久しぶりとなる川口オートの開催!
川口オートは7月3日以来の開催。約5ヶ月間の施設改修工事を終え、再び走路で熱いバトルが繰り広げられる。月末にはスーパースター王座決定戦が控えており、そこに出場する選手にとっては、少しでも良い状態で臨めるようにセッティングに苦慮する。
今回の注目株は青山周平。前走の飯塚GIでは優出し5着。優勝戦は重走路で、展開面も苦しくなり厳しいレースになったが、準決までの良走路では連日30を切る試走タイムが出ていた。エンジン自体は高い位置にあるので、今回も当然の優勝候補。
対する地元勢は若井友和がランクトップ。前走の飯塚GIでは思うような結果を残せなかった。エンジン的にはもう少し欲しい状態だったが、決して大崩れしているわけではない。今回は久々の地元で整備面でもやりやすい。しっかりとエンジンを上向かせてくるだろう。ランク次位は中村雅人。前走は飯塚GIだったが、ここでは準決3着。惜しくも優出はならなかったが、シリーズ中はオール車券絡み。エンジンは安定しているし、走りの方も中村らしい捌きが見られていた。平田雅崇も前走は飯塚GI。準決は4着だったが、シリーズ中は1着2本があったり、良走路では試走タイムも出ていた。佐藤裕二も前走の飯塚GIではシリーズ中に2勝を挙げていた。
中山光は前走が伊勢崎だった。ここでは準優勝の結果。優勝戦では試走28が出ていたし、レース中盤から後半にかけて鋭い追い上げを見せていた。同期の小林瑞季は前走が浜松一般開催。初日、2日目と連対発進だったが、準決からはやや失速。それでも試走タイム自体はしっかりと出ていた。
外来S級は他に長田恭徳、丸山智史。長田は前走が地元だったが、ここではオール連対の準優勝だった。以前の軽い不調からは少しずつ調子が上がっており、本来の走りが戻ってきた印象。丸山は前走が飯塚GI。随所で見せ場を作れていたが、エンジン的には日替わり状態。安定させることが急務か。
A級では新人の佐藤励に注目。前走の伊勢崎で優勝。それも4日間のシリーズでオール連対だった。ハンデを背負ってのレースは2級車にとって試練だが、レース中盤までに抜け出して独走。自分の勝ちパターンに持っていけていた。その時は最重ハンの20M前だったが、今回はハンデの変動があるのかどうか。最重ハンの10Mに重化されると、さすがにレース展開は厳しくなるが、それでも大型新人の佐藤励なら克服するか。仲田恵一朗と押田和也は前走の地元で優出しての参戦。良い流れで今回に入れる。
※11月30日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
若井 友和〔川口 S-5(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
小林 瑞季〔川口 S-19(32期)〕
平田 雅崇〔川口 S-20(29期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-23(24期)〕
中山 光〔川口 S-38(32期)〕
長田 恭徳〔山陽 S-32(32期)〕
加賀谷建明が圧巻の走りでメモリアルV!
浜松オートで行われていたGIIオートレースメモリアルは、川口の27期・加賀谷建明が制した。トップスタートからブッチ切りの走り。前走の飯塚GIに続いて記念レースで連続優勝を成し遂げた。
試走は鈴木圭一郎が一番時計で26。高橋貢が28、金子大輔が29、加賀谷が30、岩崎亮一と荒尾聡が31、佐藤貴也が32、竹谷隆が34だった。
10Mオープンのスタート争いは、4枠から加賀谷が飛び出していく。これに一つ外の佐藤貴が乗って出る。2枠の岩崎は踏ん張って3番手発進。高橋貢もまずまずのスタートを切った。
いきなり先頭に立った加賀谷は序盤からペースを上げていく。佐藤貴の追走に岩崎が仕掛けの機会をうかがう。2人が軽く競り合う間に加賀谷は大きなリードを作っていく。鈴木圭は7番手発進から徐々に車を押し上げていく。佐藤貴の抵抗にあいながらも鈴木圭は進んで行ったが、2番手に立った時には先頭の加賀谷はセーフティーリードを作っていた。そのまま加賀谷が押し切り先頭ゴール。
加賀谷は先行逃げ切りの王道パターンで勝ち切ってみせた。爆発的なスタート力と圧倒的な独走力が加賀谷の持ち味。その両方を今回の優勝戦でいかんなく発揮してみせた。加賀谷の真骨頂とも言える走りだった。この後は地元で2節、一般開催で走り、そしてスーパースタートライアルに出場となる。この勢いを持続させたまま、地元の走路に合うセッティングが見つかれば、年末は大注目の存在になるかも。
鈴木圭一郎が初代メモリアルの王者に!
浜松オートで行われているGIIオートレースメモリアルは優勝戦のメンバーが出揃った。重走路の準決で好成績を残した8名による戦い。ハンデ構成は10Mオープンになった。枠順は最内から竹谷隆、岩崎亮一、金子大輔、加賀谷建明、佐藤貴也、高橋貢、荒尾聡、鈴木圭一郎。
まずはスタート想定。10Mオープンとなると内枠が断然有利。最内の竹谷の先行も考えられるが、外枠にスタート巧者が多く揃い、1コーナーに飛び込むまでに包まれる恐れがある。ここは2枠の岩崎が先行するとみた。それに加賀谷、佐藤貴、荒尾、鈴木圭が続いていくか。
岩崎の逃げでレースは始まる。今節は良走路で2走しているが、3着が一杯でタイムの面でも8周回先頭を守れるかどうか。誰かが道中で交わしにいきそう。その一番手は加賀谷。優勝戦では2番手発進が望めそうで、早い段階から岩崎と一対一の態勢を作れる。加賀谷は初日に良走路で1着を取っており、上がりタイムもそこそこ出ていた。エンジン的には十分だろう。佐藤貴、荒尾もレース序盤で好位を取れれば優勝争いに参加できそう。しかし、当ブログでの本命には鈴木圭を挙げる。
10Mオープンの大外に置かれているが、スタートで内枠勢を何車か置いて出ることは可能。エンジンの仕上がりも申し分なく、初日には強烈なタイムをマークしている。更にここまで負けなしの4連勝。好リズムのままレース序盤から鋭い仕掛けを連発し、8周回を終えるまでには先頭に踊り出そうだ。相手は加賀谷。2番手発進、もしくはトップスタートまで狙えそうで、独走に入ればハイペースの逃げに持ち込むことができる。前走の飯塚GIに続いて連続で記念優勝も十分ある。
次に岩崎。やはりスタートで先手を奪えそうなのは大きな魅力。序盤で大きなリードを作り、後続が激しく競り合うようなら、そのまま押し切りもあるだろう。そして佐藤貴。5枠に置かれているが、3番手までにはスタートで出て行きそうで、前を走る選手がリズムを掴む前にインに突っ込んでいく可能性もある。先頭に立てばコースを抑えつつ車速に乗せる走りで後続を封じ切るかも。最後に金子。スタートで枠ナリ発進を切ることが条件になるが、金子も今節はここまで負けなしの4連勝。気合が入っており、エンジンの仕上がりも良好だ。
◎鈴木圭一郎
○加賀谷建明
△岩崎亮一
△佐藤貴也
▲金子大輔
緒方浩一、金山周平が優勝後の参戦!
今回の山陽オートはミッドナイトだけに参加選手は多くないが、好調な選手が数名おり、シリーズを盛り上げていきそう。注目の選手を挙げていく。
地元のS級は3名参加予定。その中でランクトップは岡部聡。前走も地元で走っており、そこではしっかり優出していた。優勝戦は10Mに3車並んだ最内に入ったが、スタートで外枠の選手に行かれてしまい苦しい展開に。そこから追い上げていったが5着の結果だった。しかし、予選準決は3走して1着2本の2着1本。優勝戦でも試走タイムは出ており、エンジン面は良い部類。今回出場する中では実績断然なので、再び優勝戦まで駒を進めてくるか。
他の2人は浜野淳と前田淳。浜野は前走が飯塚GIだったが、成績としてはイマイチだった。一応、準決までは進んでみせたが、エンジン的には上積みが必要な状況。前田はここ2節飯塚で走っているが、エンジン的には中堅。決して悪くはないがもう少し上向かせたいところ。川口からS級として来場するのは大木光。ここ3節は飯塚で走っていた。その中にはSGやGIも含まれているが、何度か見せ場は作れており、エンジン状態は悪くない。
前走で優勝しての参戦は緒方浩一と金山周平。緒方は前走の地元で優勝。この時は最重ハンの10M前に置かれていたが、4車並びの0ハンからトップスタートを決めると、そのまま先頭を譲らずゴール。試走タイムも出ていたし、スタートも切れているので今回からハンデが重化しても心配はなさそう。金山は前走の地元で優勝。優勝戦では試走タイムがイマイチだったが、最重ハンの20M前の位置を生かし速攻を決めてみせた。今回からハンデ重化は避けられないが、勢いがある今なら克服も可能。
他に好調なのは春本綾斗、深谷俊太、野本佳章といったあたり。春本は前走の地元で優出し3着。優勝のチャンスもありそうだったが、緒方にスタートで行かれて好展開を作れなかった。それでも予選準決はオール連対で通過しており、調子は上がっている様子。同じ優勝戦には深谷も乗っていた。結果は6着だったが、その前の地元でも優出しており、良いリズムに乗れている。野本は前走の地元で優出し6着。3節前には優勝を飾っており、大きな流れで言えばエンジンは高い位置で保てている。
山田真弘、掛川和人は前走の飯塚GIで存在感を示していた。大月渉は走りがムラ傾向ながら、つぼにはまった時のパワーは脅威。B級では角翔太郎が着実に力を付けており、レース結果にもつながっている。
※11月26日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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岡部 聡〔山陽 S-39(19期)〕
浜野 淳〔山陽 S-40(24期)〕
前田 淳〔山陽 S-43(27期)〕
大木 光〔川口 S-37(28期)〕
緒方 浩一〔山陽 A-47(30期)〕
金山 周平〔伊勢崎 A-93(27期)〕
春本 綾斗〔山陽 A-146(31期)〕
深谷 俊太〔浜松 A-100(34期)〕
新設GIIオートレースメモリアルが開幕!
11月26日から30日まで浜松オートでGIIオートレースメモリアルが始まる。予選3日間を戦い終えたら、元船橋を含めた各地区の得点上位8名が各地区別の準決に進出。そこで1着の6名と、2着の中から予選中の得点上位2名が優勝戦に進出。地区対抗戦の様相を呈したシリーズとなる。
開催地区の浜松はタレント豊富。全国ランク1位の鈴木圭一郎は前走が飯塚GIだった。予選道中はオール連対で進めたが準決は3着で優出はならなかった。それでも最終日は白星で締めていたのでエンジン面は問題ない。その飯塚GIで優勝戦まで進んでいたのは木村武之と鈴木宏和。木村はエンジン上々。走りの方も切れ味十分で、今は記念レースでも通用する状態。鈴木宏は重走路の優勝戦こそ8着だったが、そこまでの4走は全て1着。武器のスタートが切れているし、道中の捌きや独走時のスピードも磨きがかかっている。金子大輔、佐藤貴也の29期コンビもエンジン自体はまずまずといったところ。
飯塚GIで見事に優勝したのは加賀谷建明。予選中からスタートが切れていたしスピードもよく出ていた。優勝戦は重走路ではあったがブッチ切りの走りを披露した。久々の実戦だったが、エンジンも乗り手もいきなり最高潮に持っていけていた。今回は記念レースでの連続優勝がかかっている。川口地区のランクトップは永井大介。前走の飯塚GIでは準決6着だった。ただし、他の4走は1着2本を含むオール車券絡み。ある程度の仕上がりにはなっている。フレッシュな黒川京介にも注目したい。
伊勢崎からは高橋貢が来場。前走の地元では優勝戦まで進み4着。その前はSGで走っていて、ここでもしっかりと優出していた。シリーズを通してしっかりとエンジンを仕上げてくる技量はさすがのひと言。早川清太郎は前走の飯塚GIの3日目に落車。それ以来のレースになるので、初日の試走には特に注意を払いたい。吉原恭佑は前走の地元で優出しての参戦。勢いはある。
飯塚は荒尾聡がランクトップ。前走は地元GIだったが、思うような結果が出なかった。ずっと足回りの不安が解消されなかったようだが、今回はそれが直っているかどうか。直ればパワーある走りを見せられる。浦田信輔はそのGIで優出し3着。今でも絶好調時の動きではないが、かなり走りの鋭さは戻っている印象。強烈な突っ込みに期待できる。有吉辰也はGIの準決で5着。それ以外は3勝を含むオール連対。エンジンの仕上がりは悪くない。
山陽は松尾啓史が好調。前走は飯塚GIだったが、ここではしっかりと優出していた。重走路の優勝戦は6着だったが、予選準決のレース道中は松尾らしいキレのある走りが見られていた。それが可能なエンジン状態なのも頼もしい。丹村飛竜は前走の地元では優出したものの被害で落車。不安残りではあるが、そこまでは3連勝を決めていたように本人の動き自体は良かった。落車による影響がなければ今回も楽しみ。
※11月24日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-13(29期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-17(32期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-16(27期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-14(26期)〕