熱走路での競り合いは見もの!
約一ヶ月ぶりの川口開催で、前回とは気候も大きく変わっている。元々、タイヤの食いつきが悪い川口走路は、温度が上がると更に滑る走路になる。この状況に素早く対応できる選手が好成績を残せる。
地元のS級は5人の予定。ランクトップの佐藤裕二は、山陽GIで準決までは行った。このシリーズは天候が良くなく、エンジン状態を掴みにくい開催だった。地元に帰ってくればいつも通りの力を発揮するだろう。森且行は近況、エンジンやや回復傾向。一時期の軽いスランプは脱出している。加賀谷建明は山陽GIの初日に反則をしているが、内線突破なので走りにはそれほど影響はない。中野憲人はオープン戦は苦手なので、前走の山陽GIでは活躍できなかった。しかし、一般開催のハンデ戦なら鋭い追い込みを見せてくれる。青木治親は、エンジンが少しずつ良くなっている。センスある走りを披露してもらいたい。
対する外来勢では、新井恵匠に注目。前走の山陽GIで優出した。果敢な走りが身上で、エンジンが良い状態だと名前負けしない気持ちの強さがある。まだ若手の部類なので、勢いに乗ったときは手が付けられなくなる。安定感で言えば佐々木啓が上位。前走の山陽GIでも準決こそ3着だったが、それ以外は1着3本を含むオール連対。どこのレース場に行ってもエンジンを合わせられる技術がある。更に、最近は攻めが積極的になっている。レース後半でもインをゴリゴリ攻め込んで行っている。松尾啓史、西原智昭らもマズマズ良い。一般開催なら十分通用する状態だ。逆に青島正樹や鈴木慶太らは、やや迫力を欠いている。整備での立て直しに期待。プレミアムを休場した高橋貢は初日の試走を注視したい。
今節の32期は、益春菜、押田幸夫、小林瑞季、町田龍駿。益は前走の飯塚で優出。近況は益にとって優出は当たり前の事になっている。それだけ着実に力を付けていると言える。小林も近況はマズマズだし、押田も少しずつ良くなってきた。町田は長欠後に1節走っているので、乗り手の感覚は戻っているか。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
佐藤 裕二〔川口 S-16(24期)〕
森 且行〔川口 S-19(25期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-27(27期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-17(23期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-22(26期)〕
青島 正樹〔浜松 S-34(22期)〕
西原 智昭〔船橋 S-39(28期)〕