好調車が集結し激しい戦いが繰り広げられる!
第61回GI開設記念レースが11月19日~23日の日程で、飯塚オートで行われる。GIらしく、各地から強豪車が集結するが、いずれも近況の動きが活発な選手ばかりで、ハイレベルな競走が見られそう。注目の選手を挙げていく。
まずは地元浜松でSG日本選手権を連覇した鈴木圭一郎。2日目の2着以外は全て1着というほぼ完璧な結果で栄冠を勝ち取った。優勝戦は上がりも強烈なタイム。スタートもレース道中も申し分ない動きだった。よほどエンジンが変調しない限りは、今回の大会でも優勝候補筆頭となるだろう。
そのSGで鈴木圭に負けたとはいえ準優勝だったのが木村武之。優勝戦では途中まで鈴木圭に付いて行く走りを見せていた。そして、その後の伊勢崎3日間開催では完全優勝を決めた。SGから一連の流れが良く、今回にも最高の形で乗り込んでこれる。鈴木圭と共に浜松旋風を巻き起こすか。
川口からは永井大介が参上。前走の地元4日間開催を制しての来場だ。優勝戦は試走28の上がり358。圧倒的な走りが戻ってきた。飯塚との相性も悪くはなく、冬場でタイムが出やすい状況は永井にとって持ってこいの環境。永井が優勝したレースで他に乗っていたのは山田達也と大木光。優勝戦は7着と8着だったが、試走タイムは29が出ていたようにエンジン面の仕上がりは良い。今回も序盤でうまく展開を作れれば勝機十分。
飯塚の前節にあたるミッドナイト開催を制したのは山陽の丹村飛竜。優勝戦では丹村の持ち味である追い込みが決まっていた。今回とはレースの時間帯が異なるが、同じ走路で走れるアドバンテージは大きい。同レース場で連続優勝を狙いたい。この優勝戦には岩見貴史、辻大樹、人見剛志、越智尚寿、内山雄介、桝崎陽介も乗っていた。人見は優勝戦で展開的に4着になったが、エンジン状態は高い位置で安定しているし、道中の捌きも冴えている。準優勝だった岩見や3着だった辻は、スタートの切れが良く序盤の展開作りに成功している。越智や内山、桝崎も自分の展開に持ち込めれば結果を出せそうだ。
伊勢崎からの主力は早川清太郎と青山周平。共に前走の地元3日間開催では優勝戦まで進めなかった。早川は、やや変調の兆しが見られるが、ちょっとした事で立て直しができそう。青山は準決2着だったが、この開催は準決1着のみが優出の条件。それで優出はならなかっただけで、3日間の成績は2、2、1着。最終日はキッチリ結果を出しており、今回へ向けての気持ちも高まっている。
そして今回の地元の総大将・浦田信輔。前走の川口4日間開催では優出を逃しただけでなく、シリーズ中に白星がなかった。近況はやや迫力を欠いているが、川口の準決では試走26が出ていたように、エンジンは決して悪いわけではない。今回は地元走路での競走。いい時の強烈な突っ込みを連発させてきそうだ。乗り換わり後は好調が続いていた荒尾聡。前走の伊勢崎3日間では準決2着で優勝戦に進めなかったが、初日に試走28が出ていたので、エンジン面は心配なさそう。その伊勢崎では田中茂が優出していた。優勝戦は4着だったが、予選道中の動きを見る限り今回も期待できそうな内容だった。
A級では、久々にSG優出を果たした有吉辰也と藤岡一樹に注目。特に藤岡はスタート一発からの激走が戻ってきており、今回も初日から飛ばして行く可能性大。有吉も絶頂時ではないにしろ、徐々に調子が戻ってきているのはファンにとって嬉しい状況。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-4(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
山田 達也〔川口 S-14(28期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-11(31期)〕
人見 剛志〔山陽 S-7(28期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-18(29期)〕
2人のナカムラが活躍しそうな予感!
前回の永井大介の優勝から間が空かず開催される川口オート。今回はその永井は不在で、地元1番手は中村雅人。S級は他に地元5人、外来4人で構成される。外来S級の中には浜松1番手として中村友和が参戦。近年、メキメキと力を付けており、地元の同期・鈴木宏和が川口で優勝したように中村友も優勝をさらって行くか。
まず川口の中村雅は前走の地元開催では、準決4着で優出はならなかった。ただし、エンジンが大崩れしているわけではなく、一般開催なら十分通用する動き。今回は、前回よりもメンバーが手薄になるので、今度こそ優出は絶対ノルマと言える。展開不問で中団を突破して行きそうだ。
対する浜松の中村友は前走が地元のSG。初日は1着で、いい滑り出しを見せたものの、その後は失速で結果を出せなかった。枠番抽選に恵まれなかったのもあるが、課題のスタートはまだ完全には克服されていない。しかし、今回はオープン戦ではなくハンデ戦。スタートの重要度がそこまで高くなく、更に最重ハンからのレースなので、それほど心配はないか。スピードに乗り切った豪快な捲りで攻め上げて行ける。
前回の川口で優勝戦まで進んだのは若井友和、斎藤撤二、佐藤摩弥、山際真介の4者。若井は試走で好タイムをマークし、先頭を走る永井大介に迫る動きを見せた。開催の間隔が空いてないこともあり、今回も初日から快走を見せてくれそう。同期の斎藤は優勝戦で痛恨のフライング。ただ、2回目のスタートでも同ハンから先行していたように、フライングによる悪影響はなさそう。エンジン的には高い位置にあり、鋭い追い込みに期待できる。佐藤摩はスタートが切れており、好展開を作れる現状。山際も自分の展開に持ち込めればスピードのあるレースができる。
池田政和は準決3着で優出できなかったが、それ以外の3走は全て1着。走路温度の低下と共に、走りにキレが出てきている。森且行は予選中は動き良かったが、準決は欠車でそのまま早退。今回も出場さえできれば、良い走りはできそうだ。加賀谷建明は2日目に反則をしてしまい、流れは良くない。どこかで好転させたいところ。
外来S級は中村友以外は、岡部聡、青島正樹、金子大輔が参戦。岡部は前走のSGでも試走タイムが出ており、エンジン状態としては悪くない。青島正樹はエンジン状態が並。試走を30に近いタイムにまで仕上げたい。金子は川口が連続参戦。準決では試走28をマークしたが、ハイペースのレース展開に苦しみ4着。最終日も振るわなかった。ただ、連続参戦のアドバンテージを生かし、巻き返しを誓っているハズ。
他では、池浦一博、日室志郎、山下知秀が地元の一般開催で優出してきた。池浦は以前の実績を考えるとハンデ位置が魅力。日室は独走力があり、早めに抜け出せるようなら好成績を残せる。山下はスタートが早いので、同ハンに数車ならんでも先行できる強みがある。
浜松勢は藤波直也が調子を上げている。攻めはまだ荒削りな面あるが、徐々に良くはなっており、元々持っていたスピードと併せて厳しい状況を打開できている。石貝武之もスピードに加え、スタートが冴えており、速攻抜け出しに期待できる。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
若井 友和〔川口 S-13(25期)〕
池田 政和〔川口 S-16(23期)〕
斎藤 撤二〔川口 S-31(25期)〕
岡部 聡〔山陽 S-26(19期)〕
中村 友和〔浜松 S-42(32期)〕
青島 正樹〔浜松 S-46(22期)〕
金子 大輔〔浜松 S-48(29期)〕
差しに迫力が出てきた佐藤貴也に注目!
前回のミッドナイトは、エンジン乗り換わり2節目の荒尾聡が圧勝で幕を閉じた。今回もS級選手が多く参加し、シリーズは盛り上がりそうな予感。今回も3日間の短期決戦だ。
S級の中で最も状態が良いのは佐藤貴也。前走の地元SG日本選手権で優勝戦まで進出した。優勝戦では5着に終わったが、準決までの4日間も1着2本、2着と3着がそれぞれ1本と充実した内容だった。タイム自体は、そこまでいい数字を出していないが、得意のイン走法に磨きがかかってきた。1回先頭に踊り出せば、なかなか後続には抜かせない走りができている。今回は追い込むレースがメインになるが、前団が混み合っていても、狭いインに突っ込んで行ける技量が身についている。エンジン、乗り手が最高潮の今、よほどの事がない限りは優勝戦まで進出してくるだろう。
地元のS級は桝崎陽介と久門徹。桝崎は前走のSGではシリーズ中に2勝を挙げた。最終日は試走タイムも出てきており、エンジンは高い位置で推移している。スタートを含めて攻めがあまり早くない傾向あるが、今回のようなハンデ戦ならジックリと追い上げて行くシーンが多く見られるだろう。久門は前走のSGでは1勝をマーク。レース後半は伸びが止まりやすいが、序盤の勢いは鋭いので、速攻が決まれば結果につながる。
伊勢崎からのS級は新井恵匠と西原智昭が参戦。どちらもSGでは優勝戦まで進めなかったが、新井は最終日に好タイムをマークして快勝しているし、西原もシリーズ中に1勝を挙げ、最終日は試走28を出すなど気配は悪くなかった。山陽からは人見剛志、丹村飛竜、岡松忠がS級として来場。3者ともSGでは力を出し切れなかったが、人見と丹村に関してはタイムが出ていたので、エンジン的には戦える状態にありそう。岡松も、今回のような一般開催なら十分通用するハズ。
A級では前回の飯塚で優勝した松尾隆広が好調。その後の山陽では準決6着で優出できなかったが、それ以外のレースでは全て1着。勢いは持続していると言える。松尾に敗れて準優勝だった辻大樹も、エンジン状態を保っており、今回も楽しみな選手。高林亮も前走の地元で優出しており、状態は良い。特に捲りが効きやすい冬場は成績が上向く傾向がある。
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主な出場予定選手
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桝崎 陽介〔飯塚 S-27(28期)〕
久門 徹〔飯塚 S-34(26期)〕
人見 剛志〔山陽 S-7(28期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-18(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-12(29期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-22(30期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-24(28期)〕
岡松 忠〔山陽 S-41(17期)〕
やや低迷地元S級陣・勢いは木村武之!
S級とA級上位は前走が浜松のSG日本選手権。地元伊勢崎のS級は、誰も優勝戦まで進出できず、苦しいシリーズだった。今回出場する中で、選手権で優出したのは木村武之のみ。地元勢は総力でもって木村包囲網を形成できるか。
地元のS級は、層が薄い訳ではない。絶対王者・高橋貢を中心に底力の高い選手はほとんど今回出場する。その高橋貢は、SGの準決で3着になり優出を逃したが、シリーズを通してみればマズマズの成績でまとめていた。試走もほとんどのレースで30を切るなど、エンジン自体は決して悪くはない。今回は地元、更に一般開催なので優出はノルマと言える。地元勢を鼓舞しつつ、自身も優勝を狙い力走を連発させるハズ。
今期は伊勢崎2位の早川清太郎。SGでは準決までも進めず苦い大会になってしまった。スタートが良くなっているとは言え、やはりオープン戦での競走は厳しい結果になりがち。ただし、試走タイムは3台前半が出ていたように、エンジン自体はソコソコ。今回はハンデ戦で、いつもの追い込みを披露してくれそう。青山周平はSGの準決でまさかの7着。展開に揉まれる形で力を出せなかった。ただ、青山もシリーズ通して試走30前後の数字をマークしていたので、エンジン面はそれほど心配ないか。年末のスーパースターシリーズへ向けて、徐々にギアを上げていきたい。
内山高秀、三浦康平、吉原恭佑らもSGでは結果が出なかったが、エンジンは大崩れしている訳ではない。中の上程度で保てており、ちょっとした調整で完調の域まで達する可能性はある。逆に田村治郎、田中賢、岩田行雄の3車はエンジンがやや物足りない。今回の地元で立て直すべく、整備にとりかかりたい。
外来で最も注目なのは木村武之。先述したように前走のSG日本選手権では優出。それも優勝した鈴木圭一郎に次ぐ準優勝の結果だった。レース中盤までは鈴木圭にピタリとマークできていたように、エンジン状態はかなり良い。上がりも3・341をマークしていた。冬場で走路にタイヤが食い付くこの時期は、木村の走法的に好結果が出やすい。伊勢崎走路との相性もよいので、地元S級陣を脅かす存在になり得る。
他にも外来S級は3選手が来場。荒尾聡、田中茂、遠藤誠だ。田中茂と遠藤は、エンジン状態的にイマイチな感じで、早い段階での上積みが必要。荒尾は、このエンジンに乗り換わってからは好調が続いている。SGの最終日は試走も27を出していたので、エンジン的には期待できる。もちろん全国区であるスタート力も健在。
A級では地元で優出してきた室田泰利、スピードが出てきた浅香潤、今年は地元の一般開催で活躍している谷津圭治、攻撃力高い田中哲、S級並のポテンシャルがある笠木美孝、前田淳などに注目したい。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-11(31期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-19(30期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
田中 茂〔飯塚 S-20(26期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
遠藤 誠〔浜松 S-36(25期)〕
鉄壁地元S級陣!・外来S級は3車
今回は地元のS級が数多く参戦し、更に状態としても良い選手が多いので地元の牙城を守れそう。対する外来勢はS級が3車のみとやや寂しい布陣。ただし、A級の中にも虎視眈々と優勝を狙っている伏兵的選手も存在するので、優勝争いは簡単には行かないか。
地元ランクトップは永井大介。前走のSG日本選手権では準決6着で優勝戦までは進めなかった。準決の日は試走から動きがニブく、レースでも精彩を欠いていたが、2日目や3日目は本来の走りができていたので、それほど心配はなさそう。今回は仕切り直しの1戦となる。現状では優勝に最も近い。今年の優勝を10にまで延ばしてくるか。
SG日本選手権で優勝戦まで進んだのは中村雅人、山田達也、金子大輔の3車。5枠だった金子が優勝戦の成績は一番良かった。優勝戦は一列棒状の展開になり、追い込みが効きにくかったが、試走は3・28としっかりした数字をマークしていたので、エンジン面は悪くない。金子は予選道中も、そつなくこなしていたので、エンジンはある程度の位置で保てている。中村は成績が安定しなかったが、準決に向けて仕上げてきた印象。優勝戦も試走3・29が出ており、動きとしては問題ない。山田も優勝戦では同じ試走タイムが出ていたので、エンジンは大丈夫そう。不安視されていたオープン戦でのスタートも、それなりに切っていた。
惜しかったのは森且行。3日目までは順調に進んでいたが、準決で失速。4日目と5日目は8着になってしまった。しかし、森は冬本番の今が最も活躍できるシーズン。走温が下がれば下がるほど、成績は上がっていく。状態としては若井友和、池田政和、斎藤撤二らも試走タイムが出ていたように悪くはなかった。
外来は金子と共に注目なのが浦田信輔。SG日本選手権では優勝戦に進めなかったものの、最終日は試走3・27、上がり3・348の素晴らしいタイムをマークして勝利。気持ち的には悪くないまま今回に臨める。伊藤信夫はSGで白星がなかったが、着自体はまとまっており、エンジンもソコソコといったところ。
A級では福田裕二が伊勢崎で、中山光が飯塚ミッドナイトで優出して帰ってきた。このまま流れに乗れれば初日から結果を出すかもしれない。SGのオープン戦でも奮起していた中野憲人、スタート力が戻り持ち味の独走が決まり出してる早船歩、A級にランクされているがS級並の実力を持つ東小野正道らにも注目したい。
B級では長谷川啓が、ここ数節奮闘している。インを抑えての粘り込みで、後続に渋滞を演出している。また、今回も浜松から新人33期が来場。元気一杯の走りをファンに見せたいところ。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
若井 友和〔川口 S-13(25期)〕
山田 達也〔川口 S-14(28期)〕
池田 政和〔川口 S-16(23期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-4(23期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-28(24期)〕
金子 大輔〔浜松 S-48(29期)〕