わったのでお客さんに申し訳ないなって感じました。
大津:2日目は吉田選手マークの競走で、相手は新人の青野将大選手(神奈川117期)でしたね。
柴崎:あのレースは吉田君が完璧な運びを見せてくれました。吉田君もロングな距離で行く気満々だったのですが、相手が相手だったのでそこは冷静に気持ちを落ち着かせて良いタイミングで仕掛けてくれました。結果ワンツースリーだったので良かったです。
大津:準決勝戦は初日に続いて山田選手との連携でした。好調な末木浩二選手(山梨県109期)や佐伯亮輔選手(岡山県113期)との対戦はどのようにイメージしていましたか。
柴崎:本当は作戦とは違ったんです。後ろから抑えに行った時に中団で止まったのは想定外だったんですが、彼の中で初日の分があったので、ああいう仕掛けになったんだと思います。そこから無理やり仕掛けてくれたのですが、山田君の先行がかかり切ってなくて、その中で後ろから佐伯君が捲りに来たので、これはマズいと思って縦に踏ませてもらいました。
準決勝戦ですし、僕から売れてたというのもあったので人気に応えないといけないという思いで番手から出ましたね。
大津:決勝戦は吉田選手を先頭に番手が柴崎選手、三番手が地元の鷲田佳史選手(福井88期)。
相手の野田源一選手(福岡81期)は前場所の岸和田の決勝戦に続いての対戦となりました。(岸和田では吉田-柴崎の連携を野田が捲り優勝)
野田選手に対する意識はありましたか。
柴崎:それはめちゃめちゃありました。
大津:その中で決勝はどのような作戦でのぞまれたのでしょうか。
柴崎:前受けから攻めるイメージだったんですが、スタートで野田さんが凄く早くて、後ろ攻めになった段階で吉田君の判断に任せてました。
大津:勝負所を振り返っていただけますか。
柴崎:吉田君がジャンでカマシて先頭に変わったんですが、最終ホームで後ろを見た時に野田さんが凄く近くにいるのを確認したので、絶対に野田さんが飛んでくると思い、そこだけに意識を集中していました。捲り合戦になった時に野田さんが自分の後ろに入ったのは分かってなかったんですが、最後の2センター辺りで後ろを見た時に、鷲田さんの自転車の色とは違う自転車が見えたのでそこで気づきました。
大津:真後ろに野田選手がいると分かった時はどんなお気持ちだったのですか。
柴崎:前場所の岸和田で完全に踏み負けたっていう意識が残っていて、絶対に野田さんは伸びてくると思っていたので、そこは油断せずにゴールまで目一杯踏み込みました。
大津:ゴールした瞬間のお気持ちは覚えてらっしゃいますか?
柴崎:率直な感想は「やった、野田さんに勝った」です(笑)
前場所で負けてたので、同じ相手に同じようなメンバー構成で負けてしまうというのはプロとして恥ずかしいことですがトラウマにもなってしまいますから。
大津:これまでのGIII優勝は全て自力の走りでしたが今回は後輩に前を任せての優勝でした。この辺りの気持ちの違いはありますか。
柴崎:自分が今まで積み重ねてきたじゃないですけど、若い時でもラインの為に果敢に逃げていたりもしていたので、そういうのを感じ取ってくれたのが今回の吉田君であったり山田君でした。そこに関しては本当に嬉しかったです。
大津:今後の目標を教えていただけますか。
柴崎:GIを優勝することです!怪我をする前からそれは常に思っていたので。
怪我をして一度心が折れかけてしまったんですが、もう一回GIを目指してやろうという気持ちで今は練習やレースに臨んでいます。
高松宮記念杯競輪で同期の宿口陽一選手(埼玉県91期)が優勝して刺激もかなりもらいました。
大津:やはり同期の存在とは大きいんですね。
柴崎:めちゃくちゃ刺激になりますよね。昨日も本人と電話で喋ったんです。めっちゃテンション高かったですよ!「やっちゃったよ。」みたいなこと言ってましたもん(笑)
なんか陽一さんがゴールした瞬間に本当に思ったことは「オレじゃダメだ」ってことだったみたいです。91期の中で壱道か僕が先にGIタイトルを獲ってくれないとって思ったらしいです。
陽一さんは僕ら二人を追いかけてじゃないですけど、目標にここまで頑張ってきたってのを言ってくれたので、その中でまさか陽一さん本人が先にタイトルを獲るなんて自分が一番びっくりしてるって言ってました。
そういうことを思ってくれるのは本当にありがたいですよね。
大津:それでは最後にオッズパークの読者の皆様にメッセージをお願い致します。
柴崎:今後も自分らしい走りをして一つでも多く車券に絡めるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
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※インタビュー / 大津尚之(おおつなおゆき)
ソフトな見た目と裏腹にパワフルで安定感のある重低音ボイスが魅力。
実況、ナレーション、インタビュー、俳優など活躍の場は多岐にわたる。
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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社