栗原俊介が記念レースを初制覇!
伊勢崎ナイターGII稲妻賞は、地元の31期・栗原俊介が逃げ切り勝ちでタイトルホルダーになった。青山周平や高橋貢を振り切っての勝利は大きな価値のあるモノとなった。
レースは0ハンから栗原が飛び出す。木村享平はスタートでへこみ、厳しい展開となってしまった。2番手スタートを切ったのは岩沼靖郎。トップスタートを切った栗原を追って行く。10線からは三浦康平が先行。これに青山が乗って行くが、バックストレッチで吉原恭佑や若井友和がインから抵抗を示す。高橋貢は苦しい展開に。
好スタートを切った栗原は、ペースを上げて逃げていく。追撃態勢に入った岩沼は差を詰めにかかるが、なかなか仕掛けるまでは行かない。道中で三浦が岩沼をパスする。後ろでは青山が態勢を立て直していた。結果的には、栗原が逃げ切り先頭ゴール。三浦は栗原のインを狙うが、ガブって入りきれなかった。猛追を見せていた青山は健闘も3着一杯。
今回のGII稲妻賞ではニューヒーローが誕生した。元々、スピードには定評があった栗原だが、大きな舞台では結果を残せずにいた。スタートや攻めの安定感で今ひとつ物足りなさがあった。今でも安定感の面では一抹の不安は残している。しかし、それを補って余りある爆発力が栗原のウリだ。ここ一番で、S級上位にも匹敵する走りを披露することができる。周りの選手にとって驚異的な存在になり得ることができる。これはオートレーサーにとって、SGなどの更なる大舞台でも必要な素養。今回はGIIであったが、これからGI、SGなどでも注目の選手になることは間違いない。
三浦康平が好枠から一気に突き抜ける!
2017年、伊勢崎の夏のGII稲妻賞も最終日を迎えた。4日間の厳しいレースを戦いを終え、ファイナリスト8人が出揃った。前回覇者の早川清太郎は9Rで早々と敗退。S級選手ばかりではないGIIらしい優勝戦メンバーとなった。
その9Rは、0ハンから栗原俊介がトップスタートを決め逃げ態勢。平塚雅樹が追走していたが、三浦康平が捕え切る。早川も猛追を見せていたが3着一杯。中村雅人も精彩を欠いていた。
10R...8枠の金子大輔がまさかのフライング。0ハンから丹村司が先行したが金山周平が差し込む。しかし、吉原恭佑がイン強烈に突進し、若井友和もイン続いて優出権利をゲット。
11R...0ハンから先行した木村享平がハイペースで逃げ切る。10線からは荒尾聡が好スタートも、1周バックストレッチでブレて後退。青山周平が順当に着を上げ2番手入線。
12R...0ハン先行は福田勝則だが、同ハンの岩沼靖郎が交わして逃げ切る。松本やすしと福田が重なって粘っていたが、高橋貢が1車ずつ捌いて2着へ。
優勝戦当日の天気予報は晴れ。良走路で優勝戦が行われそうだ。
0ハン3車はいずれも快速派。誰が逃げてもハイペースになりそう。しかし、今節ハンデ変動があった木村は、さすがに優勝戦では荷が重いか。スタートは岩沼が行きそうで、爆発的なスピードを発揮しそう。
それを追う一番手は三浦。10線最内の好枠からスタート先行しそうで、0ハンをすぐに追撃できる態勢を作れる。準決でもシッカリと栗原の逃げを捕えており、車速の面でも不安は感じさせない。三浦が道中で0ハン勢を交わし独走態勢に入るとみた。そこで、当ブログでの本命には三浦を推す。
相手は青山と高橋貢。スタート切れてる青山は外枠からでも、ある程度の位置に付けてきそう。レース序盤で三浦の後ろに付けるようなら、グッと優勝が近づいてくる。高橋の内枠に置かれている今節は、絶好の優勝チャンスとも言える。高橋も当然、黙っていない。スタートの切れは、そこまでではないが、豊富なレース経験を生かして、上位争いにまで進出してくる。記念の優勝戦で8周回になるのは、高橋にとって大きな好材料。
0ハンの中で優勝に最も近いのは岩沼。元々スピード派で、本来の力を考えれば10Mのハンデに置かれていてもおかしくはない。それが0ハンから走れるのだから、追い込む側としては脅威の存在だろう。試走30前後を出してくるなら、アタマから狙ってみるのも面白いかもしれない。最後に挙げるのは吉原。同ハンに強力なメンバーが揃い、スタート争いも微妙だが、ここ一番で強烈な走りを見せることがある意外性の高い選手。人気薄になるなら穴党向けと言える。印は取らないが、準決で好タイムを出した木村もスタート行けてしまうと侮れない存在だ。
◎三浦康平
○青山周平
△高橋貢
△岩沼靖郎
▲吉原恭佑
伊勢崎の夏のGII・稲妻賞開幕!
伊勢崎では8月にSGオートレースグランプリが行なわれたが、9月にはGII稲妻賞も開催される。SGとは違い、地元勢がメンバー構成の主軸なので、外来勢の優勝は厳しいか。ちなみに、前年の覇者は早川清太郎。地元の記念でいつも以上の力が出る選手なので、連覇も十分ありそうだ。
地元伊勢崎でランクトップは青山周平。前走の山陽GIIでは優勝戦まで進めなかった。その前の地元SGでは、肝心の準決で反則してしまい、ここでも優出を逃している。ただし、エンジン自体はそこまで悪い訳ではなく、乗り手のリズムと一致していない印象。今回は仕切り直しのシリーズにしたい。
地元2番手は高橋貢。こちらも前走は山陽GIIだったが、優勝戦までは行けなかった。しかし、その前の地元SGでは、久々に栄冠を掴んでおり、地元のナイター走路なら心配なさそう。晴れでも雨でも力強い走りで前団を交わして行きそうだ。そして、前年覇者の早川清太郎。こちらは地元のSG以来のレースになるが、そこではシッカリと優出を決めていた。準決では上がり3・37をマークするなどエンジンの仕上がりも良い。連覇を達成すべく、初日から白星を量産してくるか。
他にも地元S級が多く参戦。新井恵匠、田村治郎の30期コンビは、やや調子が上がってない現状だが、西原智昭などは本来のスタート力が健在で、素早い攻めを披露している。また、吉原恭佑も、前走の浜松4日間開催で3勝を挙げるなど良化の兆しが出ている。
外来で強力なのは金子大輔、荒尾聡、中村雅人といったあたり。金子は前々走の地元で落車をしてしまったが、前走の地元では初日から3連勝で優出を決めていた。落車の不安どころか整備した結果、エンジンは良くなっている。荒尾も前走の浜松では、優勝戦まで駒を進めていた。更にその前の伊勢崎SGでも優出しており、当地のナイターのセッティングは熟知している。中村雅は、前走の山陽GIIではイマイチだった。その前の伊勢崎SGでも準決で反則しており不安は残っている。それでも、エンジンさえ並の状態になれば、強烈な追い込みを見せてくるので、試走タイムには注意を払いたい。山陽からは岡部聡と丹村飛竜の師弟コンビが襲来。しかし、エンジン状態は並で、早めの立て直しが望まれる。
他では、伊勢崎SGで優出し3着に入った三浦康平が好調。その後の浜松でも優勝戦まで進み5着だった。鈴木聡太は、前走の川口一般開催で準優勝だった。それも4日間シリーズで全て車券に絡む活躍。その開催で優出していたのは滝下隼平、新井淳。荒尾が優出した浜松で、他に優出していたのは森本優佑、森且行。森本は単独0ハンで快速を発揮していた。森は近況の不調を打破。これから波に乗っていきたい。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-9(29期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-10(30期)〕
中村 雅人〔川口 S-4(28期)〕
金子 大輔〔浜松 S-7(29期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-11(27期)〕
岡部 聡〔山陽 S-28(19期)〕
山陽勢が全体的に調子UP!
前回の小林啓二杯GII山陽王座防衛戦から一週間を空けず、再び山陽で一般開催が行なわれる。今回も地元山陽勢が中心のメンバー構成。前回の開催が始まる前は、山陽勢の調子は今一つだったが、GII開催を経て、全体的に調子が上がってきた。GIIは飯塚の片岡賢治の完全Vで終わったが、今回は外来勢の猛攻を阻止できそう。
そのGIIで優出したのは稲原良太郎、西村龍太郎、浜野淳、岩崎亮一、満村陽司、畑吉広、それに高木健太郎だ。稲原は準優勝を含むオール連対の大活躍だった。今までは成績が安定しない傾向にあった稲原だが、前回の大会で大きな飛躍を見せた。エンジン状態をコントロールし、乗り手のリズムも一定に保つ事ができた。前回はハンデが最重ハンの20M前だったが、今回は変動があるか。それでも一回り成長した稲原なら克服できよう。
西村龍は優勝戦3着で、準決までの3日間は全て1着。こちらもエンジンはだいぶ良くなっており、それが走りや成績にも反映されるようになった。最重ハンでも内枠に置かれる事が多く、武器のスタート力で先行する可能性が高い。今回も勢いに乗って攻めていきそうだ。浜野、岩崎の山陽主力組も復調を見せた。前々走まではピリッとしなかったが、前回のシリーズ中に調子を上げてきた。特に浜野は試走タイムも出るようになり、地元の牙城を守る力強い存在になった。満村もエンジンが良くなり、最重ハンの10M前なら通用する走りになった。畑は数節前からの好調をキープ。ハンデ位置とスタート力を生かし、早めに先頭に踊り出しての粘りが光っている。高木も前走で記念初優出となった。このまま順調に成長を続けてもらいたい。
外来S級は3者の予定で、その内2者が前走は山陽GIIだった。篠原睦は初日に白星を挙げたが、その後は追い込みが決まらなかった。岩田裕臣は初日から全くいい所を見せられなかった。田中茂は前走が浜松一般開催。近況、復調中にあった田中だが、前走の浜松では走りにキレがなくなっていた。
地元S級では人見剛志、前田淳あたりは多少良化の兆しが出ていたが、地元ランクトップの松尾啓史は前走ではずっと低空飛行だった。早めの立て直しに期待したい。
今回の新人33期は、地元4人に加え、飯塚から6人を迎え入れ、総勢10人が参戦する。各選手、まだ結果を出せていないが、1走ごとに急激に成長する事もあるので、その気配は逃したくない。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-12(26期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-19(25期)〕
人見 剛志〔山陽 S-26(28期)〕
前田 淳〔山陽 S-30(27期)〕
浜野 淳〔山陽 S-31(24期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
田中 茂〔飯塚 S-21(26期)〕
岩田 裕臣〔川口 S-42(31期)〕
絶好調・鈴木圭一郎が連続優勝を狙う!
前回の浜松オートは、鈴木圭一郎が完全Vで締めくくった。それから一週間を空けての開催となる今節は、鈴木圭が勢いそのままに大活躍しそう。しかし、同期・中村友和や、飯塚から浦田信輔、荒尾聡など、鈴木圭の連続優勝にストップをかける選手は存在する。それ以外にも優勝に手が届く選手などもおり、注目の選手を挙げていきたい。
まずは優勝候補筆頭の鈴木圭。先述のとおり前回は全て1着で優勝を決めた。スタート、捌き、スピードのどれを取っても1級品で、死角は全く見当たらない。展開的に不利を受けるなどのことがない限り、優勝戦までは駒を進めてくるだろう。エンジンは完調の状態なので、これ以上評価のしようがない。
前節の浜松で準優勝だったのは中村友和。鈴木圭とは同期で、スピードに関しては同等のモノを持っている。前回の優勝戦でも鈴木圭の試走30に対し、中村は29と数字の上でも勝っていた。課題のスタートも一定の良化が見られており、枠順的にも内に置かれる事から、スタートで先に出て、抜け出してしまえば鈴木圭を食い止める対抗格として存在感を示せそう。
他に前節の浜松の優勝戦に乗っていたのは、今田真輔、柴田健治、野上史豪、笠木美孝。今田と柴田はハンデ位置を生かしての早めの抜け出しに期待できる。野上は3連勝で優出したように、エンジン面は好調そのもの。笠木も変わらずスタートの切れがあり、その後のイン攻めも冴えている。
外来では浦田信輔と荒尾聡が伊勢崎のSGで優出。浦田に関しては、その後の川口開催でも優出し3着入線。代名詞である安定感を遺憾なく発揮している。荒尾にしてもSG優出の上昇ムードに乗りたいところ。
川口からは若井友和と加賀谷建明がS級として参戦。若井はエンジンやや一息で、好結果を残せていないが、加賀谷は前走の地元開催で優出。いつものスピードが戻ってきている。その優勝戦に乗っていたのは伊勢崎の岩沼靖郎。成績がムラで狙いにくい面はあるが、ハンデが最重ハンの10M前に置かれるようなら快速を発揮できよう。
今回の地元浜松の金子大輔、佐藤貴也は近況イマイチ。金子は前走の地元開催で落車してしまった。今回、出場するようなら初日の試走には特に注目しておきたい。佐藤は、このところ優出がない。それでもエンジン大崩れしているわけではないので、ちょっとしたキッカケでリズムを取り戻してくるか。
33期新人は、花田一輝が前走の3、4日目を1着ゴールで連勝。このまま好リズムで行きたい。落合巧、金田悠伽、交川陽子らは苦戦中。しかし、金田は試走46が出るなど、タイム面での上昇が見られる。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-7(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-15(29期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-8(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-11(27期)〕
若井 友和〔川口 S-18(25期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-43(27期)〕
中村 友和〔浜松 A-15(32期)〕