日本選手権を見据えたバトルになりそう!
この次の川口開催はSG日本選手権。それに出場する選手にとっては、最終調整の意味合いもある今節の3日間一般開催。どの選手が弾みをつけてSGに乗りこむのか。
今回出場する選手は、地元川口勢が多数。外来は山陽からのみで20数名来場予定。地元S級は好調な選手が多く、ここ2節は地元の中から優勝者が現れている。今回も地元勢の優勝が有力。
ランクトップは中村雅人。今年は10回の優出があるが、優勝はまだない。それでもここ2節は連続で優出しており、今年初優勝への機運は高まっている。もちろんエンジン状態も良い。走路温度が下がり、タイヤが食いつきやすい状況で中村らしい追い込みを見せてくれるか。 地元ランク次位は佐藤摩弥。佐藤摩は前走が山陽のGIIだった。ここでは2日目に白星を挙げたが、シリーズを通してみればそこまで良くはなかった。今回の地元で立て直しを図りたい。
前回の川口で行われたナイトレース。ここで優出したのは先述の中村の他に永井大介、若井友和、森且行、影山伸など。重走路の優勝戦は若井の勝利で幕を閉じた。道中では長谷川啓と篠崎実が落車するアクシデントはあったが、それを乗り越えて若井が勝ち切った。若井はその前の地元でも優出しており、エンジン状態は緩やかに上昇中。準優勝は永井だった。展開的な不利はあったが、最後まで追い込み2着入線だった。永井は8月に行われたSG以来の優出。しばらく不本意な成績が続いていたが、前回の準優勝をキッカケに強い永井を取り戻したい。森は優勝戦4着だったが、ここ3節は連続優出中。冬場に好走が多い森なので、そろそろその時期が近づいてきたか。
佐藤裕二は前走では優勝戦に乗れなかったが、その前の節では優勝を果たしている。大きな流れとしては悪くない。そこで準優勝だったのは鈴木清。鈴木清は前走の2日目だけ6着だったが、それ以外の3走は全て1着。良いリズムが続いている。大木光、山田達也、黒川京介といったあたりもエンジン状態はまずまず。
外来S級は岡部聡と緒方浩一。岡部は前走の浜松一般開催で優出。最近は記念レースが続いていたのもあるが、久しぶりに優勝戦まで進んでみせた。緒方は前走の地元GIIではイマイチだった。ただし、10月4日の地元ミッドナイト優勝戦では、自身6度目となる優勝を決めていた。
S級以外では影山伸が前走の地元で優出。他にも掛川和人や黒岩明が動き活発。山陽勢では小栗勝太が前走の地元GIIで見せ場を作っていた。同様に松井大和もシリーズ中に1着3本を挙げていた。3日目のフライングがなければ優出までできそうな勢いだった。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-10(31期)〕
永井 大介〔川口 S-13(25期)〕
若井 友和〔川口 S-18(25期)〕
森 且行〔川口 S-25(25期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-45(24期)〕
岡部 聡〔山陽 S-44(19期)〕
緒方 浩一〔山陽 S-46(30期)〕
新生・飯塚オートでミッドナイトレース!
約3ヶ月の走路改修を終え、久しぶりに飯塚オートで開催が始まる。第一弾はミッドナイト。新走路になると競争タイムが出やすくなる傾向がある。ミッドナイトの時間帯なのも加味すると、かなりのスピードレースが展開されそう。新走路初の優勝者となるのは誰か。
出場する中でランクトップは篠原睦。安定感が代名詞である篠原は、近況の動きもまずまず。前走の浜松では準決6着で優出はならなかったが、それ以外の2走はともに1着。ここ数節は上位着でまとめられており、エンジン自体も中堅上位はありそう。今節も得意の速攻を連発させるか。
その同期・田中茂や久門徹もエンジン状態は悪くない。田中茂は前走の浜松では振るわなかったが、その前の山陽ミッドナイト5日間ではオール連対で準優勝している。走路は変わるが、ミッドナイトの時間帯でのセッティングはある程度出ている。田中茂には力強い捌きに期待したい。久門は前走の山陽ミッドナイトの最終日に1着。その前の山陽昼間開催では優勝戦まで進んでいた。篠原、田中茂、久門の飯塚26期三羽烏がシリーズの軸になる。
外来のS級は山陽から丹村飛竜のみ。丹村は前走の地元GIIではサッパリだった。ただし、その前の地元ミッドナイトでは復調の兆しが出ていたので、ミッドナイトを立て直す機会にしたい。
地元S級は他に有吉辰也、岩見貴史、別府敬剛など。有吉は前走の浜松GIIでは中間着を並べていた。8月後半から調子を崩しているが、それまでは活発に動いていたので、その時の感じを取り戻したい。岩見はピリッとしない近況。大崩れはしていないが、岩見らしい走りが見られていない。別府は今期からS級返り咲き。調子が上がりつつある近況なので、このままS級定着へ好成績でまとめたい。
A級では西村龍太郎、藤川幸宏らが前走で優出しての参戦。西村は4節前のプレミアムカップでも見せ場を作っていたように、機力上昇とともに成績が上がっている。藤川は成績ムラ傾向だが、前走の優出を復調のキッカケにしたい。
車券的に面白いのは藤岡一樹、牧瀬嘉葵、阿部仁志。藤岡は前走ではイマイチだったが、その前のプレミアムカップでは優出していた。爆発力あるスピードが持ち味の同選手は、ミッドナイトの時間帯でパワーアップしそうだ。スピードという点では牧瀬も面白い。スタートにやや課題を残しているが、つぼにハマッた時の威力は絶大。相手不問で捲り上げてくることも多い。逆に阿部は堅実な攻めが特徴。スピード戦より混戦で結果を残せるタイプだ。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-11(26期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-16(25期)〕
田中 茂〔飯塚 S-22(26期)〕
久門 徹〔飯塚 S-28(26期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-32(29期)〕
阿部 仁志〔飯塚 A-16(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
藤岡 一樹〔山陽 A-11(29期)〕
地元の丸山智史が記念タイトル初優勝!
山陽オートで行われていたGII若獅子杯争奪戦は、地元の31期・丸山智史が勝利をもぎ取った。丸山は記念レースで初優勝。それを地元走路で決めてみせた。
競争は良走路で行われ、試走は青山周平が一番時計の28。次いで中村友和、丸山智史、鈴木圭一郎が30。小原望が33、木山優輝が34、赤堀翼が35、占部健太が36だった。
まずはスタート争いだが、0ハンは中枠から赤堀が先行し小原が続く。10線の木山はしっかりとスタート残す。20線は丸山がトップスタートを決め、これに鈴木圭と青山が続く。中村は最内から枠なりに出ることができなかった。
レース展開は先頭を走る赤堀が軽快な逃げを見せ、小原がピタリと追走。後方では丸山が木山と占部を交わし早々と3番手に付ける。鈴木圭は青山を引き連れて順当に番手を上げていく。赤堀と小原は終始重なって走っていたが、少し離れた隙を丸山が突く。小原のインに突っ込み2番手にジャンプアップ。後ろでは青山が鈴木圭を交わして進撃。逃げる赤堀はペースを保っていたが、丸山が終盤に渾身の突っ込み。これが功を奏し先頭に踊り出る。そして、そのままゴール。後ろでは青山が続いていたが、ゴール前に鈴木圭が逆転のチョイ差しを決め、鈴木圭が準優勝だった。
またもオート界にニュースターが誕生した。今年は若手で記念レースを初めて優勝する選手が続出している。今回も丸山がそうだった。しかし、それはなんら不思議なことではない。丸山は近年メキメキと力を付けていて、今期は自身最高のS級21位にランクされている。優勝回数もこれまで6。そろそろ記念レースを獲ってもおかしくなかった。更に今回は鈴木圭や青山を負かせての勝利。これは大きな自信になるだろう。今でもだいぶスピード、捌き、スタートと整ってきたが、このまま成長を続ければGI、そしてSGの舞台でも主力選手になれるだろう。
スピード戻った伊藤信夫の走りに注目!
直前に山陽でGII若獅子杯が行われているため、若手選手の参加は少なく、中堅からベテラン勢での争いとなる今節の浜松オート。地元勢の動きは悪くないが、遠征からも好調な選手が散見され、優勝争いは難解となる。果たして、どのようなシリーズになるのか。
今回出場する中で地元ランクトップは伊藤信夫。前走の地元一般開催は、全て重走路でイマイチだったが、その前のGIIでは初日から4連勝で優勝戦まで進出していた。良走路に関してはエンジン良いと言える。特に最近は気温の低下と共に走路温度が下がりつつある。走路にタイヤが食い付く季節は伊藤信にとって有利になる。
ランク次位は金子大輔。近況は記念レースでの競争がメインで、成績自体はパッとしない。それでも前走の地元GIIでは1着2本を挙げるなど着をまとめていた。この辺で完全にスランプ脱出といきたい。その同期の佐藤貴也は近況まずまず。前走は準決3着で優出を逃したが、その前の地元GIIでは準優勝だった。エンジン自体は高位で推移しており、今節は優勝も十分見据えられる。
木村武之は近況上々。前走の伊勢崎3日間開催では、オール連対での準優勝だった。その前の地元では準決で珍しく内線突破をしてしまったが、更にその前の地元GIIでは優勝を果たしている。木村武も走法的に走路温度が下がる方が成績が上がる傾向ある。地元S級は他に青島正樹。以前ほどの動きではないが、ところどころに見せ場は作れている。
外来S級で注目は佐々木啓。前走は地元の4日間ミッドナイトレースで、ここでは完全優勝を達成している。各レース6車立てと、変則的な開催ではあるが、それでもオール1着は見事と言える。良い流れで今回に臨めるだろう。
飯塚からは荒尾聡、浦田信輔、竹谷隆が来場。荒尾の前走は今回と同じ浜松オート。3走とも得意の重走路で、しっかりと優出を決めていた。優勝戦は展開が味方せず、4着止まりだったが、同じ走路での連戦はアドバンテージが大きい。今回もスタートを決めての速攻が見られるはず。浦田は前走の川口では優出できなかったが、その前の伊勢崎では優出。近況は1着を取るシーンが戻ってきた。竹谷はエンジン状態が並。元々、試走タイムは出る方なので、その数字には注意を払いたい。
伊勢崎からは内山高秀と西原智昭がS級として参戦。内山はエンジン状態が上がったり、下がったりの状態が続いていたが、前走の地元では初日から連勝を決め優出。上昇気流に乗れそうな雰囲気はある。西原はピリッとしない現状。どこかで立て直しのキッカケを掴みたい。伊勢崎勢ではA級に好調な選手が多い。岩田行雄は前走の地元で連勝しての優出。攻めの方も変わらず果敢。前を走る車の射程に入ったら、必ずインに突っ込んで行く。桜井晴光や塚越浩之も地元で優出していたのでリズムは良い。
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主な出場予定選手
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伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
金子 大輔〔浜松 S-14(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-15(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-24(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-8(23期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-27(26期)〕
鈴木圭一郎が若獅子杯初優勝へ!
山陽オートで行われているGII若獅子杯争奪戦も優勝戦を迎えた。4日間の予選準決を戦い終え、優勝戦進出を果たしたのは当たり前だがフレッシュな面々。オート界の2強は順当に進出。ここに割って入れる選手は現れるのか。
優勝戦のハンデ構成は0、10、20。0ハン内から占部健太、赤堀翼、小原望。10線は単騎で木山優輝。20線は内から中村友和、丸山智史、鈴木圭一郎、青山周平となった。
まずはスタート争いだが、0ハンは中枠から赤堀が先行か。これにインの占部が続き、小原も後ろに叩かれず発進。木山は前を叩く事も後ろに叩かれる事もなく4番手からの競争。20線は中村友が以前よりスタート良化しているが、鈴木圭がカマシ気味に出て青山が乗って行きそう。
レースは赤堀の逃げで始まる。独走のペースだが、準決では上がり42を出すなど軽快な動きをしている。同ハン勢は付いて行くのが一杯で赤堀を交わすまではなさそう。10線の木山は0ハン勢を素早く交わせればいいが、少しでも手間取ると20線勢の直撃を食らう。展開的に一番厳しいのはこの木山だ。
20線勢からトップスタートを決めるのは鈴木圭とみている。今節は冷静な走りができており、負けたのは初日の選抜戦のみ。それ以外は強いレースを見せている。逃げる赤堀に追走する車群を鈴木圭が自在に攻めていきそう。そこで当ブログでの本命は鈴木圭を推す。
相手は青山。スタートで鈴木圭に乗って行きそうで、その後のレース展開も鈴木圭の後ろをピタリと追走し番手を上げる。道中で少しでも鈴木圭に隙があれば、インねじ込んで行くシーンもありそうでアタマまで考えられる。
その両者に少しでも抵抗できそうなのが赤堀。絶好の展開になりそうで、後続が激しく競り合うと連対まであるか。少なくとも3着までには残れる機力がある。丸山も怖い存在。今節はまだ白星がないが、優勝戦で地元車は丸山のみ。自然と気合が増すだろうし、スタートで外2者に行かれなければ、先手の攻めでチャンスが生まれる。小原は今節ここまでオール連対できており、序盤の位置取りがうまくいくようだと大穴を開けるかも。
◎鈴木圭一郎
○青山周平
△赤堀翼
△丸山智史
▲小原望