SG競争の夜は山陽のミッドナイト!
昼間はSG日本選手権が行われている初日から、山陽オートではミッドナイトが始まる。主力選手は昼間のレースに参加しているため、いつもよりは誰にでも優勝のチャンスが広がる。注目の選手を挙げていく。
今回出場する地元勢でランク上位は春本綾斗。近況の動きはひと息といった所だが、今回のメンバーの中では攻撃力が高い方。エンジンが並以上になれば、後方からでも追っていくレースができる。福永貴史も今回の中ではスピード上位。課題のスタートは克服されていないが、今回は福永よりハンデ位置が重い選手はいないだろうから、その点の不安はなくなる。周回ごとに車速を増し、上位争いに加わってくる。
中野政則は近況動きが活発。前走の地元では準決5着だったが、それ以外の3走はオール連対。今はハンデ的にも恵まれている感あるが、元々スピードは豊かな方で、レース中も軌道に乗ると大物食いも多くあるタイプ。今回はミッドナイトの時間帯で、スピードが遺憾なく発揮されるだろう。松井大和も近況の気配は悪くない。時折り見せる強気な仕掛けは魅力たっぷり。
山本翔は成長盛り。だいぶスピードに乗せて走る事ができるようになってきた。まだ優勝の経験はないが、メンバーが手薄な今回あたりでそれを達成するか。他にも34期は楽しみな選手が多い。
前回の山陽で、自身2度目の優勝を決めたのは浜松の佐藤大地。初日は2着で、そこからは3連勝。まさに乗りに乗っている。優勝戦では上がり390を叩き出すなど、独走に入ったらS級勢でも追うのが困難。これからは人を抜いていくレースが課題になる。同期同地区の米里崇徳は前走の地元では準決5着。しかし、それ以外の3走は1着2本を含むオール連対。上がりタイムも40を切る数字をマークしており、スピード面での強化が図れている。同じく深谷俊太も徐々に良くなっている。まだ優勝がないので、早く佐藤大に追いつきたいところ。
B級では古城龍之介が1走ごとに力を付けている。前走の地元でも準決の7着以外はオール連対。一人で走れる展開なら連対率が大きく増す。日室志郎も近況は好調。元々は独走で活躍するタイプだが、前にいる車が多くなければ、道中で交わしてもいける。
※11月1日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
春本 綾斗〔山陽 A-38(31期)〕
福永 貴史〔山陽 A-42(25期)〕
中野 政則〔山陽 A-130(27期)〕
山本 翔〔山陽 A-155(34期)〕
佐藤 大地〔浜松 A-203(34期)〕
米里 崇徳〔浜松 A-226(34期)〕
日室 志郎〔山陽 B-44(22期)〕
古城 龍之介〔山陽 B-84(34期)〕
SG日本選手権オートレース開幕!
浜松オートで第53回SG日本選手権オートレースが始まる。初日から最終日まで全てのレースで0Mオープン戦。ハンデなしのガチンコ勝負。本当のオート界ナンバー1が決定される。各地区ごとに有力選手を挙げていく。
まずは開催地区の浜松。地元のエースは鈴木圭一郎。エンジン状態は長らく高位で安定。1着率が高く、ほとんどの開催で優出している。ただし、前回のSGでは準決6着で優出を逃している。今回は地元だけに気合は増すだろうし、優勝戦まで進んでくる可能性は高い。もちろん優勝を狙える数少ない選手の一人。地元勢を鼓舞しつつ、自身もエンジンを仕上げてくる。
他に地元で有力なのは木村武之、伊藤信夫、金子大輔、佐藤貴也など。木村武は前走の準決1着で、通算1000勝を決めると、その後の優勝戦でも勝ってみせた。完全に上り調子。今回の日本選手権は過去に2度制している。久しぶりの制覇へ、乗り手もエンジンも最高潮。伊藤信は前走が山陽だったが、準決6着で優勝戦には進めなかった。ただし、それ以外の3走は全て1着。状態としては悪くない。金子大は前走が伊勢崎。ここでは初日から連勝を決めたが、その後は失速。それでもここ最近のエンジン状態はまずまず。佐藤貴の前走は地元で、シリーズ中に白星はなかったが着をまとめて優勝戦までは進んでいた。SG2度目の制覇を目指す。
ナンバー1の青山周平を擁する伊勢崎勢。その青山は前走の地元で優勝戦まで進出したが、そこではまさかの反則妨害。その精神面への影響は心配されるが、エンジン面は全く問題ない。前回、飯塚で行われたSGに続き連覇を狙う。高橋貢は約2週間ぶりの実戦。前走では優出できなかったが、最終日は試走26の上がり373で1着。エンジンは出ている。早川清太郎の前走は地元で準優勝。5日間のシリーズでオール連対の安定感だった。SG初制覇へ状態は整った。
飯塚勢は荒尾聡がトップ。その荒尾は前走が伊勢崎だったが、ここではしっかりと優出していた。近況は優出を逃すケースは少ない。前回の地元SGでは準優勝の結果だったので、今回はその時のリベンジを果たしたい。日本選手権はまだ優勝した事がないので、なんとしてもこのタイトルは欲しいところだろう。有吉辰也も地元SGの時は優勝戦まで進んでいた。その後も浜松GIIで準優勝するなど、近況は大舞台での動きが活発。かつての飯塚総大将・浦田信輔も時折り鋭い突っ込みが戻ってきている。篠原睦、田中茂、久門徹の飯塚26期勢も近況はエンジン的に戦える状態にある。
川口勢は中村雅人がランクトップ。近況はだいぶ安定感が増してきた。前回SGでは優出し6着。その後の浜松GIIでは優勝してみせた。その後も上位着が続いており、5年ぶりにSG優勝が狙える状態。ランク次位は若井友和。若井は前走で優出を逃したが、おおむねエンジンは良好な状態が続いている。展開的に厳しくなっても力強く追っていけている。その同期の永井大介も状態はまずまず。前走の伊勢崎では優勝戦まで進み6着。前回のSGでは優出3着と、久々にSGで優勝するかのような動きを見せていた。また、A級ではあるが加賀谷建明が近況好調。前走の地元ではオール連対で準優勝。更にその前の山陽では完全優勝。スピードと共にスタート力も戻ってきたので、0Mオープン戦向きと言える。
最後に山陽勢。ランク上位は松尾啓史。前走の伊勢崎最終日では良い走りを見せていた。後方からでも追っていける機力はある。ただし、そこではフライングを切ってしまったので、0Mオープン戦の今回でどのような影響があるのか。前走の地元で準優勝だったのは丹村飛竜。優勝戦ではもう少しで勝ち切るまでの追いを見せていた。予選準決はオール1着で突破していたので、山陽勢の中では楽しみな一人。その優勝戦には藤岡一樹も乗っていた。こちらは一発力があるタイプで、連日その動向には注意を払いたい。総合力からは佐々木啓。岩崎亮一も近況は復調の兆しを見せている。
※10月30日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
中村 雅人〔川口 S-5(28期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-6(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-12(26期)〕
永井 大介〔川口 S-15(25期)〕