伝統のGI・キューポラ杯開幕!
川口オートの初夏の風物詩・GIキューポラ杯の季節がやってきた。まだ梅雨は明けていないものの、真夏のような気温を連日マークしている。ただでさえ滑る川口走路。この灼熱地獄の走路を制するのは誰か。S級選手を中心に近況を追ってみる。
開催地区の川口。状態が良いのは森且行、大木光、平田雅崇、青木治親。森は前走の地元開催で優出し3着。4日間シリーズでオール3着以内の安定した内容。一時期のスランプは完全に脱出している。大木は飯塚のナイターGIIで優出していた。エンジンが良い時は、長くその状態が続く傾向がある。初日から狙って行きたい。平田と青木は、伊勢崎のナイターGIIで優出。特に、平田の方はかつての勢いが戻ってきている。伊勢崎で優出こそならなかったが、加賀谷建明もエンジンは高い状態にある。爆発的な走りを見せてくれるか。
浜松からはS級が3人参戦予定。金子大輔は先述の伊勢崎GIIで優出。結果は4着だったが、総合的にはマズマズの状態。レース運びの巧さは光っていた。木村武之は船橋5日間開催に出ていた。準決で4着になり、優勝戦までは進めなかったが、整備でエンジンは上向いている様子。伊藤信夫も整備の成果があり、今後は明るい兆しが出ている。
伊勢崎からは2人参戦。早川清太郎と田村治郎。共に、前走は地元のナイターGII。早川は早々と予選モレしたが、残りの3日間は1着を2本含むオール連対。晴れでの動きは悪くなさそう。田村も悪い状態ではないが、もう少し欲しいというのが現状だろう。
船橋は永井大介を筆頭に、内山高秀、新井恵匠、池田政和が参戦。永井は地元の準決でエンジンを立て直してきたが、優勝戦は精彩を欠く内容。ただし、腕は断然上位だ。内山はもう一息か。決して悪いわけではないが、今回のような記念レースではもう少し上が欲しい。池田は近況イマイチだが、川口は得意バンクなので復調の兆しを掴みたい。
飯塚は大将格・浦田信輔が田中茂、滝下隼平を引き連れて参上。浦田は雨走路で苦い思いをしているが、良走路に関しては全く問題ない動き。強烈な追い込みを見せてくれるだろう。弟分の田中も状態はマズマズ。近況は日によってややエンジンに波があるが、腕はシッカリしているので混戦でも進出できる。滝下は課題のスタートさえ克服できれば、上位争いに加われるスピードがある。
山陽は浜野淳が好調。前走の浜松ではしっかり優出。優勝戦は雨で力を出し切れなかったが、エンジンは良い状態にある。また、西村龍太郎も前走の浜松開催で優勝と流れは良い。他にも、捌きがある岡部聡、速攻に期待の前田淳、切れ味鋭い捌きの人見剛志、大駆けがある藤岡一樹などタレントは豊富。
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主な出場予定選手
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佐藤 裕二〔川口 S-16(24期)〕
森 且行〔川口 S-19(25期)〕
永井 大介〔船橋 S-2(25期)〕
金子 大輔〔浜松 S-4(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-7(23期)〕
浜野 淳〔山陽 S-10(24期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-15(29期)〕