
黒川京介が同期のライバルをくだした
朝から雨が降り続けた開催最終日は、今節初日に続いての重走路で実施された。3連単の人気は黒川京介が中心、佐藤摩弥の首位にも票が集まった。
予選中からスタート切れていた早津圭介が0ハン2車並びの内枠から大きく先行。雨走路の連対率が低い重富英雄や平川博康は頑張っていたが徐々に離され、30線3車並びの最内枠から先行した泉田修佑がどんどん番手を上げていく。
黒川京介は、スタート後に加速の付かなかった10メートル前20線の中野憲人をよけるように大きく回って、泉田に続く2番手発進。1周回3コーナーで同ハン佐藤摩弥に半車身ほどインに入られそうになったが、グリップを開け足して前へ出させなかった。ここが勝敗を分けるポイントのひとつになった。
泉田は順調に番手を上げていくと3周回ホームストレッチで早津圭を捌いて先頭へ立つ。しかし2周目あたりから影を踏むようにマーク追走していた黒川が5周回バックストレッチで豪快に捲って首位。4月20日の川口デイレースぶりとなる通算23度目の優勝を飾った。まだ5月に入ったばかりだというのに早くも今年7度目のVは驚異的だ。今月下旬の地元ナイターG2『川口記念』への良い足掛かりを作れたといえよう。
文/鈴木