充実度で勝る青山周平がSS連覇を狙う!
スーパースター王座決定戦もついにファイナリスト8人が出揃った。今回は4走のトライアルを戦い抜き、各選手エンジンを最高潮に仕上げてきている。至極のバトルになるのは間違いないが、どのようなレースが展開されるのか。
まずは枠番。4日間のトライアル戦のポイント上位者から選択。1番目の青山周平は2枠を選択。2番目の高橋貢は3枠を選択。3番目の荒尾聡は1枠を選択。4番目の金子大輔は4枠を選択。ここからは鈴木圭一郎、新井恵匠、永井大介、松尾啓史の順で5枠から8枠まで選択順通りに入っていった。
スタート予想は、今節切れに切れている青山がトップスタートか、最内から荒尾が張って出るかの先陣争い。実力者・高橋や永井は本来の切れではなくスタート争いはやや劣勢か。むしろ鈴木や新井の方が今節に限っては切れている。スタート良くなっている金子だが、このメンバーに入ると先行までは厳しい。大外の松尾もスタート争いは厳しくなってくるだろう。
エンジン評価は、今節の上がりタイムで最も良いのが青山の4日目の3・329。青山は2日目も3日目も3・339が出ており、上がりタイムは抜群。他では永井が4日目に3・332、高橋が3日目、鈴木が4日目に3・339を出したのが目立っている。単純に言えば青山の仕上がりが一番良い。
レース展開は青山か荒尾の先行争い。青山が行けばそのままハイペースで、荒尾が先行しても2番手に出る青山がマーク追走からイン突っ込みそう。どちらにしても青山が逃げ態勢に入りそうだ。トライアル戦の走りから青山の押し切りとみた。
相手候補は永井と高橋、それに鈴木。永井は3日目まで苦しんでいたが4日目に大激走を見せた。厳しい位置から2番手に抜け出すと、先頭を走る青山に対し徐々に差を詰めて行く。最終的にはすぐ後ろまで迫って来ていた。SGの優勝戦は10周戦。トライアル戦から2周延びる。4日目の動きを見ると、あと2周あれば青山を交わしてしまいそうだった。本人もエンジンに手応えを感じているようで、序盤の位置取り次第では優勝争いにまで参加できる。
高橋は4日目のレース内容がイマイチだったが、2日目と3日目は素晴らしい走りを見せていた。その時の動きを取り戻し、更にスタートも青山に乗っていければ、道中で捌くチャンスが訪れるハズだ。ここ数ヶ月の動きからして久々のSG優勝も十分視野に入っている。鈴木は今節勝ち星がなく全て3着。エンジン的に安定してると言えばしてるのだが、もうひとつ足りない印象がある。優勝戦までの整備で上積みできれば、全日本選抜と日本選手権に続くSG3連覇もあるだろう。
他では4日目に本来の走りができた荒尾や、道中の捌きに定評のある金子も上位争いに加わってくるか。大外の松尾も見せ場を作ってくるだろうし、SS初挑戦ながら王座決定戦まで進んだ新井の疾走にも期待したい。
◎青山周平
○永井大介
△高橋貢
△鈴木圭一郎
▲金子大輔