やはり永井大介がフィナーレを飾った!
船橋で行われたプレミアムカップの優勝戦は地元の永井大介が制した。上がりタイム3.361と、圧巻の走りを見せた。
スタートは最内の青山周平が先行。すぐさま永井が青山のインに入ったが、立ち上がりでやや軌道を乱し青山に再びイン入られてしまう。しかし、その後は青山にマーク追走からチャンスを窺う。そして、態勢をしっかり整え綺麗に捌いて行く。逃げに入った永井は大きなコースを走れず、インを抑えて走る厳しい展開だったが、最後まで青山に隙を与えず1番にゴールに飛び込んだ。
試走タイムこそ各車それほど差はなかったが、最後は永井のレーサーとしての経験が優った形。船橋への思い入れは、優出した選手の中で一番だったと思われる。2着には青山が入り、3着は木村武之との競り合いに勝った中村雅人が入った。試走タイム一番時計の25をマークした鈴木圭一郎は、スタートで好位を奪えず車群に揉まれてしまった。これからは大舞台でのスタートが課題になってくる。西原智昭、東小野正道、荒尾聡の外枠勢は見せ場を作れなかった。
このレースをもって、船橋での開催は全て終わった。船橋所属の選手は各地のレース場に戦いの場を移すが、船橋で培った技術を思い存分見せ付けてもらいたい。
波乱が多くありそうなシリーズ!
今回は直前にプレミアムカップが開催されていた関係で、S級とA級上位の選手達は不在。A級中堅以下とB級選手による戦いになる。エンジン的に突き抜けた選手がいないので、優勝争いは混沌模様。誰にでもチャンスがある。気になる選手を挙げていく。
まずは地元から。今回出場する地元の選手の中で、最もランクが上なのは鐘ヶ江将平。前走の川口では優勝戦まで進んでいた。優勝戦では8着だったが、予選準決の3日間は全て2着。マズマズの安定感を示している。スピード自体はS級にも負けないモノがあり、スタートと捌きが安定すればもっと成績がついてくるだろう。鐘ヶ江と同じく川口の優勝戦に乗っていたのは井村淳一。井村の武器はスピード。エンジン仕上ったときの走りは、捲りを多用して強烈に攻め上げていく。前団で車群がゴチャ付いていても、展開を打開できる点は魅力。同じく川口の優勝戦に乗っていたのは牧瀬嘉葵。こちらも走りの特徴は井村に似ている。
阿部仁志は前走の山陽で優出した。阿部はスタートに甘さを残しているが、道中の捌きはかなりのモノがある。また、雨走路も苦にせず乗りこなすので天候に関わらず狙える選手。阿部と同じく山陽の優勝戦に乗っていたのは佳元光義。優勝戦では2着に入る大健闘。3日間シリーズでオール連対だった。独走に入ったときに持ち味を発揮できるので、ハンデが軽いときや0ハン単騎に置かれたときが狙い目。
外来勢ではそこまで好調な選手はいない。それでも連勝中の平川博康や、森村亮など快速派が来場。前団がバラけるようなスピードレースで活躍が期待できる。一発力があるのは稲原良太郎や青嶋裕治など。稲原は良い走りが連続しないタイプで、前日に良い走りをしていなくても当日は狙えることがある。青嶋は試走タイムが出なくても、レースで力走を見せることが多い。
今回は山陽のB級に注意したい選手が多い。日室志郎は前走の地元3日間開催では、オール3着以内の好結果。一人で走るとペースが上がるタイプで、早めに抜け出せそうな位置の時は狙える。西崎洋一郎も前走の地元3日間でオール連対の活躍。一時期スランプに入っていたときもあったが、今は完全に脱出し好走を見せている。白川秀行も長い期間の療養を乗り越えてから、完全に復調している。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
鐘ヶ江 将平〔飯塚 A-55(31期)〕
井村 淳一〔飯塚 A-58(28期)〕
高宗 良次〔飯塚 A-65(32期)〕
亀井 政和〔伊勢崎 A-60(28期)〕
新村 嘉之〔船橋 A-105(27期)〕
岩科 州〔浜松 A-106(27期)〕
福永 貴史〔山陽 A-145(25期)〕
押田 幸夫〔川口 A-237(32期)〕