鈴木圭一郎が全日本選抜4連覇に挑む!
SG第33回全日本選抜オートレースも優勝戦のメンバーが出揃った。シリーズ中は台風接近により3日目が順延されるアクシデントはあったが、予選準決4走してファイナリスト8人が決まった。
準決は重走路で行われ、優出メンバーはやや異色の顔ぶれとなった。SGタイトルホルダーは高橋貢、鈴木圭一郎、佐藤貴也、有吉辰也の4人。SG優出経験があるのは田村治郎、吉原恭佑で共に1回ずつ。鐘ヶ江将平と新村嘉之は初めてのSG優出となった。
優勝戦の枠は、選択順1位の鈴木圭が4枠に、2位の田村が2枠、3位の高橋貢が1枠、4位の鐘ヶ江が3枠に入り、5~8位はそのまま内枠から埋まっていった。
優勝戦のスタート争いは、4枠から鈴木圭が先行しそう。もしくは最内から高橋貢が突っ張って出るか。他はスタート巧者の佐藤貴や有吉が1コーナーで好位置に付けそう。2枠の田村や3枠の鐘ヶ江も、位置はいいので踏ん張りたいところ。6枠の吉原や大外の新村は、さすがに厳しい展開になりそう。
その後のレース展開は、トップスタートなら鈴木圭の一人旅。スピードは文句なしの一番で、先頭を走れば誰も追いつけないだろう。仮に、高橋貢や佐藤貴が飛び出しても、エンジン力の違いから道中で交わしそうだ。そこで、当ブログでの本命には鈴木圭を推す。
相手は高橋貢。最内から外枠勢を牽制して行けるようなら展開が向く。鈴木圭の動向次第だが、鈴木圭が2番手に立つまでに大きなリードを作れれば、追撃を振り切っての優勝もあるか。3番手は佐藤貴。枠順不問で炸裂させる猛爆スタートは魅力。今回のメンバーで5枠なら、トップスタートを決める可能性も十分。先頭に立てばインを締め上げるスタイルで渋滞を演出できる。次に吉原。準決では重走路ながら鈴木圭をアオるシーンが見られた。スタート争いは微妙だが、果敢な走りは全選手にとって脅威。最後に有吉。7枠と位置は遠いが、全盛期に近い走りが戻っており、かつて全国一と言われたスタート力で好位置に潜り込むか。
◎鈴木圭一郎
○高橋貢
△佐藤貴也
△吉原恭佑
▲有吉辰也
A級B級ツイントーナメントが開幕!
今回の山陽オートは、SG直後の開催とあってS級やA級上位の選手が不在。A級とB級による戦いになるが、初日からA級とB級が完全に分かれて戦い、最終日にはA級優勝戦とB級優勝戦と、2つの優勝戦が楽しめる。ここではA級とB級に分けて、シリーズの展望をしておきたい。
まずはA級。出場する中でランクトップは地元の五所淳。ただし、近況のリズムは全く良くない。前走の伊勢崎では最終日に反則妨害で失格になってしまった。ただし、レースではまずまず追い込めていたので、エンジン自体は普通くらいありそう。
穴見和正と長田恭徳は前走が飯塚のミッドナイトだった。長田は初日にフライングしてしまい、早々と失権となったが、レースでの走りは冴えていた。スタートでは無理できない現況だが、追い込んで行ける足はある。穴見はここ数節の動きは悪くない。変わらぬイン走法で番手を上げていけている。
今回出場する中で実績上位は浜野淳と鈴木辰己。浜野は最重ハンの10M前が定着しているように、いい時の走りが戻ってこない。どこかで立て直す機会が必要だが、今回のようなメンバーが手薄な開催は、その絶好のチャンス。エンジンは良くないが、腕一本で見せ場を作ってくるか。鈴木辰は現在、連続優出中。武器のスタート力は健在で、レース序盤で好位置を奪えるのが強み。
底力で言えば浅田真吾も怖い。スタートが早いので、速攻を連発させてくるかも。数節前にミッドナイトで優勝した内山雄介は、エンジンが並以上に仕上がれば上位争いに参加できる。若手の伊藤正真は成長盛り。1レースごとに力を付けている。レース運びが巧い牧野貴博も今回はメンバー的に十分チャンス。
次にB級。B級の中には、「かくれB級」とでも言うべきか、ランクはB級だがA級に匹敵する実力を持つ選手がいる。今回出場している中では藤本剛、金子和裕、石井大志あたりか。藤本は道中の捌きが的確で、金子は伸びがソコソコあり、石井は先頭に立ってからのスピードが強力。
他にもB級の中には特徴のある走りをする選手が多い。独走力があるのは小田雄一朗、木部匡作、城戸徹。スタートが甘くても道中で巻き返してくるのは小林晃。速攻力があるのは松尾学。そして、最も多いタイプだが、インを抑えて粘り強さがあるのは杉本雅彦、坊田寿彦、西久保英幸、渡辺稔、深沢悟、松村真、宮地朗などで、これらの選手は試走タイムがそれほど出なくても十分狙える。
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主な出場予定選手
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五所 淳〔山陽 A-17(23期)〕
穴見 和正〔山陽 A-40(12期)〕
長田 恭徳〔山陽 A-56(32期)〕
浜野 淳〔山陽 A-60(24期)〕
浅田 真吾〔浜松 A-36(27期)〕
伊藤 正真〔伊勢崎 A-70(33期)〕
牧野 貴博〔川口 A-75(24期)〕
内山 雄介〔飯塚 A-47(30期)〕