小林瑞季がGI2度目の優勝を達成!
川口オートで行われていた第70回GI開設記念グランプリレースは、地元の32期・小林瑞季の優勝で幕を閉じた。小林瑞はこれでGI2度目の優勝。一流レーサーへの階段を着実に上り始めている。
良走路で行われた優勝戦。試走タイムは鈴木圭一郎と青山周平が一番時計で27。次いで木村武之と永井大介が28、小林瑞季と加賀谷建明が29、中村雅人が30、大木光が32だった。
10Mオープンで肝心のスタート争いは2枠から小林瑞が先行。大木は何とか踏ん張り2番手を死守。加賀谷、木村武、中村雅、青山と続き、永井は遅れてしまう。
いきなり独走に入った小林瑞はペースを上げていく。後ろでは加賀谷が大木を交わし2番手に付ける。青山も素早い攻めで3番手に付ける。加賀谷が小林瑞に追走している間に、後ろでは木村武が青山を逆転し、3番手に付ける。その後はし烈な先頭争いが演じられた。加賀谷が小林瑞のインに入るが、すぐさま小林瑞が加賀谷を差し返す。これが何度も繰り返され、木村武は仕掛けのタイミングが掴めないでいる。そうこうしているうちに小林瑞が先頭でゴール。木村武も最後は迫ってきたが、加賀谷が2番手を守り抜いて準優勝。
このレースでは小林瑞が心臓の強さを見せ付けた。先頭を走っている時は、自分の好きなコース取り、好きなグリップ開閉ができるのでペースを上げやすい。逆に抜かれてしまうと一時的に車速が落ちるのが常。しかし、小林瑞は抜かれた後もスピードを落とす事なく、逆転の差しを狙い続けた。なかなかできる芸当ではないし、精神面も強くないと気持ちが折れてしまうもの。走りの技術は確実に上達しているし、レーサーとしてのハートも成長が感じられた一戦だった。
好調の鈴木宏和がこのまま驀進しそうだ!
今回の浜松オートは3日間の短期決戦。S級は地元から3人出場予定で、その中でも鈴木宏和が絶好調。このままのリズムで今シリーズをけん引しそうだ。
その鈴木宏は前走の伊勢崎アフター5ナイターで見事に優勝してきた。それも初日からオール1着の完全優勝。優勝戦では試走26、上がり353の好タイムをマークしていた。レースは7車立てで6番手からの競争。道中ではしっかりと前を走る車を交わしていた。スタート一本に偏ることなく、レースを組み立てられていた。捌きがかなり上達している。その前の地元GIでも優出しており、エンジンも乗り手のリズムも最高潮。今回も優勝候補に挙げられる。
その同期の中村友和も前走の伊勢崎アフター5ナイターで優出していた。こちらはレース序盤の展開がうまくいかず5着の結果。それでも試走は27をマークしていたように、エンジン状態は良いと言える。連続優出を狙って初日から激走する。
地元S級は他に渡辺篤と笠木美孝。どちらも前走は地元GIだったが、シリーズ中に白星を挙げる事ができなかった。それでも今回は実力上位。エンジン状態が並でも、後方から追ってこれるだろう。そのGIで好成績を収めていたのは柴田健治。準決の6着以外は全て車券に絡めていた。今回も柴田健らしい軽快な走りに期待したい。
外来A級で有力なのは別府敬剛や福永貴史。別府は前々走の山陽ミッドナイトで優勝。今年の初優勝を決めていた。その後も山陽ミッドナイトで連続で走り、4走して全て車券絡み。エンジンが安定してきた。その開催で優出し3着だったのが福永。4日間のシリーズで全て車券に貢献できていた。更にその前の地元昼間開催でも優出。昼の時間帯でもエンジンを合わせられていた。
伊勢崎勢は塚越浩之と白次義孝が優出しての来場。塚越はここ3節、ほとんどのレースで車券に絡めている。以前の鋭い走りが戻ってきている印象。白次は成績こそ散発傾向だが、ツボに入ったときの大駆けは最重ハンの選手にとっても脅威になる。特に独走時のスピードは強烈。早めに先頭を走る展開なら好結果を残せる。
B級では新人の西翔子に注目。デビューしてからこれまでに13回の1着がある。前走でも後半2走は白星を挙げており、走りはだいぶ良くなってきた。上がりタイムも44~47あたりは常に出せる状態。追い込み勢と比較して、そのタイムで逃げ切れるようならアタマから買って問題ない。
※2月22日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 宏和〔浜松 S-16(32期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-32(31期)〕
笠木 美孝〔浜松 S-43(22期)〕
中村 友和〔浜松 A-7(32期)〕
福永 貴史〔山陽 A-42(25期)〕
別府 敬剛〔飯塚 A-48(23期)〕
塚越 浩之〔伊勢崎 A-119(23期)〕
白次 義孝〔伊勢崎 A-170(23期)〕