村瀬月乃丞、帆景岬の逃げに注目!
まさに開催ラッシュの飯塚オートだが、今回のミッドナイトは5日間のロングシリーズ。SG開催と日程が重なっているのでS級はいないが、若手の中で成長を見せている選手もいるのでレースは白熱する。
前回のミッドナイトで優出していたのは中原誠と稲原瑞穂。中原は今年、なかなか調子が上がらないでいたが、9月後半から徐々に状態が良くなり、前走で今年初優出となった。結果は5着だったが、予選準決ではスピードが出ていたので、この流れを大事にしたいところ。稲原瑞は6着。優勝戦では好スタートを決めて2番手で粘っていたが、最終コーナーを立ち上がってから車が滑り、大きく着を落としてしまった。その滑りがなければ準優勝だっただけに悔やまれるが、車の動きはかなり良さそうだった。その前の節からの良い流れが続いている。
前々回の飯塚で準優勝だったのは北原岳哲。前を走る竹中修二を捕まえられなかったが、試走タイムは一番時計タイが出ていたし、ここ4節は上位着でまとまっている。1級車に乗り換わってから着実に力を付けている一人だ。その優勝戦には藤川竜も乗っていた。その後の節では思うような結果にならなかったが、藤川竜も確かな成長を見せている。
最も若手の36期では村瀬月乃丞と帆景岬に注目。村瀬は最近、上がり40を切るタイムをマークしている。10月5日に初優勝を決めてからは自信を持って走れている様子。それに成績も伴っている。2級車だけに、多くの車を交わすレースでは苦戦するケースもあるが、2車か3車ぐらいなら捲って抜け出せる。もちろん、いきなり独走に入れるようなら後続を突き放せる。帆景は散発的に好走を見せることはあったが、前走ではコース取りがだいぶ安定していた。上がりも426の自己最高タイムを叩き出した。これからもっとこの数字を上げていくだろう。
中堅の域に入りつつある中では東小野正道と桜木公和が活躍しそう。東小野は前走の最終日は欠車になったが、準決までの動きは悪くなさそうだった。絶頂期ほどのキレはないが、今の状態でも今回のメンバーなら実力上位。強気な仕掛けで車群を縫っていく。桜木も攻めの積極性は上位級。近10走はほぼ車券に絡めているようにエンジンは好仕上がり。際どい突っ込みを見せてくれるだろう。
内山雄介や町田龍駿は車の伸びがそこそこ良い。内山雄は無理な仕掛けをする方ではないが、エンジンが良い時は車なりに番手を上げていける。町田は成績が安定しない方だが、時折り見せる大駆けは魅力。穴党向けと言えるかもしれない。
※11月2日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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東小野 正道〔飯塚 A-56(25期)〕
内山 雄介〔飯塚 A-96(30期)〕
桜木 公和〔飯塚 A-120(24期)〕
村瀬 月乃丞〔飯塚 A-206(36期)〕
稲原 瑞穂〔飯塚 A-225(33期)〕
中原 誠〔飯塚 B-33(26期)〕
北原 岳哲〔飯塚 B-37(35期)〕
帆景 岬〔飯塚 B-97(36期)〕