永井大介がキューポラ杯を連覇!
7月30日に行われた川口のナイターGIキューポラ杯は、地元の25期・永井大介が制した。昨年に続く同大会で連覇を達成した。
試走タイムは8号車の鈴木圭一郎が一番時計の29。優勝した永井は、それに次ぐ30のタイムだった。松尾啓史が31で、他の選手はそれより大きなタイムで35以上となった。
レース展開だが0ハン単騎の中山光がしっかりとスタートを残し逃げ態勢。10線からは最内の佐藤摩弥が飛び出していく。その一つ外の鈴木宏和が乗って出る。その後には池田政和が続いていく。0ハンの中山はそこまでペースが上がらなかった。追撃態勢を整えていた佐藤摩が隙を見てインに突っ込む。今度は佐藤摩が逃げに入る。しかし、すばやく2番手まで上がっていた永井が、インに入って佐藤摩を交わす。そこからは8号車の鈴木圭が迫っていたが、永井が振り切ってゴール。展開作りがうまくいき、最高の結果となった。
今回のレースでの永井は円熟味を増していた。記念レースで優勝するには、さまざまな条件をクリアしなければ成し遂げられない。今回はエンジン悪くなかった永井だが、試走の一番時計は鈴木圭で、ここに勝つためには最良のレース運びをしなければならなかった。まずはスタート。鈴木圭に先行されてしまっては、優勝への道が閉ざされてしまう。ここをきっちりとこなすことができた。その後は、鈴木圭より先に前団を捌くことが絶対条件。ここもすんなりクリア。簡単にできるように思えて、なかなかできないのがプロスポーツの本番。しかし、ここで自分の力を最大限に発揮できる永井は、まぎれもなく一流のアスリート。揺るぎないスピリッツを見せ続けていってもらいたい選手の一人だ。
万全の状態・鈴木圭一郎が華麗に舞う!
川口のナイターGIキューポラ杯も優勝戦を迎えた。今節は初日から軽ハン勢の活躍が目立った。中村雅人が準決進出を逃すなど、重ハン勢にとっては厳しいシリーズになったが、困難に打ち勝ち、重ハンでも優勝戦に進んだメンバーは多かった。
今回、優出した中でハンデが軽いのは中山光。元々、スタートは上手いほうだったし、スピードにも一定の評価は得られていた。それが、なかなか結果として表れなかったが、今シリーズは思う存分に持ち味を出せている。この優勝戦でも後続を引っ張っていく展開になりそうで、レース結果を占う上でも一つの大きなポイントになる。
中山を追う一番手になりそうなのが同期の鈴木宏和。スタート力は全国屈指で、今や全選手の中でも5本の指には入るのではないかと思われる技術を持っている。準決では前の2車をそっくり叩くスタートを決め、絶好の展開に持ち込んだ。枠順的にも魅力あり、更にスタート力もハイレベル。中山もスタートは上手いだけに、叩くまではないにしてもしっかりと番手に付けることはできそう。その後の中山との一騎打ちで、仕掛けどころがあるかどうか。
ただし、大舞台に慣れていない両者は本来の力を発揮できるかは疑問。ペースがそこまで上がらない可能性もある。そこで、当ブログでの本命には鈴木圭一郎を推す。重ハン勢が苦しんでいる今節でも、鈴木圭はオール連対できている。準決では素晴らしい走りを見せてくれた。スピード、スタート、捌きのどれをとっても問題はない。8号車からの苦しい展開になるが、内枠勢を数車は置いて出ることができそうで、レース前半では先頭に踊り出そう。
対抗は永井大介。準決では代名詞であるカマシが決まっていた。今節は3日目こそ凡走に終わったが、それ以外ではしっかり1着ゴールができている。鈴木圭を張って出るスタートを決め、先手先手の攻めができれば昨年のこの大会に続き連覇も十分あり得る。3番手には佐藤摩弥を挙げる。準決では強烈なスタートを決めてきたし、優勝戦でも枠を生かして序盤で好位置をゲットできそう。早めに先頭に立てるようなら、インコースを外さずに回っての押し切りもある。次に中山光。まだまだ伸び代は計り知れず、どこまで潜在能力があるのかは不明だが、未知数が大きい分、期待度も高まる。さまざまな条件が重なると、いきなりの記念制覇も見えてくる。最後に鈴木宏。レース後半の足には不安を残しているが、スタート速攻から好展開に持ち込む可能性は高く、後続の動向次第ではチャンス十分。動きを戻してきた池田政和や、8周戦が味方になる松尾啓史も試走の動向次第では注意を払いたい存在。
◎鈴木圭一郎
○永井大介
△佐藤摩弥
△中山光
▲鈴木宏和
飯塚VS山陽の様相!
今回出場する地区は地元の飯塚と、山陽がメイン。A級とB級には伊勢崎、川口、浜松からの参戦もあるが、ほとんどは飯塚か山陽の選手。どちらの地区から優勝者が出るのか。はたまた他の地区から伏兵が現れるのか。
今回の地元のエースは浦田信輔。一時期は以前の迫力が薄れていたが、最近は攻めの鋭さが戻ってきた。前走の地元でも初日から3連勝で優勝戦に進出。優勝戦では5着だったが、このレースに限っては調整ミスと思われる。試走からタイムが出ていなかったが、今回は前回から間隔が開いていないので、エンジンの立て直しはやりやすい。地元連続参戦なのも大きな強み。
浦田の他に好調な飯塚S級は桝崎陽介。前々走の山陽GIIで優出し3着に入ると、その後の地元では4日間シリーズをオール連対で準優勝だった。おそらく、今回もエンジンは好調なままで臨めるので、初日から好成績を連発してくる可能性が高い。序盤の仕掛けの甘さもカバーできる状態だ。
鐘ヶ江将平、有吉辰也、岩見貴史はエンジンもう一息か。決して悪いわけではないが、優勝争いに参加するとなると上積みが必要になってくる。
山陽から来場の選手でランクトップは人見剛志。前走も今回と同じ飯塚で走ったが、成績はパッとしなかった。それでも初日は1着を取っているように、エンジンさえしっかりすれば的確な捌きで追い上げてくる。角南一如と丹村飛竜は、共に前走で優出しての参戦。角南は伊勢崎ナイターで初日から1、2、2着で優出。丹村は地元のGIIで、予選中は苦しんでいたが、準決ではキッチリと結果を出し優勝戦まで進んでいた。
A級で大注目なのは前田淳。前走の山陽GIIで優勝してきた。初日は被害があって落車。その影響が心配されたが、2日目は2着で悪影響はなかった。それどころか3日目以降は全て1着。今年は初頭から苦しいレースが続いていたが、5月の中旬あたりから調子が上向き、ようやく結果につながった。元々、地力はある選手なので、ここから快進撃が始まるか。
その同期の新村嘉之は、6月に最重ハンの20M前で優勝してからは苦しむと思われていたが、前走では最重ハンの10M前からのレースでも優出してみせた。走りに派手さはないが、秘めたるスピード力は定評がある。若手の長田恭徳が力を付けてきている。前走の山陽GIIで嬉しい記念初優出。スピードだけでなく、抜いて行くレースも巧くなっている。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-10(23期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-30(31期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-34(25期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-35(29期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-37(28期)〕
人見 剛志〔山陽 S-36(28期)〕
角南 一如〔山陽 S-42(27期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-45(29期)〕
川口ナイターGIキューポラ杯が開幕!
川口の名物GIキューポラ杯は、今年もナイターレースでの開催。昨年は0オープンの4枠からトップスタートを切った永井大介が、終始マーク追走の早川清太郎を抑え切り優勝。今年も永井が優勝し、連覇を達成するのか。それとも他の選手が名乗りを挙げるのか...。
その永井は前走の山陽GIIでは今イチだった。初日と最終日は白星を飾ったが、シリーズ中盤は追い込みが効きづらい走路に苦しんでいた。しかし、今回は地元走路。更にナイター開催となればタイヤが走路に食い付きやすい条件で、永井のパワー走法が活きてくる。もっとも最近の永井は、その時のエンジン状態によって走りを使い分けている。昨年のこの大会の優勝戦では、コースをしっかり守って栄冠を掴んだ。オートレーサーとしての幅が広がった永井が、ディフェンディングチャンピオンとしての存在感を示すか。
その永井にリベンジを果たしたいのは早川清太郎。昨年の優勝戦では、エンジン的に優っていたが永井の走りの前に苦汁をなめた。ただ、前走の山陽GIIではしっかり優出していたし、今年は地元のナイターGIムーンライトチャンピオンカップを制している。流れとしては十分なほど勢いづいている。
もちろん他にも優勝の可能性がある選手は多くいる。最も優勝に近いのは全国ランク1位の鈴木圭一郎。3節前に地元のGIIで完全優勝を達成した後は、伊勢崎のGIで準優勝。その後の川口一般開催でも優勝戦まで進み3着。今回と同じ川口走路が前走なのもチャンスを増幅させている。その鈴木圭がいる浜松勢は層が厚い。
金子大輔と木村武之が追加あっせん。金子は前走も川口で準決以外は良い走りを見せていた。木村は前走の山陽GIIはイマイチだったが、このキューポラ杯は2016年度覇者。2年振りに同大会制覇を虎視眈々と狙っている。佐藤貴也は今年の好調を維持できている。前走も川口だったが、4日間のシリーズでオール2着の準優勝だった。かつての浜松エース・伊藤信夫や、若手の部類の渡辺篤らも見せ場を作ってくる。
飯塚からは荒尾聡や篠原睦、田中茂などが参戦。荒尾は昨年末に川口でSSを制してから波に乗れている。篠原は現在、連続優出中。代名詞でもある安定感は今も作動中。田中茂は強攻に期待したい。
山陽からは松尾啓史、佐々木啓などが参戦。地元のGIIでは思うような結果が出ていなかった印象の両者だが、川口走路との相性は悪くないので、エンジンさえ上向けば戦えるハズ。
地元川口は永井以外にもタレントが豊富。2番手の中村雅人は現在、3連続優出中。優勝戦では中間着が続いているが、予選中は1着率が高く初日から狙っていける。その同期の大木光は4連続優出中。その中には1つの優勝も含まれており、エンジンは高位で推移している。山田達也もある程度の位置でエンジンを保てている。攻めの鋭さでは佐藤裕二や池田政和、混戦の突破力では斎藤撤二や若井友和などに期待が持てる。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-3(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-11(28期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-5(29期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-8(29期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-17(26期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-23(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-26(23期)〕
元気な若手が活躍しそうなシリーズ!
今回出場するS級は8人の予定で優勝戦線の核になるが、A級の中にも調子を上げている選手がいて、優勝争いは簡単には行かない。特に、若手で勢いを付けている選手がS級を脅かす存在になり得る。
今回出場する地元のランクトップは浦田信輔。ここ数ヶ月は以前のような迫力を欠いたレースが多いが、それでもある程度で着をまとめているあたりは流石の安定感。ただ、前走の山陽GIIではイマイチな結果に終わっただけに、今回は地元で奮起したいところ。
その山陽GIIで優出したのは桝崎陽介。課題とされていた序盤の位置取りに一定の改善がみられ、レース運びが多少楽になっていた。エンジンに関しては問題ない。浦田と同様に整備力には定評があるので、あとは乗る方に集中するだけ。岩見貴史は前走の地元ミッドナイトで優出。近況は成績が安定していなかったが、前回の準優勝をキッカケに高い位置でエンジンを推移させたい。鐘ヶ江将平と有吉辰也は調子が上がってこない。鐘ヶ江は完全に成長のカベにぶち当たっている。今の苦しい状況を打破できた時は、更なる飛躍を見せるハズ。
外来S級は山陽から3人。岩崎亮一と人見剛志は前走の地元GIIで優出した。岩崎はシリーズ前半は調子が上がってこなかったが、3日目あたりから上昇カーブを描いていた。優勝戦でも良いスタートが切れていたように、スタートはいつも通り切れている。人見は初日から折り合いを付け、好成績を収めていた。西村龍太郎はGIIでは納得のいく結果は出なかったが、その前の浜松で優出しており、その時の動きが戻ってくればいい。
A級は関口隆広と丸山智史に大注目。関口は前走の川口4日間開催で完全優勝を達成した。これまで1度しかなかった優勝経験に、もう一つ数字が追加された。勢い的には最高潮だが、優勝した時は最重ハンの20M前からの競走だった。今回の優勝でハンデ重化は避けられないだろうから、最重ハンの10M前に置かれた時のレース運びは大事になってくる。丸山は前走の地元GIIで優出し準優勝だった。それも、5日間のシリーズで全て連対する好内容。近年、力を付けてきた丸山は、記念で優勝してもおかしくない実力になっている。惜しくも準優勝となった前回の分まで今回は頑張りたい。
他では、連続優出中の田中進、前走の川口で優出してきた別府敬剛、熱走路を味方にできている川端孝と片岡賢児、速攻が決まり出している久門徹あたりにも注目したい。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-10(23期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-30(31期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-34(25期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-35(29期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-37(28期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-27(25期)〕
人見 剛志〔山陽 S-36(28期)〕
西村 龍太郎〔山陽 S-41(25期)〕